宮城按司が移り住んだといわれる池味集落の北西に位置するグスク跡☆|沖縄放浪日記

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2017年8月3日木曜日

宮城按司が移り住んだといわれる池味集落の北西に位置するグスク跡☆

ハイサぁ~イ⭐

前々回にご紹介した『伊計島』の北に位置する『伊計島灯台』『子宝祈願の拝所』を見学した後、お隣の『宮城島』へ戻り、島内にある池味集落の北西に位置するグスク跡へと向かいました。

うるま市の文化財シリーズの資料によると、1429年に『尚巴志』が南山王である『他魯毎(たるみー)を攻め滅ぼした際、南山から王家支流の人物が『宮城島』に逃れ、『宮城按司』を名乗りイークン山に住んでいたそうなんですが、その後、こちらのグスク跡に移り住んだという伝承が残されているんだとか。。。

沖縄県うるま市与那城池味(宮城島)にある

『南(ナン)グスク』

南グスクの写真
グスク域の頂上付近の崖下にある宮城按司とその妻のお墓
こちらはまず、うるま市の県道10号線37号線がぶつかる『海中道路西口』の交差点から、県道10号線『海中道路』へ入り、『平安座島』へと渡ります。

『平安座島』へ渡った後も、そのまま県道10号線を進んでいき、お隣の『宮城島』へと渡ります。

そして『平安座島』と『宮城島』を繋ぐ小さな橋を渡った後も、県道10号線をそのまま突き進んでいきます。
南グスクの写真
『トンナハビーチ』や『伊計島』に繋がる交差点を左折して約430mほど進んできたところ左側にある岩
小さな橋を渡った後、県道10号線を道なりに約4.5㎞ほど進んでいくと、直進すると『トンナハビーチ』、右折すると『伊計島』へとつながる小さな交差点に差し掛かります。

この交差点を左折し、約430mほど進んでいくと、左側の斜面に大きな岩が見えてくるので、その大きな岩の手前にある左側の脇道へUターンするように左折します。
南グスクの写真
上の写真の岩の手前側にある路面が赤くなった脇道へ左折します。
そして、脇道に入って道なりに約280mほど進んでいくと、右側に石垣があり、その中ほどに上へと伸びる幅の狭い石段があるので、グスク跡はその先にあります。
ワタクシが訪れた時、石垣や石段が雑草に覆われていて見つけるのにとても苦労しました(泣)
道路沿いにあるグスク入口。小さな標柱が立てられています。
ワタクシが訪れた時には、紫色の小さな標柱が立てられていたので、発見することが出来たんですが、以前は立てられていなかったようで、この標柱が無かったら、ワタクシも見つけることは出来なかったと思います。。。
南グスクの写真
『南グスク』の標柱。
グスクの入口付近には、クルマを停めるスペースが無かったため、その手前約90mほどのところにクルマ1台分ほどのスペースがあったので、そちらにちょこっと停めさせてもらいました。
南グスクの写真
入口前の道路から石段の先を見たところ。雑草が繁茂してました(泣)
入口前の道路から石段の先を伺うと、雑草が繁茂してたので、思わず躊躇してしまいましたが、意を決して石段を上がって行きました。

石段を上がると、獣道が上の方へ続いており、思ってたほど荒れた状態ではなかったですね。
かと言って、歩きやすくはなかったですよwww

石段を上がって上の方へちょこっと進んでいくと、草木がトンネル状になった場所に差し掛かり、そこでもまたちょっと躊躇しちゃいましたね(苦笑)
南グスクの写真
石段からちょこっと進んできたところにあった草木がトンネル状になった場所。
内部には石垣(?)のような岩があり、その間から向こう側が見えます。

意を決して進入し向こう側へ出ると、開けた場所に出ました。
南グスクの写真
トンネルを抜けた先にあった開けた場所。
この場所も、たくさんの木の枝に覆われた状態になっており、なんだか建物の中にいるような感じでしたね。

