八重瀬町の小城集落内にある前ンガーや中ジク井などの拝所群☆

ハイサぁ～イ⭐

前々回までに八重瀬町の『西部プラザ公園』内にある3つの"ムイ(杜)"、『テミグラグスク(テミグラの杜)』・『フサトモー・クワギブク嶽(金満の杜)』・『赤石(あかし)の杜』をご紹介してきましたが、この3つの"ムイ(杜)"を見学した後、今度は公園を囲うように位置する3つの集落に点在する史跡を見学しに向かいました。

んで、今回は『西部プラザ公園』の北西側に位置する小城集落内にある拝所などの史跡をご紹介したいと思います。

沖縄県島尻郡八重瀬町字小城にある

『前ンガーや中ジク井などの拝所群』☆

小城集落の北側、小城公民館近くにある拝所。

まず最初に向かったのは、『クワギブク嶽(金満の杜)』にある『西部プラザ展望台』前から小城公民館前を通過し、約80mほど進んだところ右側にある拝所です。

こちらは、前の道路から少し高い場所にあるので、道路上からは何があるのかほとんど見えません。。。

小城集落北側に位置する小高い丘の中腹にある拝所。

クルマを拝所の入口のすぐ近くにちょこっと路駐させてもらい、すぐさま拝所を見学しに向かいました。

道路から拝所へと続く階段を上がっていくと、茂みを背に横長の拝所が設けられており、拝所の手前には拝井泉もありました。

拝所。

拝所は、横長の方形になっており、手前側に設けられている祭壇のようなところに大小合わせて3基の香炉が置かれていました。

後日、ネットでいろいろ調べてみたんですが、ネット上にある八重瀬町の資料やこちらに関するサイトなどが見当たらず、また、拝所がある場所にも名称が記されている標柱なども設置されていなかっため、名称や何を祀ってあるのかなどの詳細は不明です。。。(泣)

拝所の手前にある井戸跡。手前に石板が設置されていましたが、割れてしまっていて名称は不明です。。。

そして拝所に向かって左側には井戸跡があり、そこに名称が記されている石板も設けられていたんですが、その石板が真っ二つに割れ、その上部がどこにも見当たらなかったため、こちらもまた名称などの詳細は分かりませんでした。。。(泣)

しかし、残された石板に記された文字の一番下に"井"という文字があったので、こちらが"拝井泉"だとゆーことだけは間違いないかと思われます。。。

小城集落のほぼ中心に位置する『中ジクガー(中ジク井)』。

こちらをパパッと見学した後、次に向かったのは小城集落のほぼ中心に位置する小さな拝井泉です。

こちらは、『中ジクガー(中ジク井)』と称される拝井泉で、先程ご紹介した拝所にある拝井泉と同じように円筒状に造られていたんですが、こちらには落下防止のための蓋が設けらていました。

中ジクガー(中ジク井)。

井泉を囲うコンクリートブロックには『中ジク井』と記された石板が設置されており、井戸の手前と右側に香炉代わりのブロックも置かれていました。

『中ジク井』と記された石板。

また、前の道路から『中ジクガー(中ジク井)』に入っていくと、左側の囲いにも石板が設置されており、その石板には「リュウグ グサイ」と記されていたんですが、どうやらこちらは"龍宮神"も祀られているようですね。

『中ジクガー』の向かい側の囲いに設置されていた「リュウグ グサイ」と記された石板。

この『中ジクガー(中ジク井)』を見学した後、今度は集落の南側に位置する井戸です。

こちらは、小城集落と『テミグラグスク(テミグラの杜)』の間を通る道路沿いにあるんですが、『中ジクガー(中ジク井)』の前の道路を南向けに進み、突き当りを左折して道なりに進んでいくと、その突き当りにあります。

小城集落の南側にある『前ンガー』。後方には『テミグラグスク(テミグラの杜)』があります。

八重瀬町の資料『第4章 景観資源・景観阻害要素調査』に掲載されている景観資源評価図によると、こちらは『前ンガー』と称される井泉とのことで、コンクリートブロックで祠状に造られており、間口には鉄格子が設置されていました。

また、この『前ンガー』の後方には、『テミグラグスク(テミグラの杜)』が位置していましたよん。

前ンガー。

ただ、井戸前の少し開けた場所には香炉などが見当たらなかったため、こちらでも拝みが行われているかどうかは不明です。。。

そして、『前ンガー』を見学した後、『クワギブク嶽(金満の杜)』の東側に広がる畑地帯へ移動しようと『前ンガー』前から『西部プラザ展望台』向けにクルマを走らせました。

