◎石彫大獅子が火除けとして設置された八重瀬町富盛のグスク跡☆|沖縄放浪日記

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2016年4月3日日曜日

◎石彫大獅子が火除けとして設置された八重瀬町富盛のグスク跡☆

ハイサぁ~イ☆

本日は、以前、ちょこっと参加させて頂いてた『第5回 沖縄そばスタンプラリー』の認定証表彰式が、那覇市牧志にある『てんぷす那覇』にて行われるので、ワタクシも出席してきたいと思います(笑)

初めてスタンプラリーに参加して、初めて認定証をもらうので、ちょっとドキドキしております(笑)( ̄▽ ̄;

認定証を頂きましたら、また当ブログかG+の方で、ご紹介させて頂きますねo(^-^)o

さてさて☆

一昨日(1日)は、とてもいい天気に恵まれ、午後からは少し時間も作れたので、久しぶりに本島南部にあるグスク跡を2ヵ所見学しに行ってきました☆

まず最初に向かったのは、八重瀬町富盛にあるグスク跡o(^^)o

こちらには、沖縄県の有形民俗文化財に指定されている石彫りの大獅子があるとのことで、尚貞王二十一年(1689年)に設置されたものなんだとか。。。

沖縄県島尻郡八重瀬町富盛にある
『富盛の石彫大獅子
【勢理城(ジリグスク)】
『八重瀬グスク』の物見台から見た『勢理城』遠景。
こちらはまず、八重瀬町の国道507号線県道15号線がぶつかる『富盛』の交差点から、県道15号線に入り、約500mほど進んだところの左側に案内板がありますので、そこを右折します。

路地に入り、道なりに約160mほど進むと、左側に『富盛の石彫大獅子』と刻まれた標柱がありますので、その横から丘の方へと延びる小道に入って行くと、突き当りに『勢理城』の入口がありますので、大獅子はこの敷地内にあります☆
『富盛の石彫大獅子』と刻まれた標柱☆その隣には御嶽がありました。
中間之御嶽
この日、標柱が立てられている場所に到着すると、『勢理城』へと延びる道の途中で、何やら大規模な工事をしている模様・・・

もしかして、『勢理城』は立ち入り禁止になってしまっているのかと思っていたら、すぐ近くに工事関係者らしき人がいたので、尋ねてみると・・・

今現在、『勢理城』の駐車場を造っているとのことなんですが、グスク自体には入れるとのことヽ(^。^;

なので、「路肩にクルマを停めて、歩いて行っても大丈夫ですよ~」と親切に教えてくださいました(≧▽≦)ノ☆
あの時は、教えて下さいまして、誠にアリガトウゴザイマシタm(_ _)m
『勢理城』と刻まれた案内板
親切な工事関係者の方のアドバイス通りに、クルマをあまり邪魔にならない場所に停めて、歩いて向かいました。

小道を上がっていくと、突き当りに階段があり、そこを上がると、『勢理城』と刻まれた案内板を発見‼

その案内板がある場所から、さらに上に上がっていくと、小さな橋があり、その向こうに『富盛の石彫大獅子』を見つけちゃいました(≧▽≦)b
こんな近場にあったんだwww
ちょっと逆光で見えにくいですが、案内板の横を上がるとすぐに大獅子が見えましたw
小さな橋を渡りさっそく見学開始(^^♪

大獅子の隣りには、その説明板が設置されてました。

その説明によると・・・
県指定有形民俗文化財 富盛の石彫大獅子
【富盛の石彫大獅子 県指定有形民俗文化財】
昭和四十九年十二月二日指定
高さ百四十一.二センチメートル 全長百七十五.八センチメートル

≪この獅子は火除け(火返し)として、尚貞王二十一年(一六八九年)に設置されたもので、フィーザン(火山)といわれる八重瀬嶽に向かって蹲踞(そんきょ)している。

この獅子が設置される以前は、富盛孫では火災が多く、村人はことごとく困ったということが「球陽」尚貞二十一年の項にくわしく記されている。
真横から☆
今日でも、旧暦十月一日(竃のお願)〈防災儀礼〉のときに、村の青年たちはこのジリグスクに集まり棒踊りを演じた。

