前々回にご紹介した糸満市大里にある『嘉手志川』を見学した後、次に向かったのは南城市玉城糸数にあるグスク跡です。
以前、同市玉城糸数の『糸数城跡』を訪れた際は全く気付かなかったんですが、この『糸数城跡』の北東側にある森もグスク跡となっているんだそうで、糸数按司が『糸数グスク』を築城する際に、一時的に居住していた場所と言われているんだとか。。。
沖縄県南城市玉城糸数にある
『根石(にいし)グスク』☆
『根石グスク』入口の石垣に並べて置かれていた3基の香炉。 |
そして道なりに約470mほど進むと左側に広々とした駐車場があるんですが、その道向かいにある小道へUターンするような感じで右折し、また道なりに進んでいくと、正面斜め右側にフェンスに囲われた『糸数配水池』が見えてきますので、グスクはこの配水池の後方にある森一帯になります。
『糸数配水池』や『糸数気象レーダー』が立つ『根石グスク』。 |
・・・が、現在は『糸数配水池』や『糸数無線中継局』、『糸数気象レーダー』などが建てられており、それらの建物の後方にある森の中に拝所や石垣などの遺構が数ヵ所点在しているのみとなっているようです。
『糸数配水池』前の道路。右奥の道を進むと『糸数気象レーダー』に辿り着きます。 |
『糸数配水池』に向かって左側。左中央の道へ進むと『糸数城跡』の石垣に辿り着きます。 |
道が二手に分かれているんですが、左側の左右にトンブロックが置かれている小道の先は、『糸数城跡』の石垣に続いています。
なので、貯水池を囲うフェンス沿いの小道へと進んでいきます。
トンブロックが左右に置かれた小道。突き当りに『糸数城跡』の石垣が見えます。 |
糸数無線中継局 |
そして今入ってきた道の先にも斜面の下の方へと獣道が続いていたんですが、雑草が繁茂してハブと遭遇しそうな感じだったので、その先へ入っていくのは断念しました。。。
無線中継局前から斜面へと続く獣道の入口(写真中央付近)。 |
貯水池前から気象レーダーへ続く道を入ってきたところ。 |
その石垣に近づいてみると、中央付近の窪んだところに3基の香炉が並べて置かれており、"拝所"となっていました。
『根石グスク』の入口にあった拝所。 |
石垣の窪んだところにあった3基の香炉。 |
また、この香炉の右側には『根石グスク 神名 嶋根富国根富御イベ』と記された木製の小さな板が石垣の上に置かれていました。
『根石グスク』の古い小さな案内板。 |
石垣の左側。獣道の入口のように見えましたが、今回は進入するのは断念しました。。。 |
『糸数気象レーダー』へ続く小道。 |
この小道の左側一帯が『根石グスク』となっているようですが、藪が深く、進入経路らしき入口などは見当たりませんでした。。。
また、気象レーダーに向かって右側には数本の木々が立っており、その根元付近も"拝所"となっているっぽかったんですが、"香炉"などは見当たりませんでした。。。
気象レーダーへ続く小道の途中にあった拝所らしき場所。 |
そして小道を戻り、今度は左側へ行ってみると、その途中に草木を伐採した後や森の中へ進入できそうな入口を発見しました。
森と気象レーダーの間にあった場所。草木が刈り取られていました。 |
木に印が付けられていた森の入口。 |
『根石グスク』は、十三、四世紀頃に築城されたらしく、別名『元(ムトゥ)グスク』とも称されるんだそうで、発掘調査では土器類や人骨等が発掘されているようです。
現在、糸数村落ではサナン・クール・イトカズの三つの集団が合併して形成されたと言い伝えられており、『根石グスク』はサナン集団の御嶽となっていて、彼らが『根石グスク』を管理しているんだそうですよ。
グスク域の大部分が森に覆われていて、あまり見学するところがありませんが、『糸数城跡』を訪れた際は、こちらの『根石グスク』もちょこっと見学されてみてはいかがでしょうか?
今回は少し短いですが、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆
最後まで読んで下さいまして、誠にありがとうございますm(_ _)m
↓宜しければブログランキングへ 御協力お願い致します。
☆『根石グスク』☆
☆場所:〒901ー1400
沖縄県南城市玉城糸数256
☆見 学:無料
☆駐車場:無し(近くに駐車可能な広場あり)
※訪れる際は、くれぐれもマナーを守って、他の来訪者や地元の方々に迷惑をかけないよう、十分気を付けてくださいね。