糸満市の小波蔵集落北側にある小高い丘の上に位置するグスク☆|沖縄放浪日記

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2017年12月3日日曜日

糸満市の小波蔵集落北側にある小高い丘の上に位置するグスク☆

ハイサぁ~イ⭐

先月(11月)の20日の午後は、久しぶりに糸満市方面へ史跡巡りに行ってきました。

今回訪れたのは、糸満市の小波蔵集落の北側の丘陵上に位置するグスクで、築城者や築城年代は不明らしく、集落発祥の地で聖域的なグスクとなっているんだとか。。。

今回は、グスク域内の"拝所"が多すぎるため、2回に分けてご紹介したいと思います。

沖縄県糸満市小波蔵にある

『チチャマグスク』

チチャマグスクの写真
参道から見たグスク域内の中央にそびえ立つ大岩。
こちらはまず、糸満市の国道331号線(糸満道路)を同市真栄里から伊敷向けに進み、『社会医療法人 友愛会 南部病院』の前の信号を通過して、『名城バイパス』に入る手前の信号を右折して糸満市名城向けに進みます。

次に約560mほど進んでいくと左側に片側一車線の道路があるのでそこを左折し、そこから約60mほど進むと、右側に小道があるのでそちらへ右折します。
チチャマグスクの写真
『チチャマグスク』への入口。
そしてそのまま道なりに進んでいくと、その突き当りにあります。

小道を入って少し進んでいくと、道沿いの茂みに小さな"ガマ"と2つの石積みがありました。
チチャマグスクの写真
グスクへ続く小道沿いにあった"ガマ"。
チチャマグスクの写真
"ガマ"の近くには小さな石積みがありましたが、これが何なのかは不明です。。。
"ガマ"の入口から内部の様子を伺ってみたんですが、雑草が生い茂っていて内部全体を見ることはできませんでしたが、少し奥行があるような感じがしました。

また、すぐ近くにあった2つの石積みも、何のために積まれているのかなどの詳細は不明です。。。

この"ガマ"と2つの石積みがある場所からさらに奥へ進んでいくと、御墓が見えてきます。
チチャマグスクの写真
"ガマ"がある場所からさらに奥へ入って来たところ。グスクは左へ進みます。
そして御墓を通過してさらに奥へ進んでいくと、突き当りにグスクの入口が見えてきます。
チチャマグスクの写真
『チチャマグスク』入口。
先程の御墓からグスク入口、そしてグスク域内は石積みで囲われており、定期的に清掃が行われているらしく、比較的綺麗な状態が保たれていました。

『チチャマグスク』は、別名『チケヤマグスク』とか『ムトゥヤマグスク』とも称されているらしく、集落発祥の地が神聖化した場所となっているようです。
(参考⇒沖縄の裏探検『チチャマグスク』、沖縄から発信、セラピスト淡路紀世子ブログ『チチャマグスクの御嶽‐1』)
チチャマグスクの写真
グスク入口の広場にあった拝所。
入口を入ると小さな広場があるんですが、その左側に"拝所"があります。

祠状の"拝所"は、内部に数基の霊石が納められており、『龍宮神』や『城火之神』などが祀られているようです。
チチャマグスクの写真
『龍宮神』や『城火之神』などが祀られている拝所。
チチャマグスクの写真
城嶽之殿。
また、その右隣には『城嶽之殿』と称される拝所があり、数基の霊石や香炉なとが納められていました。

この2基の拝所の前からグスク域内に参道が伸びているので、そちらへ向かいます。
チチャマグスクの写真
『城嶽之殿』などの拝所がある場所からグスク域内へ伸びる参道。
参道を入ると、正面に石積みのトンネルがあるんですが、その手前左側に丘の上へと伸びる参道があります。
チチャマグスクの写真
丘の上へと伸びる参道。その先の丘の頂上には大きな岩が鎮座しています。
脇道へ入ると、その先の丘の頂上に大きな岩が鎮座しているのが見えたので、まずはこちらから進んでみることにしました。

丘の上へと続く参道を少し入っていくと、右側の一段高くなった場所に"拝所"があります。
チチャマグスクの写真
『御先世主 ちか山城』の拝所。
こちらには『御先世主 ちか山城』と記された石碑が立てられており、その隣の石碑には右側から『世平名精』『ナナヌウミナイビ』『名城母神』『大新城母神』『アムンジヤ母神』『小波蔵大母留神』『小波蔵大主』『蔵大主』『城世の主』『城長老前』と記されていました。

