◎沖縄本島中部を流れる比謝川と長田川の合流地点に位置するグスク☆|沖縄放浪日記

この記事をシェアする

2016年5月21日土曜日

◎沖縄本島中部を流れる比謝川と長田川の合流地点に位置するグスク☆

ハイサぁ~イ☆

今日(21日)の沖縄本島は、各地で『カタブイ(片降り)』しており、天候が不安定な一日となっています。。。

沖縄気象台によると、本島は明日(22日)にかけて落雷や突風などを伴う強い雨が降る見込みとのこと。

また、沿岸の海域ではうねりを伴い、波がやや高くなるんだとか。。。

どうやら梅雨明けまでの間、しばらくは釣りやキャンプには行けそうもありませんね。。。( ̄▽ ̄;

さてさて☆

前々回のブログ記事で、読谷村古堅にある『フルギンガー(古堅ガー)』をご紹介しましたが、そちらを見学した後、小川を挟んで隣接する同村大湾へと向かいました。

大湾集落には、かつて琉球王国・第一尚氏王統の第2代国王『尚巴志』と松田カマルという人物の長子が城主となったとの伝承が残るグスクがあったんだとか。。。

沖縄県中頭郡読谷村大湾にある
『メーダグスク(真栄田グスク)
国道58号線側から見た『メーダグスク』遠景
こちらは、読谷村の国道58号線長田川に架かる橋の横から入ることができるんですが、前々回にご紹介した『古堅ガー』の横からも入ることができます。
道順は、前々回の記事『読谷村古堅集落の東南にある拝所と二つのガー☆』と2016年5月12日の記事『読谷村古堅にあるフクギに囲まれた拝所と慰霊之碑☆』をご参照ください。

国道側の入口には、クルマを駐車することが出来ないため、ワタクシは古堅集落にある『古堅ガー』がある場所から大湾側へ架かる小さな橋があるので、そちらから入りました。
『古堅ガー』近くにある小さな橋
『メーダグスク』について、いろいろ調べてみると、グスクの築城者や年代は不明とのこと。

しかし、発掘調査ではグスク式土器や陶磁器、須恵器等が出土したんだそうです。

現在、グスクがあった場所は宅地造成により破壊されてしまいましたが、集落内には拝所やガー(井泉)、崖葬墓などの按司墓が残され、点在しています。

橋を渡って小道を進むと、まず最初に上に伸びる階段を発見したので、そちらから行ってみると・・・
傾斜地の中腹にあった崖葬墓
崖壁の穴を利用した崖葬墓がありました。

その中の1基の手前側には墓標が建てられており、『御先七母神之墓』と刻まれていました。
上の写真に写っている2基の崖葬墓の隣りにあった『御先七母神之墓』
『御先七母神之墓』よりさらに奥にあった崖葬墓。
この『御先七母神之墓』を通過して、さらに奥へと進むと、少し奥まった場所にも崖葬墓がありました。

一番奥にあった崖葬墓からは、行き止まりになっていたので引き返し、川沿いの道へと戻りました。

川沿いの道に戻り、上流側へと歩いていくと、道沿いの繁みの中に拝所がありました。
道沿いの草木に埋もれた拝所
この拝所から、さらに進むと、左側の斜面に古墓が点在してました。
古墓
この川沿いの道は、川から30㎝程度くらいしか離れてませんので、雨などで川が水位が上がると水没しているのかもしれませんね。。。
小道から比謝川を見た所。左側が小道です。。。
比謝橋を見たところ。
上の写真の古墓があった場所から、上流へと少し歩いていくと、また斜面側に伸びる階段があったので、そちらへ上がってみると・・・
『大湾按司』と刻まれた崖葬墓
『大湾按司』と刻まれた墓標がある立派な崖葬墓がありました。

前回のブログ記事の中でも『大湾若按司之墓』と刻まれた崖葬墓をご紹介しましたが、国道を挟んで反対側にある『ウフグスク』にも、『大湾按司之墓』とか『若按司の墓』と刻まれた崖葬墓があり、この一帯には『大湾按司』と刻まれたお墓が点在してますね。