そして、広場の奥の方にオレンジ色の水タンクを見つけたので、そちらの方へ近寄ってみると、崖の根元から湧き水が流れ出ており、水たまりが出来てました。
南グスクの写真
広場の奥にあったカー(湧水)。水タンクは近くの畑の主が設置したものだと思います。
南グスクの写真
岩の根元からコンコンと水が湧いて、水たまりを作っていました。
うるま市の文化財の資料にある分布図を見てみると、こちらは、たぶん『ナンガー』という湧水だと思われます。
※あくまでワタクシの憶測なので、もし間違っていたらごめんなさい。。。

この湧水を後にし、広場の中央付近から上の方へと伸びる獣道に進みます。
南グスクの写真
広場の中央付近から上の方へと伸びる獣道の入口。
獣道をしばらく進んでいくと、二つに割れた大きな岩がある場所に差し掛かりました。
南グスクの写真
城門を思わせる二つに割れた大きな岩。
岩の間は比較的平坦になっており、なんだか城門のような感じでしたね。

ここを通過してさらに奥へ進んでいくと、大きめの岩を使用した城壁らしき石垣がありました。
南グスクの写真
城壁の跡らしき石垣。
んで、ここを通過して少し進んでいくと、道の先にコンクリート製の人工物がチラッと見えました。
南グスクの写真
獣道の先にコンクリート製の祠がチラッと見えます。
急いでその場所へ行ってみると、内部に霊石と香炉が納められたコンクリートブロック製の祠の拝所となっていました。
南グスクの写真
小さな広場にあった拝所。
先程のうるま市の資料によると、こちらは『按司火ヌ神』という拝所なんだそうです。
南グスクの写真
按司火ヌ神
また、この『按司火ヌ神』の拝所の横にも、人工的に造ったと思われる石垣がありました。
南グスクの写真
『按司火ヌ神』の横にあった石垣。
『按司火ヌ神』の左側から上へと続く獣道を見つけたので、さらに上を目指します。
南グスクの写真
上に向かう途中に差し掛かったそびえ立つ崖
『按司火ヌ神』の拝所を後にし、またしばらく歩いていくと、そびえ立つ崖がある場所に差し掛かりました。

道はこの崖の間から奥へと続いてます。

そこを通過していくと、簡易的に造られた石段が現われました。
南グスクの写真
崖の間を通り抜けたところにあった石段
石段の途中右側に三角形の岩があり、その下の部分に空洞があったんで、こちらも"拝所"なのかと思ったんですけど、香炉など"拝み"に関するものが何もなかったんで、そのまま通過しました。

んで、この石段を上っていくと、岩と岩の間から、向こう側に石積みのお墓が現われました。
南グスクの写真
石段の先にあった崖葬墓
お墓は崖の窪んだ根元に造られおり、その手前に香炉が1基置かれていました。

また、お墓の左隣にも香炉が1基置かれた小さな御墓がありました。
南グスクの写真
宮城按司のお墓(右側)とその妻のお墓(左側)
南グスクの写真
宮城按司のお墓
南グスクの写真
按司の妻のお墓
うるま市の文化財シリーズの資料によると、こちらの2基の御墓は、宮城按司とその妻の御墓なんだそうです。

この2基の御墓がある場所から、さらに奥の方に洞口らしき三角形の穴があったんで、そちらの前にいってみたんですが、こちらは、洞穴ではなかったですね。
南グスクの写真
お墓の向こう側に洞口らしき穴があったんですが・・・
南グスクの写真
奥行のないほら穴でした。。。
・・・と、ここまで見学させて頂いた後は、そのままクルマへと戻り、池味集落内へと向かいました。

うるま市の文化財シリーズの資料によると、グスク域内には、"屋敷跡"も残っていると記載されていたんですが、どこに"屋敷跡"があったのか全く分かりませんでした(笑)

・・・が、グスク域内に残されている門跡や石垣などの遺構は、自然岩を上手く利用して造られていて、なかなか見応えがありましたよん。
南グスクの写真
グスク域を下りていく途中に見ることができた景色。
それでは、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んで下さいまして、誠にありがとうございますm(_ _)m
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『南(ナン)グスク

☆場所:〒904-2422
      沖縄県うるま市与那城池味(宮城島)

☆見 学:無料

☆駐車場:無し