◎『屋良城跡公園』内にある按司墓や拝所となっている井泉(カー)☆|沖縄放浪日記

この記事をシェアする

2016年6月25日土曜日

◎『屋良城跡公園』内にある按司墓や拝所となっている井泉(カー)☆

ハイサぁ~イ☆

今日(25日)も沖縄本島は、朝からメッチャいい天気なんですが、地域によっては『カタブイ(片降り)』が発生してるみたいですヽ(^。^;
※『カタブイ(片降り)』⇒小規模の『ゲリラ豪雨』みたいな感じですwww

この『カタブイ』、いつどこで発生して降るのか、直前までほとんど分からないので、屋外で作業してたりすると、ちょっと困っちゃうんですよね。。。(泣)

まぁ、沖縄の自然現象なので、どうしようもないんですが。。。( ̄▽ ̄;

対策としては、クルマかカバンに、携帯用の傘を一本くらい常備してた方がいいですね(笑)
今日は、この後も『カタブイ』しそうだし・・・

観光で沖縄を訪れる際、屋外の観光地などを回る際は、くれぐれもこの『カタブイ』に気を付けてくださいませ☆

さてさて☆

今回は、前々回にご紹介した『屋良グスク』の続きです。

『屋良城跡公園』内の、かつての城郭であったとされる場所を見学した後、同公園内にある按司墓や拝所となっている井泉(カー)などを見学しに向かいました。

沖縄県中頭郡嘉手納町屋良の『屋良城跡公園』内にある
『按司墓と井泉(カー)
『屋良城跡公園』入口。
『屋良城跡公園』へのアクセス方法は、前々回のブログ記事を参照ください。
※前々回のブログ記事⇒『比謝川中流に位置する琉球石灰岩上に築かれたグスク☆

『屋良グスク』の説明にあった園内地図を参考に、まずは、公園東側へと向かいました。

公園の正門からそのまま東側へ進むと、そこにも休憩所があり、その奥の林の中に小さな階段があります。

この階段を下りていくと、東側駐車場の出入り口に出ます。
公園東側にある休憩所奥から駐車場出入口へと続く階段。
林の中を縫うようにして設置されています。
東側駐車場の出入口に出て、その奥へと向かいます。

琉球石灰岩沿いにある遊歩道を進んでいくと、まず目にするのが『屋良大川按司の墓(御先大川)』。

この按司墓は、石灰岩の崖にある横穴を利用して造られています。

按司墓の向かい側に説明板が設置されていたので引用します。
屋良大川按司の墓(御先大川)
≪屋良グスク外縁東側に位置し、以前は崖の中腹に位置していたが崖崩れにより墓が倒壊してしまったため、散乱した遺骨を厨子甕(ずしがめ)に分納し、真下の横穴を利用して1991年に移築している。

墓は前面に石を積み上げた簡素な造りとなっており、墓室内には3基の厨子甕が納められている。

屋良大川按司は「御先大川按司」「後大川按司」の2系統に大別され、屋良グスクを築いたとされる御先大川按司の初代按司は、第3代北山世の主(仲昔今帰仁按司系統)の5男で、今帰仁城主「丘春(岡春)』の弟であり、英祖王の玄孫との伝承が残されている。
嘉手納町教育委員会≫
・・・とありました。

実際に按司墓を見学した際、ちょっと新しく造られた感があったんですが、こちらの按司墓は移築されたお墓だったんですね。

この『屋良大川按司の墓(御先大川)』から、北東側には、『屋良大川按司の墓(後大川)』があります。
『屋良大川按司の墓(御先大川)』の前から『屋良大川按司の墓(後大川)』の方を見たところ。
そちらには、『屋良大川按司の墓(後大川)』だけでなく、按司墓に向かって左側には古墓、そして右側には『仲松家之墓』と記載された墓標があるお墓があります。
写真右側が『屋良大川按司(後大川)の墓』
こちらにも、説明板が設置されていたので、引用させていただきます。

≪御先大川按司の墓の北東に位置し、墓の老朽化に伴い2011年に改築された。

改築の際の調査では、35基の厨子甕が納められており、サンゴ石製石厨子から「屋良」や「大川」、「康煕50(1711)年」、「乾隆24(1759)年」の文字が確認された。

後大川按司は、第5代御先大川按司の男子が早世したため、同じ仲昔今帰仁按司系統の流れをくむ安慶名大川按司から次男を婿養子として迎え、屋良グスクを継承したことから御先大川按司と区別し、「後大川按司」としている。
嘉手納町教育委員会≫
・・・とありました。

説明版にあった系図を見てみると、『伊覇(伊波)按司(8男)』の子供『安慶名大川按司(5男)』の次男と、第5代『屋良大川按司(長男)』の長女『真鶴金』を婚姻させたみたいです。
『屋良大川按司(後大川)の墓』
東側駐車場側から見た『屋良大川按司(後大川)の墓』。右手前のお墓は個人所有のお墓のようでした。
この『屋良大川按司(後大川)の墓』の前にある遊歩道を、そのまま奥に進んでいくと、突き当りに『比謝川取水ポンプ場』があって行き止まりになっており、その右側には、『沖縄県立嘉手納高等学校』のグラウンド横に出る小道があるだけで、その他には何も見当たりませんでした。