沖縄各地にある、村落祭祀上の目的でつくられた獅子の中でも、最大最古のもので、民俗資料として貴重なものである。
昭和六十二年二月十日
沖縄県教育委員会
東風平町教育委員会≫
・・・と書かれていました。
斜め前方から☆
橋側から☆沖縄戦の際の弾痕が残されていました。。。
また、八重瀬町の公式HPにある資料によると、この大獅子を設置した後、『獅子を設置すれば災難を防ぐと信じられ、各地に村落獅子が広まっていったんだとか。。。

現在でも、沖縄県内各地にある集落入口に設置されたシーサーを見かけますが、この『富盛の石彫大獅子』が、村の守り神として置かれた獅子像の始まりと言われているんだそうですよ。
八重瀬嶽側の休憩所がある場所から見たグスクの敷地内☆
『勢理城』内は、この『富盛の石彫大獅子』の他は、休憩場所が2ヵ所と展望台があるだけです。

展望台は、三方向に突き出しており、『八重瀬グスク』の物見台ほどではないですが、結構見晴らしが良かったですね(笑)
大きなガジュマルの木と展望台☆
突き出した展望台の一つから見た景色♪眼下に富盛の集落を一望できます☆
グスク内の展望台まで見学した後、一旦、『富盛の石彫大獅子』の標柱がある場所まで戻り、今度はグスクの周辺をグルッと回ってみることにしました。

すると、『勢理城』を囲むように、御嶽やノロドゥンチ、神アシャギ、ガー(井泉)などが点在してました。
左上『ビロウ之御嶽』・右上『波平之殿』・左下『上之拝所』・右下『主ヌ前井泉』
『富盛の石彫大獅子』の標柱から、道なりに少し奥へと進むと、道沿いに『ビロウ之御嶽(別称 カニマン御嶽)』がありました。

そして、そこからさらにグスク後方(?)へと回り込むように歩いていくと、トンネルのようになった場所を突っ切る小道があり、そこも進んで行くと、左側道沿いに、今度は『波平(ハンジャ)の殿』がありました。

この『波平の殿』から、道なりに進んで行くと、左側の少し上がった場所に赤瓦屋根の『ノロドゥンチ』が見えます。
ノロドゥンチ
ノロドゥンチ後方にあった拝所らしき場所。
この『ノロドゥンチ』の後方には、大きな石灰岩の岩があり、その横側は、コンクリートブロックで穴が塞がれており、そこに香炉が置かれてました。

こちらも、集落の拝所となっているみたいですね。

んで、『ノロドゥンチ』から、道なりに少し進むと、左側奥に『上之拝所』、『主ヌ前井泉』がありました。

他のサイトでは、『ノロドゥンチ』の前方に『神アシャギ』があるとのことでしたが、近くで談笑していたお婆さん達に話を伺うと、「『ノロドゥンチ』が『神アシャギ』になっているんだよ」と教えてくださいましたヽ(^。^)☆
お婆さん達、誠にアリガトウゴザイマシタm(_ _)m

お婆さん達とお話した後は、そのままクルマに戻りました。

クルマに乗って、集落を出ようとした時、道端に拝所があるのを発見‼

すぐさま路肩にクルマを停めて、撮影しにいくと、こちらは『ビロウ門拝所』との案内板が立てられてました。
集落の道端にあった『ビロウ門拝所』
この『ビロウ門拝所』まで見学した後は、南城市にあるグスク跡へと向かいました☆

『勢理城』自体は、石垣などの遺構は残っていないみたいで、見つけることはできませんでしたが、グスクの周囲に御嶽などの拝所、ノロドゥンチ、井泉などが点在しており、ほんの少しですが、富盛集落の文化を勉強することが出来た気がしましたo(^-^)o
『勢理城』の北側から見た全景☆
『八重瀬グスク(八重瀬公園)』を訪れる際には、もしお時間があれば、こちらの『富盛の石彫大獅子』にも足を運んでみてはいかがでしょうか?

それでは、この辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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☆『富盛の石彫大獅子(勢理城)』☆


☆場所:〒904-1302
      沖縄県島尻郡八重瀬町富盛22

☆入場料:無料

☆トイレ:なし

☆駐車場:工事中(2016年4月1日現在)