この『御先世主 ちか山城』の拝所からさらに上へ上っていきます。
チチャマグスクの写真
大岩の根元にある『御先世主 三男大主 七腹イリク』と『ヌルシン チーアンガナシ』の拝所。
そびえ立つ大岩の正面に辿り着くと、岩の根元にも大きな"拝所"がありました。

こちらは『御先世主 三男大主 七原イリク』と『ヌルシン チーアンガナシ』と称される拝所となっているらしく、右上の一段高くなった場所に石柱が立てられていました。
チチャマグスクの写真
『御先世主 三男大主 七腹イリク』。
また岩の壁面には3つの装飾が施された穴が設けられており、その手前には"祭壇"らしきものが壇上に造られていました。
チチャマグスクの写真
『ヌルシン チーアンガナシ』の拝所。
そして右側の『ヌルシン チーアンガナシ』には、縦細の霊石が立てられているのみでしたね。

この『御先世主 三男大主 七腹イリク』と『ヌルシン チーアンガナシ』の拝所の前から左斜め前方に参道が伸びていたので、そちらへ歩を進めます。
チチャマグスクの写真
『御先世主 三男大主 七腹イリク』の前から左斜め前方に伸びる参道。
参道を少し進むと、道が二手に分かれており、右へ進むと大岩の後方に向かうことができ、左へ進むとすぐ突き当りになっており、そこにも"拝所"がありました。
チチャマグスクの写真
分岐点から左へ伸びる参道を見たところ。右側の茂みと石積みも"拝所"となっています。
また、突き当りにある拝所の手前の分岐点の両側にも"拝所"があります。

参道右側の大岩の根元にある拝所には、『御先金満母神』と記された石碑が立てられていました。
参道の右側、大岩の根元にあった『御先 金満 母神』の拝所。
"金満(カニマン)"とは、沖縄では"鍛冶屋"とか"鍛冶"そのものを意味する言葉で、こちらも"鍛冶"に纏わる拝所と思われます。

そしてこの『御先 金満 母神』の拝所のすぐ向かい側の茂みと石積みの"拝所"には『イビグサイ タキビジル スクシン』と『クボの御嶽』と記された小さな石碑が2基立てられており、石垣の窪んだ場所には1基の香炉が置かれていました。
中央の石碑には『イビグサイ タキビジル スクシン』、左側の石碑には『クボの御嶽』と記されていました。
チチャマグスクの写真
岩の窪みに置かれていた香炉。
そして、『イビグサイ タキビジル スクシン』と『クボの御嶽』の拝所前から左奥へ進むと、『世比名精』と記された石碑の立つ拝所がありました。
チチャマグスクの写真
『世比名精』の拝所。
こちらも、頂上が尖った岩が"拝所"になっており、その岩根には霊石や香炉などが置かれていました。

また、この拝所に向かって左側には『ウミナイ ウミキ』と記されている石碑が立てられていました。
チチャマグスクの写真
『ウミナイ ウミキ』と記された石碑。
この『ウミナイ ウミキ』の石碑まで見学し終え、先程の参道へ戻り、『御先 金満 母神』の前からさらに奥へと進みます。
チチャマグスクの写真
『御先 金満 母神』の拝所から参道の奥を見たところ。
参道を進み始めると、すぐ右側の『御先 金満 母神』の拝所の隣にも、また"拝所"がありました。
チチャマグスクの写真
『蔵大主』の拝所。
こちらは『蔵大主』の拝所らしく、手前には祭壇らしき台が設置されており、祠状に岩を方形にくり抜かれていて、内部には霊石らしき小石がいくつか納められていました。

そしてここを通過すると、またすぐに"拝所"があります(笑)。
『土地長老・御天長老』の拝所。
こちらの拝所には、ご覧の通りいくつかの石碑が立てられており、奥の石碑には『土地長老・御天長老』と記されていました。

また、左側の平たい石碑には『七クボウヌウタキ 世三様ヌ城嶽 御天長老前』と記されていました。

『土地長老・御天長老』の拝所を後にし、さらに奥へと進みます。

この場所は、先程の大岩のちょうど真後ろになります。
チチャマグスクの写真
『土地長老・御天長老』の拝所前からグスク域の最後部を見たところ。
・・・と、区切りがいいので、今回はこの辺で終わりに致します。

この続きは、また別の回にご紹介しますね。

それでは、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んで下さいまして、誠にありがとうございますm(_ _)m
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『チチャマグスク

☆場所:〒901ー0341
      沖縄県糸満市小波蔵

☆見 学:無料

☆駐車場:無し

※訪れる際は、くれぐれもマナーを守って、他の来訪者や地元の方々に迷惑をかけないよう、十分気を付けてくださいね。