ハイサぁ~イ⭐
今月(8月)の5日、豊見城市翁長にある
『山ちゃん食堂』で食事をとった後、帰りがけに同市渡嘉敷にあるグスク跡へと向かいました。
こちらのグスクは、『琉球国由来記』に記載されている『渡嘉敷の嶽』という"御嶽"なんだそうですが、遺跡分布調査の際に立地などから"グスク"と報告されているんだそうです。
沖縄県豊見城市渡嘉敷にある
『渡嘉敷グスク(渡嘉敷の嶽)』☆
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グスク域入口横にある『金満御嶽』
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こちらはまず、豊見城市の
国道331号線と
県道249号線がぶつかる
『翁長(北)』の交差点から、
国道331号線を同市
座安向けに進み、1つめの信号がある
『渡橋名』の交差点を右折し、
『豊見城市立座安小学校』向けに進みます。
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民家の後方にある丘陵一帯が『渡嘉敷グスク(渡嘉敷の嶽)』です。 |
そして、
『豊見城市立座安小学校』前の信号をそのまま通過して
約540mほど進んでいくと、建設途中の
県道249号線に出ます。
この
県道249号線を右折して、
約300mほどの距離にある左側の脇道へ左折します。
そこから道なりに
約730mほど進んで行くと、左側に細い脇道があるので、そちらへ左折し、道なりに進んでいくと、その突き当り一帯がグスク域となります。
ちょっと分かりにくい場所にあるので、GoogleマップやGoogleアースなどで位置を確認して下さいね。
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『渡嘉敷グスク(渡嘉敷の嶽)』の入口。 |
こちらには、専用駐車場はありませんが、グスク域入口左側に空きスペースがあったので、クルマはそちらに停めさせてもらいました。
クルマを停め、さっそく見学へ向かうと、グスク域の入口のすぐ横に『殿 (渡嘉敷・上田)』と刻まれた石碑と『金満御嶽』と表記された標柱が立つ拝所がありました。
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入口横にある『金満御嶽』。階段右側には『殿(渡嘉敷・上田)』と刻まれた石碑が設置されています。 |
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『金満御嶽』入口に立てられていた小さな石碑。 |
立派な祠の前は広場になっており、祠内部には、3基の霊石が安置されていました。
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祠の上部には『金満御嶽』と掲示されており、内部には3基の石碑が祀られていました。 |
ひと際目を引く中央の石碑には『イビ加那志 神名(真白具威部
(マシラゴノゴイベ))』と刻まれており、向かって右側の石碑には『朝拝(渡嘉敷)』、左側の石碑には『夕拝(上田)』と刻まれていました。
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祠の内部にある3基の石碑。 |
冒頭でも少しお話しましたが、この『渡嘉敷グスク』は『琉球国由来記』に記されている『渡嘉敷の嶽』という"御嶽"なんだそうで、グスク域内からはグスク土器や近世・近代の陶器片、そして石斧が採集されたんだそうですよ。
また、『豊見城市史』によると、グスク域の南側に位置する字渡嘉敷、そして北東側に位置する字上田の2つの集落が崇拝し、座安ノロが祭祀を行なったと言われているとのことです。
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『金満御嶽』の祠に隣接する『御嶽グサイ井』。 |
3基の石碑が安置されている『金満御嶽』の祠のすぐ左側には、『御嶽グサイ井』と記された石碑が立つ拝所がありました。
"井"と記されているので、こちらも井戸跡の拝所となっているようですね。
『金満御嶽』を見学した後、御嶽の横から北東へと伸びる遊歩道に向かいました。
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遊歩道沿いに立てられている『クバジョウ入口』と表記された標柱。 |
遊歩道を入ってすぐのところに分岐点があるんですが、その周辺にいくつかの"拝所"がありました。
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『クバジョウ入口』の標柱から北東側に入ってきたところ。 |
分岐点を左折すると、正面に『慶良間(渡嘉敷) 海神宮(船蔵御嶽) 御通し』と刻まれた石碑の立つ拝所があります。
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慶良間(渡嘉敷) 海神宮(船蔵御嶽) 御通し |
こちらの拝所は、慶良間諸島にある渡嘉敷島への遥拝所となっているんだそうで、石碑に記されている『船蔵御嶽』は、その渡嘉敷島内にあるんだそうです。
この『御通し』の拝所からさらに奥へ進むと、その突き当りには『御通し(今帰仁 御先樋川)』と刻まれた石碑の立つ拝所があります。
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御通し(今帰仁 御先樋川) |
こちらの石碑にも"御通し"とあるので、本島北部の今帰仁への遥拝所となっているようですね。
ちなみに、『慶良間(渡嘉敷) 海神宮(船蔵御嶽) 御通し』の拝所は慶良間諸島の方角、『御通し(今帰仁 御先樋川)』の拝所は今帰仁の方角に向いてました。
この2基の拝所を見学した後、先程の分岐点へ戻ると、林の手前側と遊歩道を挟んで向かい側に香炉が1基ずつ置かれた拝所がありました。
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分岐点の正面の林の前にある拝所。 |
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上の拝所の遊歩道を挟んで向かい側にある拝所。 |
また、木の枝(?)が飾られた拝所の後方には、岩壁の一部穴を塞いだような跡があり、香炉はないものの、こちらも"拝所"っぽかったですね。
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木の枝(?)が飾られていた拝所の後方にあった"拝所"のような場所。 |
この3基の拝所の間から、遊歩道はさらに北東へと伸びています。
遊歩道は、上の拝所のような場所を少し過ぎた辺りまでは舗装されているんですが、底から先は未舗装の獣道となっていました。
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森の奥へと伸びる獣道。 |
周りに注意を払いながら奥へ進んでいくと、獣道沿いに崖葬墓が4基ありました。
