◎第一尚氏6代の王に忠節を全うしたとされる按司が一時的に居城したと言われるグスク☆|沖縄放浪日記

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2015年10月15日木曜日

◎第一尚氏6代の王に忠節を全うしたとされる按司が一時的に居城したと言われるグスク☆

ハイサぁ~イ(´▽`)ノ

今日も沖縄本島は、風が若干強いものの、と~っても良い天気です☆

一昨日(13日)の午後9時に台風24号がフィリピンの東で発生し、翌14日の午前3時にはマーシャル諸島で台風25号が発生と、またまた二つの台風が立て続けに発生しましたね。。。

現在の進路予想図では、沖縄には直接的な影響はなさそうなんですけど、最近の台風って、急に進路が変わったりするので、今後の台風情報に注意しなければいけませんね。。。( ̄~ ̄;

さてさて☆

この前、琉球王国・第一尚氏王統の第二代目の国王である尚巴志王の命により、読谷村座喜味にある『座喜味グスク』から現・北中城村大城にある『中城グスク』に移る際、一時的に居城していたとされる『グスク』を見学してきました☆

沖縄県中頭郡中城村久場にある『台グスク』
『台グスク』の入口☆
こちらは、中城村の国道329号線県道146号線がぶつかる『中城公園入口』の三叉路から、県道146号線『中城城跡』向けに入り、そのまま『中城城跡』近くまで進みます。

すると、『中城城跡』入口手前に、中城と北中城の境界を示す標識があり、その標識に右手側に白いコンクリート製の門があるので、そこが『台グスク』への入口となります。
『台グスク』の拝所へ続く道
このグスクは、『岱グスク』とも表記されるらしく、『だいぐすく』若しくは『でーぐすく』と呼ばれています。
拝所へ続く道の途中にある分岐。
台グスクの拝所へは右の道から。
中城村の公式HPによると、現在は一般的に『デーグスク』と称されており、『台城』という漢字が使用されてるとのことですが、『琉球国旧記』には『泰城』と表記されているそうです。
分岐点から左側の道。ちょっと開けた感じになってました。
この奥は、大きなお墓があり、行き止まりになってました。
また、護佐丸がこちらに移る前は、中城を統治していた先中城按司(サチナカグスク)が居城していたと言われてるそうですが、詳細は不明みたいです。
拝所がある場所へ続く右側の道。
訪れた時は、雑草が生い茂り、手入れされていない状態でした。。。
『台グスク』や、道向かいにある『中城グスク』があるこの一帯は、標高が約170mを超える高台となっていて、頂上からは『勝連城跡』がある勝連半島を始め、平安座島など東海岸を一望できる絶景ポイントとなっています。
道の最終地点にあった小さな広場
他のブログでは広場の右側奥にも拝所があるようですが、
草木が生い茂り過ぎてた為、今回は断念しました。。。
琉球王国時代には『伊舎堂村(いしゃどう)』に属していたとのことで、《ダイ森ノ御イベ》《ミツ物ノイベ》の2神があり、大城ノロによって祭祀が行われていたんだとか。。。

『絵図郷村帳』や『琉球国高究帳』には『中城村』という表記が登場するようですが、『琉球国由来記』には、この二つの著書には登場してこない『伊舎堂村』という表記が登場しているとのこと。

『南島風土記』には、「寛文8年の布達で中城村は禁止され伊舎堂村に改称された」と記されているんだそうですよ。
広場から拝所がある頂上へと続く小道。
自分が訪れた際、通ってきた道や広場などには、グスクの遺構や城壁跡らしい痕跡は全く見られませんでした。

中城村商工会の公式HPによると、≪石灰岩の露出もほとんど見られず、むき出しになった地肌が目につく。石垣で囲まれた小さな拝所が見られるだけで、グスクの面影を伝える地上遺構はない。≫とありました。。。

また、≪1990年の調査によって、グスクの立地する丘陵の崖下の各所に遺物包含層の存在が確認されている。試掘によって得られた出土遺物は、洪武通宝二枚をはじめとして土器、貝類、チャート石片などであった。特に、土器に関しては、ほとんどが「くびれ底土器」を呈するかめ形土器で、この種の土器群の位置づけに新しい史料を提示するものとして注目されている≫と、書かれていました。
頂上にあった拝所。
新しく改修されたようで、とても綺麗な状態でした。
この『台グスク』は、護佐丸が座喜味グスクから中城グスクに移る前に、一時的に居住していたグスクだったとして伝えられているんだそうですよ。

また、一説によると、護佐丸の兄『伊寿留按司(イジュル)』の居城とも伝えられているんだとか。。。

『伊寿留按司』は、山田グスクの按司の長男で、城主になるのを望まなかったそうで、中城間切に移り住み、農業に励んで豪農となり、『伊舎堂安里(屋号)』の始祖となった人物なんだそうです。

この『伊寿留按司』のお墓は、中城城跡の入口の高台東端にあるそうで、琉球石灰岩の岩盤の下を掘り込んで造られているとのこと。

今度、『中城城跡』を見学しに行く際には、こちらの『伊寿留按司の墓』も一緒に見学したいですね。
『台グスク』の拝所がある場所からの絶景♪
中城湾を眼下に、勝連半島、平安座島などが一望できました(´▽`)ノ☆
今回、こちらで見学できたのは、頂上にある拝所と絶景だけで、その他の場所も2、3
ヵ所見学しようとしたのですが、草木などがあまりにも生い茂っており、途中で断念しちゃいました。。。

こちらも、琉球史の貴重な史跡だと思うので、出来ればもう少しだけでも、手入れして綺麗な状態を保ってほしいものですね。。。

次回のブログは、この『台グスク』の南側の崖下にある『護佐丸公之御墓』をご紹介できればと思っておりますo(^-^)o

それでは、この辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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☆『台グスク』☆

☆場所:〒901-2401
      沖縄県中頭郡中城村久場

☆時間:自由見学

☆入場料:無料

☆駐車場:無し

☆トイレ:無し