もしかすると、『大湾按司』を何代かに渡って継承していたのかもしれませんね。
『ウフグスク』については、また別の機会にご紹介致します。

この『大湾按司』の崖葬墓のすぐ隣りには、大きな石で塞がれた2つの小さなガマ口がありました。
『大湾按司』の崖葬墓のすぐ隣にあったガマ口。
んで、また川沿いの小道に戻り、さらに進んで行くと、またまた上に伸びる階段を発見。

その先にも、また崖葬墓がありました。
崖葬墓
この崖葬墓を通過して、さらに進んで行くと、ようやく国道側の出入り口に出ました。
国道58号線沿いにある『メーダグスク』入口。
このグスク入口から、国道を北上していくと、道路沿いのあまり目立たない場所にガー(井泉)があります。
按司ガー
こちらのガーは、『按司ガー』と刻まれた標柱が設置されており、ガーの手前には香炉が置かれ、拝所となってました。

この『按司ガー』から、さらに北上して、ちょうど『大湾』の交差点の歩道沿いにも合祀されたガーの拝所があります。
『ウフガー』・『ミーガー』・『ヌールガー』が合祀された拝所
こちらも、もしかすると道路工事や宅地造成の際に、合祀されたのでしょうね。

この合祀された拝所から、県道16号線に入り、県道から大湾集落内へと向かいます。

大湾集落内にも、拝所や殿内などが点在しています。
ヌール神が祀られた野呂殿内
野呂殿内の隣りにも拝所がありました。
集落内に入って、まず最初に目に入ってきたのは、『ヌール神』が祀られた野呂殿内があります。

そして、ここからちょこっと進むと、中国から甘藷を持ち帰り、貧困から人々を救ったとされる『野國總管』の名が刻まれた『ウトゥーシモー』があります。
『野國總管 ウトゥーシモー』
『ウトゥーシモー』には、大小合わせて3基の香炉が置かれてました。

この『ウトゥーシモー』の後方に、大きなガジュマルの木がある広場があります。

ここは大湾集落の中央に位置しており、『神サギモー』と呼ばれているみたいです。
大湾集落の中央に位置する『神サギモー』
広場の近くにある花壇内に『神サギモー』と刻まれた標柱が立てられています。
『神サギモー』の向かい側には、赤レンガの祠が建てられており、『地頭火ヌ神』が祀られていました。
地頭火ヌ神
『神サギモー』を挟んで、反対側には、『前のウガン』と刻まれた標柱がある拝所があります。
前のウガン
そして、『前のウガン』の真向かい、『神サギモー』に隣接している場所には、『シバのアサギ』がありました。
『神サギモー』に隣接する『シバのアサギ』
この大湾集落の中央から、入ってきた道とは別の道から県道16号線へと向かうと、集落を出るちょっと手前側に『湾アシビナー跡』があります。
湾アシビナー跡
『湾アシビナー跡』の広場
現在でも、集落の人々の憩いの場として使用されているみたいですね。

・・・と、ここまで集落内を見学した後、県道16号線に出て、クルマを駐車してある『古堅ガー』へと戻りました。

『古堅ガー』へと戻り、クルマに乗ろうとした時、小さな橋のちょっと手前側に獣道を発見‼

ちょっと気になったので、そちらの方へ行ってみると・・・
喜如嘉大奴留之墓
『喜如嘉大奴留之墓』の左上にも大きな壕口を開けたガマらしき場所がありました。
『喜如嘉大奴留之墓』と刻まれた墓標が立つ崖葬墓がありました。

『喜如嘉大奴留』についても調べてみたんですけど、情報が何も出てきませんでした。。。

・・・と、ここまで見学した後、先ほど少しお話した国道沿いにある『ウフグスク』へと向かいました。

こちらを訪れたことのある方のブログでは、城壁らしき石積みも確認できますとありましたが、今回、ワタクシは確認できませんでした。。。

・・・なので、また、機会を見つけて、その城壁らしき石積みも見てみたいですね。

今回は、ちょっと長くなってしまいましたが、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
宜しければブログランキングへ 御協力お願い致します。
ブログランキング・にほんブログ村へ    

『メーダグスク(真栄田グスク)』☆


☆場所:〒904-0313
      沖縄県中頭郡読谷村字大湾

☆営業時間:自由見学

☆入場料:無料

☆駐車場:無し