八重瀬町の天然記念物に指定された字当銘にあるガジュマル☆|沖縄放浪日記

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2018年6月19日火曜日

八重瀬町の天然記念物に指定された字当銘にあるガジュマル☆

ハイサぁ~イ⭐

前々回、八重瀬町の小城集落のクサティムイである『金満の杜』の1つ『クワギブク嶽』をご紹介しましたが、そちらでの見学を終えた後は、当銘集落内を走る県道134号線沿いにある旧東風平町(現・八重瀬町)の文化財に指定されている"ガジュマル"を見学しに向かいました。

沖縄県島尻郡八重瀬町字当銘にある

『当銘のガジュマル』

当銘のガジュマルの写真
当銘集落の県道134号線沿いにある『当銘のガジュマル』。
『クワギブク嶽(金満の杜)』を見学した後、『西部プラザ公園』の『プラザ橋』を潜り抜けて当銘集落へ向かったんですが、その途中、『西部プラザ公園』の中央に位置する広場の一画に、なにやら"カー(井泉)"のような建造物を発見したので、まずはそちらへちょこっと立ち寄りました。
西部プラザ公園 ヒザーガーの写真
『西部プラザ公園』の広場の一画にある『ヒザーガー』。
近くの路肩にクルマを停め、公園の遊歩道からその建造物の前へ向かうと、建造物の内部は貯水槽となっており、建造物の4面は格子が設けられていました。
西部プラザ公園 ヒザーガーの写真
正面から見た『ヒザーガー』。
八重瀬町の資料『第4章 景観資源・景観阻害要素調査』に掲載されている景観資源評価図(東風平地域-志多伯~当銘~小城エリア)を見てみると、こちらの建造物はどうやら『ヒザーガー』と呼ばれる拝井泉となっているようですね。
西部プラザ公園 ヒザーガーの写真
正面の貯水槽内には1基の香炉が置かれていました。
『ヒザーガー』の前に設けられた貯水槽には1基の香炉が置かれていました。

また、『ヒザーガー』の側面から内部の様子を伺ってみると、水が溜められてはいたんですが、素面には苔のようなものが堆積しており、周囲には数本の木々が植えられてはいたんですけど、それ以外に雑草が生えててしばらく手入れが行われていないようでしたね。。。
西部プラザ公園 ヒザーガーの写真
『ヒザーガー』の内部の様子。
そしてこの『ヒザーガー』から少し離れた場所には、公園内にある『野鳥観察棟』から伸びる水の橋があり、流れ出る水を受け止める池があったんですが、そちらには"水"は無く、ちょっと寂しい感じがしました。。。
西部プラザ公園 野鳥観察棟の水の橋の写真
野鳥観察棟から伸びる水の橋。その下には流れて来た水を貯める池が設けられていました。
・・・と、ここまで見学した後はクルマへ戻り、当銘集落にある"ガジュマル"を見学しに向かいました。
当銘のガジュマルの写真
旧東風平町(現八重瀬町)文化財指定 天然記念物 当銘のガジュマル。
こちらは、冒頭でも少しお話しましたが、当銘集落内を走る県道134号線沿いにあります。

近くの路肩にクルマを停めさせてもらい、さっそく見学へ向かうと、"ガジュマル"が立つ敷地の入口に説明板が設置されていたので、まずはそちらを読んでみることに・・・
当銘のガジュマルの写真
『当銘のガジュマル』が立つ敷地入口。
≪東風平町文化財指定 天然記念物・当銘のガジュマル≫
≪東風平町字当銘四二番地  平成四年四月二日 指定

このガジュマルは、幹回り一八メートル、高さ一二メートル、枝張りは東西一二メートル、南北一九メートル、樹齢は推定で八〇〇年といわれている。

沖縄県環境保健部自然保護課実施の「昭和六三年度巨樹巨木林調査」においては、沖縄県第四位の巨木に選ばれた。≫
・・・とありました。
当銘のガジュマルの写真
入口横に設置されていた説明板。
説明を読み終えて、入口から敷地へ入っていくと、"ガジュマル"の根元には数基の拝所が並んで設けられていました。
当銘のガジュマルの写真
敷地入口から見た『当銘のガジュマル』。根元にはいくつかの拝所が設けられていました。
当銘のガジュマルの写真
入口から"ガジュマル"を見上げたところ。
また、入口を入って右側にも1基の祠が設けられていたので、こちらから"ガジュマル"の木の根元に向かって1基ずつ見学していくことに。。。
当銘のガジュマルの写真
入口を入って右側にある拝所。
こちらの拝所は、石灰岩の石とコンクリート製の板で祠状に造られており、内部には1基の香炉といくつかの霊石が納められているのが見えました。

ただ祠内部にも雑草が生えていて、霊石の数を確認することは出来ませんでしたが。。。
当銘のガジュマルの写真
霊石と香炉が納められていた拝所の隣にあった小さな拝井泉。
また、雑草で隠れてて離れた場所からは全くわかりませんでしたが、この霊石と香炉が納められた祠の右側には、小さな石積みの拝井泉もありました。

円形状に造られた石積みの手前には、古い小さな香炉が1基置かれていましたね。
当銘のガジュマルの写真
霊石と香炉が納められた拝所と小さな拝井泉を背にしてみた反対側にある拝所群。
この2基の拝所を見学した後、今度は広場を挟んで向かい側にある拝所群を見学。

