◎名護市源河と東村有銘を結ぶ県道14号線に伝わる悲哀物語。。。|沖縄放浪日記

ハイサイ☆

今日・明日の二日間は、ﾜﾀｸｼのお気に入りのBAR『バール・ビアンコ』さんにて、毎月恒例の飲み放題プラン『スペシャル・ビアンコ・デー』でございます♪(≧▽≦)ノ☆

このプランは、お店の営業時間内であれば、メニュー内のウィスキー(お店側がチョイスしたもの)・カクテル・ワイン・泡盛・ノンアルコール(ソフトドリンク含む)が、飲み放題なんですよぉ～♪♪♪
※お店のHPには、《予約不要》とありますが、混雑してる場合があるので、電話で確認した方が宜しいかと思います☆

なので☆ﾜﾀｸｼも、明日は遊びに行く予定でぇ～す♪(￣▽￣)ｖ

さてさて☆

この前、『チビモトカップ』の会場から、本部町の『さわのや　もとぶ店』さんに向かう際、東村有銘から名護市源河を結ぶ県道14号線を通ったんですが、この道には、明治諸島ころから伝わる哀しい民話があり、その民話にまつわる石碑が建てられてるんです。。。

沖縄県名護市源河にある

『恥うすい碑』☆

県道14号線沿いにある『恥うすい碑』☆

こちらは、名護市源河の国道58号線から東村有銘に繋がる県道14号線に入り、そのまま直進していくと、右側にあります☆
東村有銘の国道331号線から来ると左側☆

この石碑の周りには、説明板などが無かったので、自宅に戻ってからネットで調べてみると、『内閣府　沖縄総合事務局』や『名護市役所』の公式HPにありました♪

時代は明治の初め頃、羽地村源河(現：名護市源河)の久松とゆー男と久志村有銘(現：東村有銘)のオトとゆー美しい娘が恋仲になり、村境の険しい山中で、夜な夜な人目を忍んで逢っていたんだそうです。

ある日のこと、約束していた時間になっても、久松は現れません。。。オトは「もしや、他に好きな人ができたのでは・・・」と疑い、久松の住む村へ行ってみることにしました。すると、久松は村の娘たちと楽しそうに遊んでいます。

それを目撃したオトは絶望し、すぐにもと来た道を引き返し、二人で逢っていた場所で自害してしまいました。

県道14号線☆真っ直ぐ行くと現：東村有銘です。

一方、久松は、そうとも知らず、オトが暗い山中で待っているかと思うと、気が気ではありませんでした。

実は当時、村外の異性との恋愛や結婚はタブーであったため、久松は村内の娘たちといちゃついて、遊ぶ“ふり”をしていただけでした。。。

久松は頃あいをみてヤガマヤー(集会所)を抜けだし、急いでオトの待つ場所へと向かいました。

しかし、時すでに遅く、久松が逢えたのは、悲しい勘違いをしたまま自害してしまったオトの亡骸でした。。。

久松は、大変ショックを受け、泣きじゃくりました。。。そして意を決し、オトと重なるように、自害してしまいました。。。

恥うすい碑

翌日、仕事で山中に入ってきた源河の人達は、若い男女の亡骸を発見し、ビックリしました。

そして、悲しい姿で亡くなっていた若い二人の純愛に同情し、二人の遺体を木の葉で覆いました。

その後、この一帯の山にはピーダマ(ひとだま)が飛び交うと言われる、恐ろしい山道になったんだそうです。人々は、この山道のことを『ビージル』・『恥うすい』・『恥うすい坂(びら)』と呼ぶようになったんだとか。。。

ここを通る時は木の葉を置いて行くようになり、そうしないと、道に迷ったり、ハブの被害にあったりと、二人の霊に惑わされることになると信じられているようです。

はじうすい之碑の前には綺麗な花が供えられており、香炉が置かれてました。

『恥うすい』の『恥』とは、男女のあられもない姿を『恥』とする考え方と、自殺や変死を村の『恥』と考える二通りの考えがあって、その二つの『恥』を覆い隠して、この話を他のシマ(村)の人々に語らないようにしていたとも言われているんだそうです。

また、村の人々は、この二人にいたく同情して、以来、村外の人との恋愛・結婚も少しずつ認めるようになっていった・・・とか、源河のとある古老は、「その若い男女はイトコ同士だった」とか、この伝承には諸説あるとのことです。

この県道14号線は、1955年に琉球政府14号線として指定されていたみたいですが、1972年の本土復帰とともに、県道14号線となったんだとか。

しかし、全線開通したのは、琉球政府道指定から30年後の1980年代半ばだったそうですよ。

現在は、東村南部・名護市天仁屋方面から名護市街へ通じる重要な生活道路となったとのことです。(Wikipedia『沖縄県道14号線　歴史・特徴』より)