んで、そこから引き返し、先程の『屋良大川按司(御先大川)の墓』がある場所まで戻り、按司墓の説明板横から比謝川の川辺に下りれる階段があったので、そちらへ行ってみることにしました。
『屋良大川按司(御先大川)の墓』の説明板の横にあった階段。
階段を下りて、すぐ右側の方に、少し開けた場所があり、その場所と階段の間に小さな水路が設置されてました。

水路は、階段の真下から流れ出ており、その横に『屋良ヒージャーガー』と記載された標柱が立てられていました。
屋良ヒージャーガー
この『屋良ヒージャーガー』がある場所から、再び川沿いの遊歩道へと戻り、その奥へと進んでいいきます。
比謝川沿いの遊歩道
遊歩道沿いにあったカー(井泉)のような場所。こちらには名称などが表記された案内板はありませんでした。
遊歩道を進んでいくと、途中、琉球石灰岩の間をすり抜ける感じになっており、また、遊歩道沿いに小さなカー(井泉)らしき場所もありました。

そして、遊歩道をさらに奥へと進むと、一ヵ所だけコンクリートブロックで囲われた場所があり、その奥は行き止まりになっていました。
比謝川沿いの遊歩道終点。右側が比謝川です。
コンクリートブロックの内部。
コンクリートブロックの内部を覗いてみると、透明度の高い綺麗な水があり、どうやらこちらもカー(井泉)のようでした。

この遊歩道沿いにある石灰岩の崖から、何か所か水が流れているところがあり、この一帯は、水源が豊富にあるみたいですね。

・・・と、ここまで見学した後、今度は公園の西側を見学するために遊歩道を戻りました。

『屋良大川按司(御先大川)の墓』がある場所から、石灰岩中腹へと続く小道も見付けたんですが、そちらは現在、通行止めの看板が設置されており、立ち入り禁止となっていたので、今回は断念しました。
『屋良大川按司(御先大川)の墓』の横にあった小道。この先に『貝塚』があるらしいです。
『屋良城跡公園』の正門に設置されていた案内板の地図によると、この立ち入り禁止が立てられている場所から奥へと続く小道の先には、『貝塚』があるとのことでした。

続いては、公園の西側。
『屋良城跡公園』の奥へと続く、西側の遊歩道。
公園奥へと続く遊歩道があり、グスクの案内板にあった地図によると、この先にも『カー(井泉)』ああるんだそうです。
西側の遊歩道沿いにあった古墓。
この西側の遊歩道は、両側が琉球石灰岩になっており、両方の石灰岩の崖下には、古墓が数多く点在してました。

んで、何か所かに古墓の所有者に対する警告板が置かれており、その警告板によると、どうやら『屋良城跡公園』をリニューアルする計画があるようで、この古墓を移築させなければならないとのことだそうです。
遊歩道の両側に古墓が点在してます。
遊歩道を奥へ奥へと進んでいくと、視界が開け、公園の裏側に出ました。

そちらには、遊歩道が張り巡らされており、展望台や広場、そして池などがありました。
公園裏側にあった展望台。
遊歩道沿いから見えた池。
遊歩道をさらに奥へと進んでいくと、右側の下の方に池が見え、そのほとりにカー(井泉)がありました。
公園裏側にあった池。写真右奥に拝所があります。
ヌールガー
こちらは、『ヌールガー』と呼ばれる井泉らしく、こちらには小さな祠が設置されており、その中に香炉が1基置かれてました。

んで、遊歩道は、比謝川の下流域へと続いてたんですが、今回は時間もなくなってしまったので、断念しました。
池と比謝川の間にあった遊歩道から見た、下流域へと続く丘陵地。
いろいろ調べてみると、今回ご紹介した『屋良グスク(屋良城跡公園)』は、伝承がいくつかあるみたいですね。

その中の伝承をちょこっと読んでみると、前々回のブログ記事でお話したように、かの有名な『勝連グスク』の按司『阿麻和利』の生誕した場所との言い伝えがあったり(定かではないみたいですが・・・)、また、『大読谷山按司』となった又従兄弟の『護佐丸』が屋良按司に歓迎されて、『屋良グスク』に泊まったなどなど・・・
たしか、『阿麻和利』は百姓の家の出身だったって説もありましたよね。。。?

全部ご紹介したいんですけど、すべて書いちゃうと、もの凄ぉ~~~く長くなっちゃうので、止めときます(苦笑)

しかし、いろんな伝承が残っているとゆーことは、『屋良グスク』が、かつての『三山時代』、とても重要なグスクの内の一つだったのだと推察できますね。

『屋良グスク』は、城壁などの遺構こそ残されていませんが、琉球の歴史を語る上でも、重要なグスクだったと思うので、沖縄の歴史などに興味がある方は、ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。。。?

今回も、少し長くなってしまいましたが、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
宜しければブログランキングへ 御協力お願い致します。
ブログランキング・にほんブログ村へ    

『屋良グスク(屋良城跡公園)』☆

☆場所:〒904-0202
      沖縄県中頭郡嘉手納町屋良656番地 (※屋良城跡公園)

☆お問合せ:098-956-1111(内線333)

☆管理:嘉手納町役場 都市建設課

☆見 学:無料

☆トイレ:公園内に数か所あり。

☆公園内遊具あり。

☆駐車場有り(※利用時間有)