◎《首里城や今帰仁城に次ぐ、島尻地域最大規模を誇るグスク》の続き☆|沖縄放浪日記

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2016年1月22日金曜日

◎《首里城や今帰仁城に次ぐ、島尻地域最大規模を誇るグスク》の続き☆

ハイサーイ☆

今日も、沖縄本島は寒気と気圧の谷の影響で、曇りの天気となってます(^^;

昨日、夕方のローカルニュースで、沖縄の桜『寒緋桜』が開花してると話してましたが、本日から、来月の14日まで沖縄本島各地で『桜まつり』が開催される予定です。

まず、本島南部の八重瀬町では『第10回 やえせ桜まつり』が、本日(22日)から開催されるのを皮切りに、明日の1月23日からは『第9回 今帰仁グスク桜まつり』・『第38回 八重岳桜まつり』、そして本島北部の名護市にある『名護城跡』一帯では、1月30日と31日の二日間、『第54回 名護さくら祭り』が開催される予定とのことヽ(^。^)ノ♪

最後に2月10日~14日までの5日間、那覇市与儀にある『与儀公園』で、『なはさくらまつり2016』が開催されちゃう予定なんだそうです(^^ゞ

今月末から来月上旬まで、県内各地にて『桜祭り』が開催され、またイベントが行われてない場所でも、桜並木を見れちゃったりするので、ぜひぜひ沖縄の『寒緋桜』を楽しみに足を運んでみてはいかがでしょーか???

さてさて☆

今回は、前々回にご紹介した『島添大里城跡』の続きです☆

沖縄県南城市大里にある
『島添大里城跡』
(しましぃおおざとじょうあと)
島添大里城跡の東側入口
一通りグスク内の正殿跡まで見学した後、展望台に伸びる階段を降り、今度は南側に延びる遊歩道へ行ってみることにしました☆

・・・の前に、御庭(ウナー)にも説明板があったので、そちらをご紹介します。
≪史跡はおよそ東西200m、南北100m、面積が20.000㎡以上もあって、県内でも有数の規模を誇るグスクです。

グスクの北側、台地緑の断崖を背にして一の郭、そこから南東方向へ二の郭、三の郭と放射状に広がっています。グスクの中心部である一の郭は、一段高く基壇上に造成された正殿跡と、その前面にお庭と考えられる平場から構成されています。

過去の調査によって建物の柱を支えるための礎石が数箇所から確認され、島添大里按司の住居である正殿規模は約22m×13mもあり、幾度も改築が行われたと考えられています。

城内には一の郭を囲む城壁のほか、数箇所に城壁が残っており、さらに発掘調査によって、採石を免れた城壁の基礎部分が地中より確認されています。

出土遺物には、土器やカムィヤキ・中国製陶磁器・盗難アジア製陶磁器・日本製陶磁器・鉄器・石器・装飾品・古銭・自然遺物など多くの文物がみられ、往時の繁栄ぶりが窺えます。
平成24年2月24日 沖縄県南城市教育委員会≫
御庭(ウナー)から展望台方向を見た所。左側の木の根元に石があり、その左側から遊歩道が続いてました。
南側に伸びる遊歩道に入ると、数ヵ所からさらに枝分かれしていましたが、そのまま道なりに真っ直ぐ進んでみることにしました。

すると、まず目にしたのは道沿いに佇む『ウフウタキ』と呼ばれるお墓がありました。
ウフウタキ
この『ウフウタキ』は、斜面を掘り込み、周囲を琉球石灰岩の石を積み上げて造られているお墓なんですが、現在はコンクリートで補修されています。

詳細は不明らしいんですが、島添大里グスクの城主(今帰仁系)、若しくはその家来のお墓と言われているんだそうです。

今帰仁系の門中である『宮城家』の人々が拝みを行っているみたいです。

また、この『ウフウタキ』の隣にも、コンクリート製の小さなお墓があり、間には『奥間ハンジャナシー前之墓』と記された石碑があります。
『ウフウタキ』に隣接するコンクリートブロック制のお墓と石碑
奥間ハンジャナシー前之墓と記されていました。
この『奥間ハンジャナシー前之墓』と記された石碑は、西原区に住む古老によると、近年設置されたもので、以前はなかったとのことだそうです。

『ウフウタキ』を通過して、さらに突き当りまですすんでいくと、琉球石灰岩を利用して作られた『カニマン御嶽』と呼ばれる拝所がありました。
『カニマン御嶽』の標柱
カニマン御嶽
こちらにも、説明板が設置されていたので引用します。
≪島添大里グスクの西端に位置しており、その由来については不明ですが、昔の偉人を祀ったお墓であると伝えられています。

大きさが二・五メートルほどの琉球石灰岩盤上に御嶽は祀られており、直径約二メートル、高さ一メートルの円筒状に石灰岩を積み上げ、上部には蓋のような円形の屋根石が据えられています。

