ハイサぁ~イ⭐
先月(2月)の21日は、糸満市の小波蔵集落を散策しに久しぶりに行ってきました。
同集落は、以前にもご紹介したことがあったんですけど、点在する拝所がかなり多く、1度で全部回ることは出来なかったため、今回、再訪したというわけなんです。
んで、今回は、同集落の北東側に位置するグスク跡をご紹介したいと思います。
沖縄県糸満市小波蔵にある
『仲間グスク(小波蔵グスク)』☆
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小波蔵集落北側にある森の奥にひっそりと佇む按司墓。
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こちらはまず、糸満市の
国道331号線(糸満道路)を同市
真栄里から
伊敷向けに進み、
『社会医療法人 友愛会 南部病院』の前の信号を通過して、
『名城バイパス』に入る手前の信号を右折して糸満市
名城向けに進みます。
そして、国道から道なりに
約1㎞ほど進んでいくと、
『小波蔵』の交差点に差し掛かるんですが、そちらもそのまま通過します。
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小波蔵集落を背にして見た『仲間グスク』遠景。奥に見える森の中に位置しています。 |
『小波蔵』の交差点から
約340mほどの距離左側にある脇道へ左折し、北向けに直進してくと、前方に以前ご紹介した木々に囲まれた祠のある拝所が見えてきます。
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以前ご紹介した木々に囲まれた祠のある拝所。 |
この拝所の前を左折すると、すぐ右側に森へと続く小道があります。この小道の先が、今回ご紹介するグスク跡となります。
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『仲間グスク』入口。 |
『仲間グスク』は別称『小波蔵グスク』とも呼ばれているらしく、築城年代や築城者などの詳細は不明とのことですが、発掘調査では土器や貝類等の遺物が出土したんだそうです。
グスク域へは、東側と西側に合計2ヵ所の入口があります。
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西側のグスク入口にある『うとぅうしかみ』の拝所。 |
まずは西側の入口から入っていきます。
すると、入口左側には赤レンガで囲われた拝所があり、小さな標柱には平仮名で『うとぅうしかみ』と記されていました。
"うとぅうし"は、"遥拝"を意味する沖縄の方言で、しかも『仲間グスク』へ向けて設けられているので、もしかすると、こちらはグスク内にある"拝所"への"遥拝所"となっているのかもしれませんね。
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グスク域手前右側の窪地にある『大井戸(ウーガー)』。 |
この『うとぅうしかみ』の拝所を後にし、参道を奥へと進んでいきます。
すると、参道右側にある窪地に拝井泉がありました。
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大井戸(ウーガー)。 |
こちらは、『大井戸(ウーガー)』と称される拝井泉で、石垣で半月状に綺麗に造られていました。
まだ水は枯れていないようですが、現在は使用されていないみたいですね。。。
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『大井戸(ウーガー)』前から奥へ入って来たところ。左上に大きな祠が見えます。 |
『大井戸(ウーガー)』を見学した後、参道へ戻り、さらに奥へと進みます。
すると、道が左右二手に分かれており、左側の奥には大きな祠が見え、右側の道はさらに奥へと続いていました。
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左側の参道の奥にある『国番御嶽』。 |
まずは左側の道を進み、その先にある祠を見学することに。
祠の上部には石碑が設けられており、そこには『国番御嶽 玉井世始拝所』と記されていました。
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草木の中にひっそりと佇む『国番御嶽』。 |
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上部に設けられていた石碑。『国番御タキ 玉井世始拝所』と記されていました。 |
祠に近づいて祠の内部を見てみると、3基の祠が並べて納められていました。
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『国番御嶽』の内部。3基の祠が並べて納められていました。 |
また、『国番御嶽』の左側には、こんもりと盛り上がった場所があり、そこにはいくつかの"拝所"があるらしいのですが、雑草が生い茂っていてほとんど確認することが出来ませんでした。。。
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『国番御嶽』の後方。雑草の合間から"拝所"らしき場所がチラッと見えました。 |
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雑草の合間にあった"拝所"らしき場所。 |
雑草を手で避けたりして、その中を覗くと"香炉"らしき石や、その代用で置かれたコンクリートブロックなどがあり、結構な数の"拝所"が確認出来ました。
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"拝所"らしき石垣。 |
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こちらの雑草の下にもいくつかの"拝所"が埋もれていました。。。 |
『国番御嶽』とその周辺を見学させて頂いた後は、先程の参道の分岐点へ戻り、右側の参道の先へ行ってみることにしました。
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右側の参道を入って来たところ。雑草が繁茂していました。 |
分岐点から奥まで雑草が繁茂していて歩きにくかったんですが、気を付けながら進んでいくと、森の入口らしき場所に辿り着きました。
その入口から森の奥へと道が続いており、こちらは雑草がほとんど生えておらず、比較的歩きやすかったですね。
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森の入口から奥を見たところ。左奥に石積みが見えます。 |
森の入口を入ると、すぐ左側の奥に大きな石積みが見えます。
そこに近づいてみると、石積みは後方の石灰岩を囲うようにして造られていて、"崖葬墓"っぽかったですね。
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参道側から見た石積み。石灰岩を守るかのようにして造られていました。 |
近づいてよく見てみると、石積みの上部が開いていて、石灰岩と少し離れた状態で造られており、少しだけ内部の様子を伺うことができました。