拝所群に向かって、まずは左側から順に見ていくと、1番左側(敷地入口側)の拝所は、自然岩を利用した拝所となっており、右上には球状の白い霊石が置かれ、自然岩の手前には1基の香炉が置かれていました。
当銘のガジュマルの写真
1番左側(敷地入口側)に設けられていた拝所。
こちらの拝所には、文字などが何も記されておらず、また、ネット上でも資料などを見つけることが出来なかったため、名称や何が祀られているのかなど詳細は不明です。。。

そして、この拝所のすぐ右隣りにある拝所は先の尖った自然岩と祠が設けられており、祠の手前には小さな霊石と古い香炉と思しき方形の石が置かれていました。
当銘のガジュマルの写真
入口側から数えて2番目の拝所。左の石柱には『當銘大屋 ソントン御イベ 仲加門中』と記されていました。
また、先の尖った石柱には、頂部に丸い家紋のような黒い石(?)が埋め込まれており、胴部には『當銘大屋 ソントン御〇〇 仲加門〇』と記されていました。
※〇は欠落していて判読出来なかった部分を表しています。

ネットで見つけた情報によると、正確には『當銘大屋 ソントン御イベ 仲加門中』と記されていたようで、"ソントン"とは『舜天王』のことなんだそうで、こちらは"ソントン御イベ"の居住地跡の囲いであるという故事も伝えられているんだとか。。。
(※参考⇒『沖縄・当銘のガジュマル‐巨木マップ_沖縄(sitios de interés)』)・(※参考⇒Wikipedia『舜天王』)
当銘のガジュマルの写真
當銘大屋 ソントン御イベ 仲加門中』の拝所の右隣にある拝所。
そして『當銘大屋 ソントン御イベ 仲加門中』の拝所の右隣には、自然石を祠状に組んで作られた拝所があります。

こちらにも1基の香炉が置かれていたんですが、1番目の拝所と同様に名称や何が祀られているかなどの詳細は不明です。。。
当銘のガジュマルの写真
『卯方位 東 當銘御嶽』と記された石柱が立つ拝所。
ほんで、この小さな自然石の祠の拝所の右側には、『卯方位 東 當銘御嶽』と記された石柱の立つ拝所があります。

この拝所は、敷地内にある拝所の中で一番"ガジュマル"の根元に近い場所に位置しています。
当銘のガジュマルの写真
後方に立つ石柱には『卯方位 東 當銘御嶽』と記されていました。
拝所は、手前側にセメントで平たく造られたお供え物を置く台のようなものが作られており、その後方には2基の香炉が設置されていました。
『卯方位 東 當銘御嶽』の右隣にある自然石で作られた祠。
そして『卯方位 東 當銘御嶽』の右隣には、自然石で造られた祠があり、その手前にも1基の小さな香炉が置かれていました。

この祠も、どこにも文字が記されておらず、"拝所"なのか或いは"古墓"なのか、詳細は不明です。。。

・・・と、ここまで見学させて頂いた後は、そのままクルマへ戻ろうと敷地を出ようとすると、出入口側にある拝所の左側の草むらの中に"拝所"らしき場所を見つけました。
当銘のガジュマルの写真
白い球状の霊石が祀られた拝所の左隣にあった"拝所"らしき場所。
ただ、こちらも雑草が繁茂していて、どれが香炉でどれが霊石なのか判別出来なかったため、本当に"拝所"なのかは分かりません。

しかし、一ヵ所に自然石が不自然に集まっていたので、"拝所"のようにも見受けられました。
※あくまでワタクシの憶測なので、定かではありませんよ。。。

・・・と、この"拝所"らしき場所まで見学した後に敷地を出てクルマへと戻り、今度は集落の西側へ移動しました。
当銘集落 西ヌカーの写真
県道134号線の『西河』というバス停にある『西ヌカー』。
『当銘のガジュマル』の前から県道134号線を集落の西側へ向って道なりに進んでいくと、左側に『西河』というバス停があるんですが、その後方の広場に『西ヌカー』と称される拝井泉があります。
当銘集落 西ヌカーの写真
『西ヌカー』の内部。綺麗に造り替えられていましたが、雑草が繁茂していました。。。
『西ヌカー』は、八重瀬町の資料『第4章 景観資源・景観阻害要素調査』の『景観資源評価図(東風平地域-志多伯~当銘~小城エリア)』では、県道の反対側にポイントが打たれていたんですが、この図に記されている道は、たぶんかつての旧道を表していて、現在の県道は新しく造られたものと思われます。

なので、『西ヌカー』の位置は、図の位置と同じか、若しくは県道を造る際に現在の場所に移築したものと思われます。
※あくまで憶測なので、詳細は不明です。。。

『西ヌカー』は、ご覧の通り綺麗に造られてはいるものの、長い間放置されているらしく、雑草が繁茂していました。。。

雑草に覆われていたため、貯水槽と思われる場所の内部を確認することは出来ませんでしたが、鉄格子が設置されていたため、まだ水が湧き出ているものと思われます。

また、その貯水槽の手前には1基の香炉も置かれていましたよ。

・・・と、この『西ヌカー』を見学した後は、陽も暮れ始めていたため、そのまま帰路に就きましたが、また日を改めて『西部プラザ公園』を訪れ、今度は八重瀬町志多伯に属する『赤石の杜』と称される丘を見学しに行ってきました。

この『赤石の杜』は、また別の機会にご紹介したいと思います。

それでは、今回はこの辺で・・・でわでわ☆★☆

最後まで読んで下さいまして、誠にありがとうございますm(_ _)m
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『当銘のガジュマル

☆場所:〒901ー0414
      沖縄県島尻郡八重瀬町当銘42

☆見 学:無料

☆駐車場:無し

※訪れる際は、くれぐれもマナーを守って、他の来訪者や地元の方々に迷惑をかけないよう、十分気を付けてくださいね。