浜比嘉島の比嘉区内に点在するノロ墓や拝所☆|沖縄放浪日記

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2016年12月18日日曜日

浜比嘉島の比嘉区内に点在するノロ墓や拝所☆

ハイサぁ~イ⭐

以前、うるま市勝連の『浜比嘉島』にある『シルミチュー霊場』を見学した後、その帰る途中の道沿いで見つけた拝所やカー(井泉)がいくつかあったので、ちょこちょこ立ち寄りながら帰ることにしました。

沖縄県うるま市勝連の『浜比嘉島・比嘉区』にある

『ノロ墓と点在する拝所』

浜比嘉島のノロ墓の写真
比嘉集落の北西にある丘の中腹辺りにひっそりと佇む『ノロ墓』
『浜比嘉島』の比嘉区(兼久)にある『シルミチュー霊場』を出た後、最初に向かったのは、道路から少し奥まった場所にあるカー(井泉)です。

『平成25年度 うるま市景観地区等指定基礎調査 概要版』という資料によると、こちらは『ソージガー』と呼ばれるカーなんだそうで、神様が『シルミチュー霊場』からの帰りに手足を洗ったといわれているんだそうです。

また、島内の拝所をまわる『十二か所めぐり』の拝所のひとつでもあるんだそうですよ。
浜比嘉島のソージガーの写真
道路から見た『ソージガー』
浜比嘉島のソージガーの写真
ソージガー
浜比嘉島のソージガーの写真
小さな石板と香炉、そしてその後ろ側にも石板が設置されていました。
浜比嘉島のソージガーの写真
ワタクシが訪れた時は、水はありませんでした
先程の『平成25年度 うるま市景観地区等指定基礎調査 概要版』という資料によると、この『ソージガー』の近くには、『ソージ御嶽』と呼ばれる拝所があるみたいなんですが、この日は、すぐ近くに御嶽があるとは分からなかったので、そちらは見学できませんでした。。。
『ソージ御嶽』は、また日を改めて見学しに行きたいと思います。

この『ソージガー』を出たあと、お次は『比嘉公民館』の敷地内に『慰霊塔』が建立されているのを発見しました。
浜比嘉島の戦没者慰霊碑の写真
比嘉公民館の敷地内に建立されていた『慰霊碑』
『慰霊碑』には、台座部分に『比嘉区戦没者御芳名』が刻まれた石板が設置されていました。

そして、この『慰霊碑』のある『比嘉公民館』から、さらに比嘉区(比嘉)内へ向かっていくと、最初の脇道を右折してすぐのところにカー(井泉)を発見しました。

先程の資料によると、こちらは『アガリガー(東ガー)と呼ばれるカーとのことです。
比嘉区のアガリガーの写真
『神道』から見た『アガリガー(東ガー)
戦前は、水量が豊富だったことから生活水や洗濯の場所として使用されていたんだそうで、1960年ごろに井戸の周りをコンクリートで固めたんだそうです。
比嘉区のアガリガーの写真
アガリガー
この『アガリガー』の前の道は、『神道』となっているようですね。

現在は、旧暦の年頭拝みなどで祈願されているんだそうですよ。
比嘉区のアガリガーの写真
現在も、綺麗な水を湛えていました
この『アガリガー』から、先程の道へ戻って右折し、比嘉区の港がある表道へと出ました。

表道に出て、『アマミチューの墓』の入口を通過し、約230mほど進んだところにある脇道を左折すると、すぐ右側に『ノロ墓』を発見しました。
比嘉区のノロ墓の入口の写真
『ノロ墓』の入口
入口を入ってすぐのところに『ヒンプン』(門の内側に設けられた仕切り屏のこと)のような岩があり、その奥に鳥居が見えました。
比嘉区のノロ墓の写真
入口を入ってすぐのとろこにあった『ヒンプン』らしき岩。奥に鳥居が見えます。
階段を上がり、鳥居の前までいくと、鳥居後方の崖の中腹に『ノロ墓』がありました。
比嘉区のノロ墓の鳥居の写真
『ノロ墓』の前に建立された鳥居
比嘉区のノロ墓の写真
ノロ墓
こちらも資料によると、内部には大きな厨子甕があって、その厨子甕を囲むように小さな厨子甕が配置されているんだそうです。

