八重瀬町の志多伯集落内に点在する5体の石獅子と県道134号線沿いにある拝井泉☆|沖縄放浪日記

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2018年7月12日木曜日

八重瀬町の志多伯集落内に点在する5体の石獅子と県道134号線沿いにある拝井泉☆

ハイサぁ~イ⭐

前々回は、八重瀬町の小城集落内に点在する"拝所"をご紹介させて頂きましたが、今回から2回に分けて『西部プラザ公園』の東南側に位置する志多伯集落内に点在する5体の石獅子や拝所などの史跡をご紹介させて頂きたいと思います。

んで、今回は、集落内に点在する5体の石獅子と、県道134号線沿いにある立派な赤瓦屋根のカー(拝井泉)などをご紹介させて頂きます。

沖縄県島尻郡八重瀬町字志多伯にある

『志多伯の石獅子と中ヌ井』

志多伯集落 中ヌ井の写真
志多伯集落内を走る県道134号線沿いにある『中ヌ井』。
志多伯集落内には、集落の東西南北に石獅子が合計4ヶ所に設けられているんですが、志多伯集落の石獅子は、合計5体となっているんです。

石獅子が設置されている場所は4ヶ所なのに、なぜ"5体"かとゆーと、設置されている4ヵ所のうち1ヵ所に2体の石獅子が設置されているんですよ。
石獅子とカミジャナ之嶽の写真
『赤石の杜』の東南側にある石獅子と『カミジャナ之嶽』へ向かう獣道の入口。
まず最初に向かったのは、以前ご紹介した『西部プラザ公園』にある『赤石の杜』の東南側の斜面にある石獅子です。

こちらは、『西部プラザ公園』の東門近くのウマチーロードから向かうことができます。
※『カミジャナ之嶽』へ向かう入口は集落側にもあって、そちらからも向かうことができますよ。
石獅子とカミジャナ之嶽の写真
ウマチーロードから獣道を入ってきたところ。この獣道の途中に石獅子が設置されています。
ウマチーロードから獣道を入っていくと、その獣道沿いに小さな石獅子が設置されていました。
石獅子とカミジャナ之嶽の写真
『カミジャナ之嶽』へ続く獣道沿いに設置されている石獅子。
この石獅子が設置されている場所は、普段は雑草が生い茂っているらしく、また石獅子自体も小さいので、全然目立たないんですよ。。。

志多伯集落では、旧暦の5月と6月の際に行われる年中行事『ウマチー』の際に石獅子を回って拝みを行うそうなんですが、拝み回りを行う前に草刈りをするんだそうです。
志多伯集落の石獅子の写真
志多伯集落の北側にある石獅子。
んで、ワタクシが訪れた日は、たまたま『ウマチー』の日の直近だったためか、綺麗に草刈りが行われてて、簡単にこの石獅子を発見することができました。

こちらの石獅子は、人工的に造られたものではなく、自然石をそのまま用いているようですね。
カミジャナ之嶽の写真
石獅子からさらに獣道を奥へ進んできたところ。獣道の終点に『カミジャナ之嶽』があります。
ほいで、この石獅子を後にし、獣道をさらに奥へ進んでいくと、獣道の先に『カミジャナ之嶽』という拝所がありました。

拝所の手前に説明板が設置されていたので、そちらを読んでみると・・・

≪カミジャナ之嶽≫
≪カンジャナ之嶽は神々が集まる所と伝えられていた。 字の資料には「神座之嶽」と記されており、旧国記名にも「神茶名嶽」とあることから神の集まる場所としての意味を持つと考えられる。≫・・・とありました。
カミジャナ之嶽の説明板の写真
『カミジャナ之嶽』の説明板。
説明を読み終え、『カミジャナ之嶽』の前へ歩を進めると、『カミジャナ之嶽』と記された石板が設置されており、その右側には1基の香炉が置かれていました。
カミジャナ之嶽の写真
カミジャナ之嶽。
この『カミジャナ之嶽』と、石獅子を見学した後は、『西部プラザ公園』の駐車場に停めてあったクルマへと戻り、次の石獅子を見学しに向かいました。
志多伯集落の馬場と西ヌ端の石獅子の写真
県道134号線から少し入った場所から志多伯集落の馬場と『西ヌ端の石獅子』がある場所を見たところ。
次に向かったのは『西ヌ端の石獅子』です。

『西部プラザ公園』の県道134号線沿いにある駐車場の出入口から志多伯集落向けに約120mほどの距離右側にある脇道に入ると、前方に木々に囲われた広場があります。

この広場は志多伯集落の"馬場"なんだそうで、『志多伯豊年祭』が開催される場所です。
(※参考⇒UG2-Home Page『沖縄の馬場』・『沖縄の馬場Ⅱ』)
志多伯の馬場の写真
志多伯の馬場。
『志多伯豊年祭』は、約300年の歴史がある伝統行事なのだそうで、法要と同じように1年忌、3年忌、7年忌、13年忌、25年忌、33年忌とその節目にあたる年の旧暦の8月15日に行われ、33年忌の跡は、また1年忌から繰り返されるんだそうです。