小城集落東側にある三角地。資料によると、こちらには"殿"があるそうなんですが。。。

八重瀬町の資料『第4章 景観資源・景観阻害要素調査』を見てみると、『前ンガー』の前から『西部プラザ展望台』へ通ずる片側一車線の道路沿い右側に『新屋乃殿』と称される拝所があるとポイントが打たれていたんですよ。

なので、畑地帯へ向かう前にそちらにもちょこっと寄り道してみることにしました。

資料に記されていた『新屋乃殿』がある場所。香炉や祠などが見当たりませんが。。。

こちらは、集落の東側を通る道路と、この道路から『フサトモー』と『クワギブク嶽』の間を抜けて『金満の杜』の東側に出る小道がぶつかる地点の角にあると、資料『第4章 景観資源・景観阻害要素調査』の景観資源評価図に記されていたんですよ。。。

んで、『新屋乃殿』と思われる場所の前に到着し、クルマを下りてその場所に近づいてみると、三角形の広場になっていたんですが、香炉や祠などは見当たらず、また、拝みが行われたようなところも見当たりませんでした。。。

クルマに戻って、資料とGoogleearthなどを見比べたりして確認したんですが、やはりこちらが『新屋乃殿』となっているようでしたね。。。

しかし、この場所にも案内板や場所を示す標柱などは設置されていなかったため、この場所が『新屋乃殿』で当たっているのかなど、こちらも残念ながら詳細は不明です(泣)
※今回は、不明な場所がたくさんあって、ホント申し訳ないです。。。🙇💦

『金満の杜』の北東側に広がる畑地帯。

う～ん・・・資料に示されているポイントが間違っているのか、はたまた拝所自体をどこかへ移設してしまったのかは分かりませんが、悩んでても仕方がないので、次の場所へ向かうことにしました(笑)

この『新屋乃殿』と思われる場所の前から『西部プラザ展望台』前をクルッと回り込むように右折し、以前ご紹介した『馬ンザ広場』を通過してすぐ左側にある細い下り坂に入り、『金満の杜』の北東側に広がる畑地帯へ下りていきました。

『馬ンザ広場』の道路から畑地帯へ通ずる坂道の途中にあった拝井泉。

坂道を下って行く途中、道路沿い右側の壁の一画に石積みで囲われた拝井泉らしき場所を発見しました。

クルマを近くの路肩に停めて、その場所へ近づいてみると、少し奥まったところに祠状に造られており、その周囲を自然石で作られた石積みで囲われていました。

石積みで囲われた拝井泉。

こちらにも、名称などが記された標柱や香炉などは設置されておらず、また、八重瀬町の資料『第4章 景観資源・景観阻害要素調査』の景観資源評価図にもポイントが記されてはいませんでしたが、道路に平行して造られている擁壁を一部切り取り、さらに周囲を石積みで囲ってあるところを見ると、こちらも"拝井泉"の1つだと思われます。
※あくまでワタクシ個人の憶測なので、定かではありませんが。。。

この拝井泉を見学した後、最後に畑地帯にある拝井泉を見学しに向かいました。

小城集落の北側に広がる畑地帯の一角にある『ウフガー』。

八重瀬町の資料『第4章 景観資源・景観阻害要素調査』の景観資源評価図によると、こちらは『ウフガー』と称される拝井泉なんだそうで、井泉はコンクリートで祠状に造られており、間口は観音開きの鉄格子が設置されていました。

ウフガー。

また、『ウフガー』の左前には古い石碑が立てられており、その根元には1基の小さな香炉と左右に1個ずつ小さな霊石が2個置かれていました。

ほいで、石碑には何やら文字のようなものが記されていたんですが、かなり劣化していて文字がだいぶ擦れてしまっており、判読することができませんでした(泣)。

『ウフガー』に立てられていた石碑。文字が擦れてしまって判読できませんでした(泣)。

香炉が置かれているトコを見ると、こちらでも年中行事の際に拝みが行われているのでしょうね。

・・・と、この『ウフガー』まで見学した後は、クルマへと乗り込み、次の目的地へと向かいました。

今回、小城集落内にある拝所群をご紹介させて頂きましたが、名称や詳細などが記されている資料などが無く、詳細不明が多かったのが残念でしたが、もしかすると、役場の文化財担当の課も、まだ調査している段階なのかもしれませんね。

一日も早く調査が進んで、各拝所や拝井泉などの詳細が分かる日が来ることを切に願っています。

それでは、今回はこの辺で・・・でわでわ☆★☆

最後まで読んで下さいまして、誠にありがとうございますm(_ _)m
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☆『小城集落に点在する史跡』☆

☆場所：〒９０１ー０４１５
　　　　　 沖縄県島尻郡八重瀬町小城
☆見　学：無料

☆駐車場：無し

※訪れる際は、くれぐれもマナーを守って、他の来訪者や地元の方々に迷惑をかけないよう、十分気を付けてくださいね。

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