こちらもまた、先程の『ソージガー』と同じ『十二か所めぐり』のひとつなんだそうですよ。

この『ノロ墓』を見学して、そのまま引き返そうとすると、右側の方に階段があるのを発見しました。

その階段は、岩と岩の間からさらに上へと伸びているような感じで、その先にも拝所か何かがあるのかと思い、行ってみると・・・
比嘉区のノロ墓の写真
『ノロ墓』の右側に階段があり、岩の間へと延びていました。
階段の先には、大きなガマ(洞穴)が口を開けてました。

『平成25年度 うるま市景観地区等指定基礎調査 概要版』によると、どうやらこちらのガマは『按司墓』となっているみたいです。
按司墓
『按司墓』の入口左側の手前には厨子(?)祠(?)のような拝所があり、その奥にも霊石が積まれた拝所がありました。

そして、ガマは奥の方まで続いているようでしたが、奥は真っ暗で入口から様子を伺うことは出来ませんでした。

洞穴内は聖域のはずなので、もちろん入ることはしませんでしたよ。。。
比嘉区の按司墓の写真
『按司墓』の入口にあった2ヵ所の拝所
比嘉区の按司墓の写真
入口から中の様子を伺ってみましたが、真っ暗で何も見えませんでした。
資料によると、このガマの奥には、木製の棺が置かれているんだそうです。

この『ノロ墓』・『按司墓』の近くには、『比嘉公園』があり、そこは『比嘉グスク』跡となっているんだそうですが、もしかすると、そのグスクの按司が安置されているのかもしれませんね。。。
※あくまで憶測ですが。。。

この『按司墓』まで見学してからクルマへ戻り、また表道に出て『浜比嘉大橋』向けにクルマを走らせると、道沿いにまたカー(井泉)を発見しました。
比嘉区のハマガーの写真
表道から見た『ハマガー』
『平成25年度 うるま市景観地区等指定基礎調査 概要版』によると、こちらは比嘉部落の『ウブガー』となっているんだそうです。
比嘉区のハマガーの写真
ハマガー
比嘉区のハマガーの写真
こちらもまだ水を湛えてました。
なんでも、出産の時の産水、あるいは葬式の時の死水として利用されていたんだそうです。
比嘉区のハマガーの写真
水溜の横には、霊石が置かれてました。
また、こちらも『ソージガー』や『ノロ墓』と同じように『十二か所めぐり』のひとつなんだそうですよ。

・・・と、こちらの『ハマガー』を見学した後、この日はこのまま帰路に就いたんですが、あと1ヵ所ご紹介しましょうね。

昨年(2015年)の10月に、この浜比嘉島に釣りをしに来たことがあるんですよ。

んで、その際、釣りポイントの近くに拝所を発見したので、ついでにそちらもご紹介しますね。
平島の竜宮神の写真
竜宮神
こちらは、『竜宮神』が祀られている拝所で、比嘉区の東側にある『平島』にあります。
比嘉区の竜宮神の写真
拝所のすぐ近くにはお供え物を置く場所がありました。
資料によると、この『竜宮神』の拝所は、戦後に作られたとのことですが、浜比嘉島の人たちは拝まないんだそうですよ。

『竜宮神』のある場所は、少し高台になっており、目の前には綺麗な海が広がっています。
浜比嘉島の海の写真
『竜宮神』のある場所から見た浜比嘉島の海
この場所からは、水平線上に『浮原島』と『南浮原島』が見えます。
浜比嘉島の景色の写真
遠くの方に『宮城島』の『果報バンタ』が薄っすらと見えます。
また、左側は遠くの方に『宮城島』の『果報バンタ』が薄っすらと見えます。

海が穏やかであれば、足元の海に魚が泳いでいるのが見えますよぉ~。

いかがでしたでしょうか?

3回にわたって浜比嘉島の拝所やカー(井泉)、ガマ(洞穴)などをご紹介したんですが、浜比嘉島にはまだ多くの史跡・文化財が点在しております。

・・・なので、また近いうちに足を運んで散策してきたいと思います。

そして、残りの史跡もご紹介出来ればと思っております😊✨

それでは、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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☆『ノロ墓と点在する拝所』☆


☆場所:〒904-2316
      沖縄県うるま市勝連比嘉

☆見 学:無料

☆駐車場:無し