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獣道沿いにある崖葬墓。左側にある木の後方にも石積みの崖葬墓があります。 |
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岩穴を石積みで塞いだような崖葬墓。 |
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コンクリートブロックで塞がれた崖葬墓。こちらには香炉が1基置かれていました。 |
また、上の2基の崖葬墓から獣道を挟んで向かい側にも、2基の崖葬墓(?)もしくは拝所(?)がありました。
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上の2基の崖葬墓の向かい側にあった崖葬墓(?)拝所(?)らしき場所。 |
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石積みの崖葬墓。御墓の前には香炉の代わりにコンクリートブロックが置かれていました。。 |
この数基の崖葬墓がある場所から、獣道が二手に分かれており、北向けに伸びる細い獣道へ進んでみると・・・
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4基の崖葬墓がある場所から北へ伸びる獣道。 |
その奥の突き当りにも崖葬墓らしき石積みがありました。
また、この石積みのすぐ右隣りには、小さな"ガマ(洞穴)"がありました。
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獣道の突き当りにあった崖葬墓のような石積み。右奥の暗がりは小さな"ガマ(洞穴)"となっていました。 |
こちらの場所には、この小さな石積みのみだったので、先程の4基の崖葬墓のある場所に戻り、今度は北東へ伸びる獣道へと進みました。
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4基の崖葬墓のある場所から北東へ伸びる獣道。 |
獣道をしばらく歩いていくと、またまた道が二手に分かれており、ちょうどその分岐点にも"拝所"らしき場所がありました。
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分岐点にあった拝所。 |
石柱が反対側に向いていたので、回り込んで見てみると・・・
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『西り門福地之碑』と記された拝所 |
石柱には『西り門福地之碑』と記されており、その手前には香炉が1基置かれていました。
この『西り門福地之碑』の拝所がある場所から、西側へ伸びる獣道の先には私有のお墓があり、東側には丘陵下へと続く階段がありました。
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『西り門福地之碑』の西側にあった私有のお墓。 |
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『西り門福地之碑』の東側から丘陵下へと伸びる階段。 |
石段の途中まで降りて、その先の様子を伺うと、そのままグスク域の外に出るようだったので、今来た道を戻ることにしました。
冒頭でご紹介した『クバジョウ入口』の標柱が立つ分岐点まで戻り、今度は北側へ伸びる遊歩道に進みました。
北へ伸びる遊歩道を下っていくと、まず最初に差し掛かったのは、『後ヌ井(越地井
(クイヂカー))』と刻まれた石碑の立つ"カー(井戸跡)"がありました。
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立派なガジュマルの木が立つ『後ヌ井(越地井(クイヂカー))』がある場所。 |
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ガジュマルの木の向かい側にある『後ヌ井(越地井(クイヂカー))』。 |
"カー"の前には香炉が1基置かれており、その後方の穴をちょこっと覗き込んでみると、水は枯れているらしく落ち葉が溜まっていました。
『後ヌ井』を後にし、さらに下へ降りていくと、また右側の奥に"カー(井戸跡)"がありました。
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カー(井戸跡)。 |
こちらには、標柱や石碑などがなかったので名称は不明です。。。
そして、この"カー(井戸跡)"から少し下った場所には『中の殿』と称される拝所がありました。
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中の殿。 |
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『中の殿』の拝所。 |
こちらの拝所には、手前に霊石で囲った香炉らしきものがあり、その後方に3基の香炉が置かれていました。
この『中の殿』を後にし、さらに下っていくと、その先にビニールハウスが見えたので、また先程の『クバジョウ入口』の分岐点へと戻りました。
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分岐点からグスク域西側に伸びる遊歩道。右の標柱は『クバジョウ入口』と記された標柱です。 |
分岐点に戻り、グスク域最後に西へ伸びる遊歩道の先へ行ってみることにしました。
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『クバジョウ入口』の標柱から西へ伸びる遊歩道の終点。左奥に拝所があります。 |
遊歩道の突き当りは、ちょっとした広場っぽくなっており、その左奥に拝所がありました。
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『地頭火ノ神』の拝所。 |
広場から階段が伸びていたので、そこを下りて拝所の前に回り込んでみると、『地頭火ノ神』と記された石碑が立てられており、その隣の祠の内部には香炉が1基置かれ、そして香炉を囲うように小さな霊石が祀られていました。
・・・と、ここまで見学した後は、クルマへと戻り、今度はグスク域の南側に位置する渡嘉敷集落内に点在する拝所などの史跡を見学しに向かいました。
ちょっと長くなってしまいましたので、今回はこれで終わりにします。
この続きはまた別の回にご紹介しますね。
それでは、この辺で。。。でわでわ☆★☆
最後まで読んで下さいまして、誠にありがとうございますm(_ _)m
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☆『渡嘉敷グスク(渡嘉敷の嶽)』☆
☆場所:〒901-0215
沖縄県豊見城市渡嘉敷
☆見 学:無料
☆駐車場:無し
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