前々回、南城市玉城百名の『大前之殿』と『ジャジュンの文化財群』、そして『大城グスク』等をご紹介しましたが、そちらを見学した後、同市玉城志堅原へと向かいました。
志堅原集落の南側の端に、聖地巡礼行事『東御廻り』の逆の順路で廻る際の最初の拝所として知られる拝井泉があるんです。
沖縄県南城市玉城志堅原にある
『志堅原仁川』☆
志堅原集落の海岸へと続く道の両側にある『志堅原仁川』。 |
志堅原集落から海岸へと続く道。このカーブの両側に『志堅原仁川』があります。 |
海岸を背にして見た『志堅原仁川』(写真左側の岩陰)。 |
海岸を背にして左側の方から見学を開始すると・・・そこには、岩陰に溶け込むようにして造られた貯水槽と、その場所から少し上がった場所に"拝所"の祠が設けられていました。
岩陰に造られた貯水槽と祠。 |
また、写真はありませんが、貯水槽内部を隙間からちょこっと覗かせてもらうと、意外と複雑に造られていて、いくつかの槽に区分けされていましたね。
岩陰に設けられた貯水槽。 |
少し高い場所に設けられていた『志堅原仁川』の祠。 |
『志堅原仁川』の祠。祠の外と内部に香炉が1基ずつ置かれていました。 |
また、『志堅原仁川』では「ヅン川之御イベ、ミシラゲ瀬」が祀られているのだそうで、かつては琉球王府より正月と9月には勢頭(せど)、そして正月と12月には大勢頭部(おおせとべ)が遣わされて祈願し、御祝物は「雨粒天次」(玉城城跡)に準ずる・・・と琉球王府が編纂させた地誌『琉球国由来記』に記されているとのことです。
※いろいろ調べてみると、定かではありませんが、「勢頭」は琉球の位階らしく、「大勢頭部」は三人の女官長のことを指すらしいですね。(参考⇒『目からウロコの琉球・沖縄市』)
※「雨粒天次」は『玉城城跡』内にある拝所『天つぎあまつぎの御嶽』のことらしいですね。
貯水槽と祠がある場所を背にして道路の向かい側を見たところ。 |
こちらは、水場が手前と奥の2ヵ所に区分けされており、手前側の水場には水溜めの前に水受けが設置されていました。
手前側にある水場。水溜めの手前には水受けが設置されていました。 |
奥の水場にある水溜め。 |
奥の水場から見た『志堅原仁川』の全景。 |
路肩にクルマをちょこっと停めて、その建造物へ近づいてみると・・・
志堅原集落内にあった拝所。 |
内部には数基の香炉が納められており、左側には線香などを炊く炉が設けられていました。 |
・・・と、こちらの"拝所"まで見学させて頂いた後は、志堅原集落を出て次の目的地へと向かいました。
聖地巡拝行事『東御廻り』は、那覇市首里当蔵町にある『園比屋武御嶽』が第1番目の拝所となっていますが、冒頭でもお話したように、『志堅原仁川』は『東御廻り』の逆順路を辿る際の最初の拝所となっています。
当ブログでも、順不同ではありますが、『東御廻り』で回る"拝所"を数ヵ所ご紹介してきましたが、もし時間があれば、『東御廻り』で回る聖地を1ヵ所ずつ訪れてみてはいかがでしょうか?
それでは、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆
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☆『志堅原仁川』☆
☆場所:〒901ー1400
☆見 学:無料
☆駐車場:無し
☆問い合わせ:南城市役所(代表)098-948-7111
※訪れる際は、くれぐれもマナーを守って、他の来訪者や地元の方々に迷惑をかけないよう、十分気を付けてくださいね。