前々回にご紹介した『伊計島』の北に位置する『伊計島灯台』と『子宝祈願の拝所』を見学した後、お隣の『宮城島』へ戻り、島内にある池味集落の北西に位置するグスク跡へと向かいました。
うるま市の文化財シリーズの資料によると、1429年に『尚巴志』が南山王である『他魯毎(たるみー)』を攻め滅ぼした際、南山から王家支流の人物が『宮城島』に逃れ、『宮城按司』を名乗りイークン山に住んでいたそうなんですが、その後、こちらのグスク跡に移り住んだという伝承が残されているんだとか。。。
沖縄県うるま市与那城池味(宮城島)にある
『南(ナン)グスク』☆
グスク域の頂上付近の崖下にある宮城按司とその妻のお墓 |
『平安座島』へ渡った後も、そのまま県道10号線を進んでいき、お隣の『宮城島』へと渡ります。
そして『平安座島』と『宮城島』を繋ぐ小さな橋を渡った後も、県道10号線をそのまま突き進んでいきます。
『トンナハビーチ』や『伊計島』に繋がる交差点を左折して約430mほど進んできたところ左側にある岩 |
この交差点を左折し、約430mほど進んでいくと、左側の斜面に大きな岩が見えてくるので、その大きな岩の手前にある左側の脇道へUターンするように左折します。
上の写真の岩の手前側にある路面が赤くなった脇道へ左折します。 |
ワタクシが訪れた時、石垣や石段が雑草に覆われていて見つけるのにとても苦労しました(泣)
道路沿いにあるグスク入口。小さな標柱が立てられています。 |
『南グスク』の標柱。 |
入口前の道路から石段の先を見たところ。雑草が繁茂してました(泣) |
石段を上がると、獣道が上の方へ続いており、思ってたほど荒れた状態ではなかったですね。
かと言って、歩きやすくはなかったですよwww
石段を上がって上の方へちょこっと進んでいくと、草木がトンネル状になった場所に差し掛かり、そこでもまたちょっと躊躇しちゃいましたね(苦笑)
石段からちょこっと進んできたところにあった草木がトンネル状になった場所。 |
意を決して進入し向こう側へ出ると、開けた場所に出ました。
トンネルを抜けた先にあった開けた場所。 |
そして、広場の奥の方にオレンジ色の水タンクを見つけたので、そちらの方へ近寄ってみると、崖の根元から湧き水が流れ出ており、水たまりが出来てました。
広場の奥にあったカー(湧水)。水タンクは近くの畑の主が設置したものだと思います。 |
岩の根元からコンコンと水が湧いて、水たまりを作っていました。 |
※あくまでワタクシの憶測なので、もし間違っていたらごめんなさい。。。
この湧水を後にし、広場の中央付近から上の方へと伸びる獣道に進みます。
広場の中央付近から上の方へと伸びる獣道の入口。 |
城門を思わせる二つに割れた大きな岩。 |
ここを通過してさらに奥へ進んでいくと、大きめの岩を使用した城壁らしき石垣がありました。
城壁の跡らしき石垣。 |
獣道の先にコンクリート製の祠がチラッと見えます。 |
小さな広場にあった拝所。 |
按司火ヌ神 |
『按司火ヌ神』の横にあった石垣。 |
上に向かう途中に差し掛かったそびえ立つ崖 |
道はこの崖の間から奥へと続いてます。
そこを通過していくと、簡易的に造られた石段が現われました。
崖の間を通り抜けたところにあった石段 |
んで、この石段を上っていくと、岩と岩の間から、向こう側に石積みのお墓が現われました。
石段の先にあった崖葬墓 |
また、お墓の左隣にも香炉が1基置かれた小さな御墓がありました。
宮城按司のお墓(右側)とその妻のお墓(左側) |
宮城按司のお墓 |
按司の妻のお墓 |
この2基の御墓がある場所から、さらに奥の方に洞口らしき三角形の穴があったんで、そちらの前にいってみたんですが、こちらは、洞穴ではなかったですね。
お墓の向こう側に洞口らしき穴があったんですが・・・ |
奥行のないほら穴でした。。。 |
うるま市の文化財シリーズの資料によると、グスク域内には、"屋敷跡"も残っていると記載されていたんですが、どこに"屋敷跡"があったのか全く分かりませんでした(笑)
・・・が、グスク域内に残されている門跡や石垣などの遺構は、自然岩を上手く利用して造られていて、なかなか見応えがありましたよん。
グスク域を下りていく途中に見ることができた景色。 |
☆『南(ナン)グスク』☆
☆場所:〒904-2422
沖縄県うるま市与那城池味(宮城島)
☆見 学:無料
☆駐車場:無し