また、頂部には宝珠が置かれていて、大里地区に所在する御嶽の典型となっています。

一段下がった南東側には遥拝を行う広場が設けられており、二箇所ある遥拝所のうち、西側に向いている遥拝所がカニマン御嶽への遥拝所であり、以前までは一般の人はカニマン御嶽まで直接入ることができず、ここから拝んでいたという話が残されています。
沖縄県南城市教育委員会≫
説明文にあった『カニマン御嶽』の遥拝所がある広場。左側が『カニマン御嶽』への遥拝所。右側は『ウティンチヂ』の遥拝所。
説明板では、祀られているのは『昔の偉人』となっていましたが、島添大里グスク以前の城主の関係者が祀られているとか、島添大里グスクが滅ぼされた際の戦死者、または按司の家来で『金松』という人物が名前の由来ではないかとか、諸説あるようです。(詳細不明)

こちらでは、区においてシーミー・アミシーのウガンの際に拝みが行われているとのことです。
アーチ状の屋根石が乗せられた『ウティンチヂ』への遥拝所。
『カニマン御嶽』への遥拝所。左側後方に『カニマン御嶽』がチラッと見えます。
『カニマン御嶽』と遥拝所を見学した後、『カニマン御嶽』の標柱があった場所に戻り、遊歩道を引き返しました。

すると、今度は広場の方に向かって伸びる脇道があり、そこに降りていくと『スクガー』と呼ばれる井泉がありました。
見えにくいですが、左側の窪地に『スクガー』があります。
スクガー
『スクガー』は、島添大里グスク内の井戸で、現在水は枯れています。

別名『スクヤマヌカー』とか『スクヤマ』とも呼ばれ、グスクの城壁で囲まれた窪地にあります。

前々回のブログ記事でご紹介した『スクナシガー』とともに、グスク内の井戸なんですけど、『スクナシガー』とともに、水が枯れてしまったため、グスク南側入り口にあった『チチンガー』を取り入れたと言われているんだそうです。

こちらでも、西原区のカーウガミの際に拝みが行われているそうなんですが、区外からもたくさんの人々が拝みに訪れているんだとか。

こちらを見学した後、また遊歩道に戻って、『ウフウタキ』手前のまだ足を踏み入れていない遊歩道に進んでいくと、道沿いに拝所らしき場所がありました。
道沿いにあった拝所(?)
そしてさらにここを通過していくと、また左に逸れる道があったので、そちらに行ってみると、また拝所がありました。
拝所
どちらの拝所も、詳細は不明なんだそうです。

そして、さらに道なりに進んでいくと、左側に窪地になった場所を発見。

その場所から道の下の方向に向かって、ガマがありました。
道沿いにあった円形状の窪地。左上の方にガマがあるんですが、道下の方に向かって穴が伸びてました。
ガマ
こちらを見た後、再び道なりに進むと、先ほど御庭(ウナー)から入ってきた道と合流しました。

ちょうど合流した場所近くにも、ガマがありましたよ。
遊歩道沿いにあったガマ
こちらのガマも奥行きがかなりあるみたいでしたね。

んで、先ほどの『ウフウタキ』に戻り、広場に向かって下っていくと、その途中の階段横に、斜面に向かって延びる大きなガマがありました。
広場から『ウフウタキ』に向かって延びる階段の途中にあるガマ
こちらのガマは拝所になってるみたいで、手前側に石が置かれ、奥の方にも三つありました。
この大きなガマまで見学した後、最後にもう一度正殿跡に戻ると、展望台下の方に向かって延びる道を発見しました。

んで、そちらに向かうと、入口付近に『この先崩落の危険性がある為 進入禁止』の看板が設置されてあったので、断念しました。
島添大里按司が葬られているといわれる御墓へ続く道の入口
この先のちょうど展望台下にあたる崖の中腹には、島添大里按司が葬られているといわれる御墓があるんだそうです。

お墓は、崖下の窪みを利用して造られているらしく、琉球石灰岩の石積みで覆われており、墓口はニービと呼ばれる石で塞がれているんとのこと。

こちらも、拝所となっているようで、御墓までは降りずに上からウトゥーシを行う場合もあり、西原区においては、シーミーの際に拝みを行っているそうで、区外からもたくさんの人々が拝みに訪れているみたいですよ。

・・・と、ここまでが、島添大里グスク南西側に点在する井泉・拝所・御墓・ガマなどでした。

『島添大里城跡公園』は、まだ整備工事事業の途中でして、この公園内には、『ミーグスク』・『真手川原遺跡』と呼ばれるところがあるようです。

『ミーグスク』は、島添大里城跡から公園内を東北に約200mくらい進んだ琉球石灰岩の先端にあったんだそうですが、現在は、拝所と展望台が設置されています。

そして『真手川原遺跡』は、島添大里城跡の東側に分布していたそうですが、現在は一部パークゴルフ場となっています。

『ミーグスク』と『真手川原遺跡』は、また次の機会にご紹介致しますね。

今回の島添大里城跡は、ご紹介したい場所がたくさんあったので、二回に分けましたが、二回ともかなり長くなってしまいました。。。ヽ(^。^;

二度に渡り、長いブログ記事を読んで下さいまして、誠にありがとうございましたm(_ _)m

それでは、この辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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☆『島添大里城跡』☆

☆場所:〒901-1202
      沖縄県南城市大里字大里

☆時間:自由見学

☆駐車場:あり