豊年祭では、集落の拝所を回る『道ズネー』に始まり、こちらの馬場で『獅子加那志』という獅子舞が披露されるんだそうですよ。

この『獅子加那志』とは、字の守り神なんだそうで、無病息災・五穀豊穣を祈願して『獅子加那志』による獅子舞が行われるとのことです。
(※参考⇒『温故知新 字の誇り 八重瀬町志多伯の獅子加那志豊年祭』)
西ヌ端の石獅子の写真
志多伯の馬場の片隅にある『西ヌ端の石獅子』。
この伝統行事『志多伯の獅子加那志豊年祭』が行われる"馬場"の片隅に『西ヌ端の石獅子』があります。
西ヌ端の石獅子の写真
前方から見た『西ヌ端の石獅子』。
こちらの石獅子は、人工的に作られており、前足(?)の足元には香炉らしきものも設置されていましたね。

また、『西ヌ端の石獅子』は、『テミグラグスク(テミグラの杜)』に向かって設置されていました。
西ヌ端の石獅子の写真
ちょっと分かりにくいんですが、『テミグラグスク』の方に向かって設置されていました。
この『西ヌ端の石獅子』まで見学し終えると、この日予定していた帰宅時間が差し迫ってきていたので、この日最後に志多伯集落内を通る県道134号線沿いにある赤瓦屋根が印象的な拝井泉を見学することに。。。
中ヌ井(ナカヌカー)の写真
県道134号線沿いにある『中ヌ井(ナカヌカー)』。
こちらは『中ヌ井(ナカヌカー)』と称される拝井泉で、立派な赤瓦屋根の建造物が建てられていました。
中ヌ井(ナカヌカー)の写真
中ヌ井(ナカヌカー)。
『中ヌ井』の入口横に説明板が設置されていたので、そちらを読んでみると・・・

≪中ヌ井(ナカヌカー)
≪共同作業後の休憩所として利用されていた。 拝みの際に竜が天に昇っていくという伝承があるが詳しくは定かではない。 豊年祭では道ズネーの最後の拝所であり、水にちなんだ踊りが披露される。≫・・・とありました。
中ヌ井(ナカヌカー)の説明板の写真
『中ヌ井(ナカヌカー)』の説明板。
説明を読み終え、『中ヌ井』を見学しに向かうと、『中ヌ井』は奥の井泉を覆う祠と手前側の赤瓦屋根が別々になっていました。
中ヌ井(ナカヌカー)の写真
『中ヌ井』の井戸(奥の祠の中)と手前に設けられた貯水槽。
手前側にある赤瓦屋根の下には前方と左右に貯水槽が設けられており、前方の貯水槽には水が溜まってました。

また、その貯水槽の後方にはアルミ格子が設置されており、その奥に自然の井泉があったんですが、内部はかなり暗くてよく見えませんでしたね。。。

ほいで、この日は気付かなかったんですが、別の日に残りの3つの石獅子を見学しに再訪した際、この『中ヌ井』の両側にある一段高くなった場所に2基の拝所が1基ずつありました。
中ヌ井(ナカヌカー)の写真
『中ヌ井』に向かって左側の一段高くなった場所にあった『中ヌ井』と記された標柱の立つ拝所。
まずは『中ヌ井』に向かって左側の前に行くと、『中ヌ井』と記された石板が立てられており、その手前に1基の香炉が置かれていました。

そして、今度はその反対側へ移動すると、奥の方形の岩の前に『中ヌお岳』と記された石板が立てられており、そこにも1基の香炉が置かれていました。
中ヌ井(ナカヌカー) 中ヌお岳の写真
『中ヌ井』に向かって右側の一段高くなった場所にある『中ヌお岳』。
中ヌお岳の写真
中ヌお岳。
たしか敷地中央にある赤瓦屋根の『中ヌ井』には、香炉が置かれていなかったので、年中行事の際には、中央の『中ヌ井』では拝みを行わず、敷地左側にある『中ヌ井』と、敷地右側にある『中ヌお岳』で拝みを行うのでしょうね。

この『中ヌ井』まで見学した後、この日はこのまま帰路に就いたんですが、後日改めて志多伯集落を訪れ、残りの石獅子を見学しました。
志多伯公民館の写真
『午ヌ端の石獅子』がある志多伯公民館。
再訪した日、まず最初に向かったのは志多伯公民館の裏手には『午ヌ端の石獅子』です。

公民館にいた集落の方に許可を頂き、裏手に回り込むと・・・
午ヌ端の石獅子の写真
志多伯公民館の裏手。方形に造られた台座に設置されていました。
方形に造られた台座に『午ヌ端の石獅子』が設置されていました。
午ヌ端の石獅子の写真
台座の上に設置されていた『午ヌ端の石獅子』。
こちらの石獅子も『西ヌ端の石獅子』と同様に、人工的に作られていましたね。
午ヌ端の石獅子の写真
午ヌ端の石獅子。
この『午ヌ端の石獅子』は、八重瀬岳の方角に向けて設置されていました。

