先月(4月)の26日は、雲が多かったものの、まぁまぁ天気が良かったので、うるま市方面へ史跡巡りへと出かけてきました。
この日は、ちょこっと時間に余裕もあったんで、いくつかの史跡を回ることができたんですが、まず最初に向かったのは同市天願を流れる天願川に1934年に架けられたコンクリート製の二重橋。
この橋は、建築当時に『南沖縄八景』にも選定されたんだそうなんですが、沖縄戦の際に日本軍によって爆破されてしまったのだとか。。。
沖縄県うるま市天願にある
『旧天願橋(ターチー橋)』☆
沖縄戦の際に破壊され、V字型に折れ曲がった状態になってしまった『旧天願橋』 |
左折して橋を渡り、すぐにまた左折して右斜めへ進むと、真正面にあります。
旧天願橋(ターチー橋) |
橋近くの空きスペースにクルマを停め、すぐさま見学を開始しました。
まずは『旧天願橋』の前に設置されている案内板に記載されていた説明を読んでみることに・・・
≪旧天願橋(ターチー橋)≫
≪旧天願橋は、1934年(昭和9年)頃に建築されました。当時としては、コンクリート造りのモダンな二重橋の形態をしており、通称ターチー橋、めがね橋とも呼ばれておりました。
案内板に掲載されていた竣工当時の『旧天願橋』の写真 |
橋は真ん中から折れ曲がった状態でしたが、米軍は土を被せ、難なく橋を渡ってきたといわれています。
折れ曲がった形で現在も残り、戦争遺跡として保存状態も良く、貴重な文化財です。
うるま市教育委員会≫
・・・とありました。橋の右側は、雑草や木々に覆われていて、橋の様子がよく見えませんでした。 |
(うるま市役所公式HP内 都市計画部 都市計画課『参考資料』のページより一部引用)
しかし、昭和20年(1945年)3月末~4月初旬に、上記の説明にもあったように、米軍の侵攻を妨害するため、日本軍によって爆破されてしまったとのことです。。。
左側は、雑草が生い茂っているものの、辛うじて橋の形が分かります。。。 |
現在の『天願川』沿いに小道があるので、そちらの方から橋を見てみることに・・・
木々の間から、なんとか『旧天願橋』の全容が一望できました。 |
説明にあったように、橋は真ん中部分から折れ曲がった状態になっていましたね。。。
ちなみに、橋の下を流れる川は現在、『天願川』本流の蛇行部分にあたるんだそうです。
『旧天願橋』の欄干(左側) |
※崩落の恐れがあるので、もちろん橋の下には入っていませんよ。
橋は、劣化がかなり進行しており、ところどころ内部の鉄筋がむき出しになっているところもありましたね。。。
橋の下部を覗き込んでみたところ。むき出しになった鉄筋があちらこちらに見えました。。。 |
天願側の本流を挟んで『旧天願橋』を見たところ。県道側からはほとんど見えませんね。。。(泣) |
県道224号線側から見た天願川の本流と蛇行部分の合流地点 |
☆『旧天願橋(ターチー橋)』☆
☆場所:〒904-2202
沖縄県うるま市天願
※県道75号線沿いにある『天願給油所』の裏手にあります。
☆見 学:無料
☆駐車場:なし
※橋の手前に駐車可能。