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石垣の左側。木の根元に"拝所"っぽい場所がありました。 |
また、石垣の根元付近には"拝所"っぽい場所も2ヵ所ほど確認できました。
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石垣の右側。石垣に張った木の根が凄かったですね。 |
この石垣が、"崖葬墓"なのか、或いは『仲間グスク』の遺構の一部なのかは不明ですが、
石灰岩と石垣、そして石垣に張った木の根が調和していて神々しい雰囲気が漂っていました。
この石垣がある場所から、参道をさらに奥へと進んでいきます。
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参道の先にあった広場。雑草が繁茂してましたが、古墓が2基ありました。 |
すると、少し開けた雑草が繁茂する場所に辿り着いたんですが、その奥の石灰岩の根元に、小さな石積みの古墓が2基ありました。
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石灰岩に向かって左側にあった小さな崖葬墓。 |
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右側の茂みの中にあった石積みで造られた小さな古墓。 |
この2基の古墓を見学していると、ここから東側の林の中にも広場があるのを見つけたので、そちらの方にも行ってみると・・・
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広場の東側の奥にあったもう1つの広場。左側に祠があります。 |
こちらには、雑草がほとんど生えておらず、左側の石灰岩の根元に1基の祠が設けられていました。
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石灰岩の根元にあった古墓。 |
こちらの古墓はコンクリートブロックで造られており、手前に置かれていたブロックの上には霊石らしき石が数個置かれていました。
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もう1基のコンクリートブロックで造られた古墓。 |
また、この古墓のすぐ近くの藪の中にも、同じようにコンクリートブロックで造られた古墓が1基ありましたね。
どうやらこの辺り一帯は墓所となっているようでした。
・・・と、ここまで見学させて頂いた後、今度は東側にあるもう1つのグスク入口へと向かいました。
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東側のグスク域入口。 |
東側の入口は、冒頭でご紹介した木々に囲われた祠のある拝所前から、右後方へと伸びる小道に進み、そこから約55mほど行くと分岐点があるんですが、そこを右へ進みます。
そして、その分岐点から道なりに約150mほど進んで行くと、左側の森の中へと伸びる細い小道(上の写真)があるんですが、ここがもう1つの入口です。
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入口から少し入っていったところにある奇岩。 |
入口からしばらくは道が細くちょっと歩きにくいんですが、頂上付近に差し掛かると道幅が広くなって歩きやすくなります。
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頂上付近。道が左右二手に分かれています。 |
頂上付近に辿り着くと、道がまた左右二手に分かれており、まずは左側の道から行ってみることに。。。
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左側の道。右側の岩壁に2基の崖葬墓があります。 |
道を突き進んでいくと、また道幅が狭くなっていき、さらに斜面を横切るようにしてあるので、とても歩きにくかったですね。
この道の右側には石灰岩の岩壁があるんですが、ここには2基の崖葬墓がありました。
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小道右側にあった石灰岩。 |
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岩陰にあった小さな崖葬墓。 |
崖葬墓は、どちらもコンクリートで岩穴を利用して造られており、コンクリートで塞がれていました。
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道の終点にあった崖葬墓。 |
道の終点にあった崖葬墓まで見学した後、先程の分岐点まで戻り、今度は右側の道の先へ行ってみることにしました。
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右側の小道。奥に苔で覆われた拝所がチラッと見えます。 |
道を入っていくと、その終点には横長の古墓がありました。
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苔で覆われた按司墓。 |
古墓は、苔で覆われており、手前側の根元にある祭壇のようなところに4基の霊石が並べて置かれていました。
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4基の霊石が置かれた按司墓。 |
ネットで調べていくと、どうやらこの古墓は"按司墓"とされているようですね。
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"按司墓"に隣接する木々の根が張った大きな石灰岩。 |
また、この"按司墓"からほど近い場所には、洞口を石積みで塞いで造られた大きめの崖葬墓もありましたよ。
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洞口を石積みで塞いで造られた崖葬墓。1基の香炉が置かれていました。 |
・・・と、ここまで見学させて頂いた後は、小波蔵集落へと戻り、以前回ることが出来なかった他の"拝所"を見学しに向かいました。
『仲間グスク』は、恐らく『仲間按司』が城主だったと思われますが、なんせ資料などが無く、しかも小波蔵集落の人も詳しい事は分からないらしいので、定かではありません。
しかし、"拝所"や点在する古墓などの範囲を考慮すると、結構大きな"グスク"だったのかもしれませんね。
少し長くなってしまいましたが、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。それでは、この辺で。。。でわでわ☆★☆
最後まで読んで下さいまして、誠にありがとうございますm(_ _)m
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☆『糸満市小波蔵の集落内に点在する史跡』☆
☆場所:〒901ー0341
沖縄県糸満市小波蔵
☆見 学:無料
☆駐車場:無し
※訪れる際は、くれぐれもマナーを守って、他の来訪者や地元の方々に迷惑をかけないよう、十分気を付けてくださいね。
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