ほんで、『午ヌ端の石獅子』を見学しながら撮影していると、公民館の方がこちらに来て、集落の上の方にも石獅子があるので、良かったらそちらもどうぞ~と案内して下さいました。
志多伯集落 卯ヌ端の夫婦獅子の写真
志多伯集落の東側にある『夫婦獅子』がある高台。
そして一旦公民館の出入口へ戻り、その方からカギを借りて、案内されたその獅子が設置されている場所へと向かいました。

この案内された石獅子は、『卯ヌ端の夫婦(ミートゥ)獅子』と称される石獅子で、同じ場所に2体設置されているんです。
志多伯集落 卯ヌ端の夫婦獅子の写真
『卯ヌ端の夫婦獅子』がある場所は施錠されているので、公民館からカギを借りないと見学出来ません。
また、なぜ公民館からカギを借りたのかとゆーと、『卯ヌ端の夫婦獅子』が設置されているこの場所は、出入口が施錠されているためです。

『卯ヌ端の夫婦獅子』は、集落の方々に一際大切にされているようで、『卯ヌ端の夫婦獅子』を見学し終えて公民館に戻ろうと敷地を出ようとすると、出入口前に集落の方が心配そうにこちらを見てたんですよ(笑)

んで、事情を説明し、ちゃんと公民館から許可を得たことを伝えると、ホッとしたような表情になり、少しばかり集落内の拝所について説明して下さいました(笑)。
志多伯集落 卯ヌ端の夫婦獅子の写真
出入口から『夫婦獅子』のある丘の上へと続く階段。
カギを開けて柵を開くと、丘の上へと続く階段が現れました。

階段は結構勾配が急なので、一歩ずつ慎重に上がっていくと、頂上に『夫婦獅子』がありました。
志多伯集落 卯ヌ端の夫婦獅子の写真
丘の上にある『卯ヌ端の夫婦獅子』。
2体の石獅子は、それぞれ東と南に向けて設けられており、東に向かっている石獅子が旦那さん、南に向かっている石獅子が奥さんらしいですよ(笑)。
(※参考⇒スタジオde-jin シーサーの石彫刻『八重瀬町志多伯 「夫婦獅子」と「知られていない獅子」』)
志多伯集落 卯ヌ端の石獅子の写真
旦那さんの石獅子。
この2体は、人工的に作られた石獅子ではなく、自然石をそのまま用いて設置されていましたね。
志多伯集落 卯ヌ端の石獅子の写真
奥さんの石獅子。
他の集落で見られる"夫婦獅子"は、通常同一の方角を向いて設置されていることがほとんどですが、こちらの『卯ヌ端の夫婦獅子』は別々の方角を向いてて、とても珍しかったですねぇ~(笑)。

・・・と、『卯ヌ端の夫婦獅子』を見学させて頂いた後は、丘を下りてしっかりカギをかけ、志多伯公民館へと向かいました。
志多伯集落の石畳の写真
志多伯集落の石畳。
公民館へ戻る途中、ちょこっと寄り道(笑)。

『卯ヌ端の夫婦獅子』がある丘の前から集落の北向けに進んでいくと、『志多伯神谷の門構え』と『石畳』がありました。

石畳道は、新しく造ったみたいで真新しい感じがしましたが、石畳道に沿う右側の石垣は古くからのものと思われます。
志多伯神谷の門構えの写真
志多伯神谷家の門構え。
んで、この石畳道の途中に立派な門があるんですが、こちらは『志多伯神谷家の門構え』とのことです。

志多伯集落は、もともと蔡温家の領地だったんだそうで、この門構えは琉球王国の三司官であった蔡温が設計したとのことです。
志多伯神谷家の門構えの写真
門に向かって左側の石垣。
実際にこの石垣を間近で見ると、とても立派な石積みで、かつてはこの奥に蔡温の大層立派な屋敷があったのでしょうね。
志多伯神谷家の門構えの写真
門に向かって右側の石垣。
この『志多伯神谷家の門構え』と『石畳』まで見学させて頂いた後は、そのまま公民館に戻ってカギを返却し、他の集落内に点在する拝所などの史跡を見学しに向かいました。

・・・と、今回も少し長くなってしまいましたので、今回はここまでにして、この続きはまた別の回にご紹介したいと思います。

それでは、この辺で・・・でわでわ☆★☆

最後まで読んで下さいまして、誠にありがとうございますm(_ _)m
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『志多伯集落内に点在する史跡

☆場所:〒901ー0415
      沖縄県島尻郡八重瀬町字志多伯
☆見 学:無料

☆駐車場:無し

※訪れる際は、くれぐれもマナーを守って、他の来訪者や地元の方々に迷惑をかけないよう、十分気を付けてくださいね。

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