古くから『大蛇伝説』が伝わる嘉手納町と沖縄市の境にある池☆|沖縄放浪日記

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2016年9月5日月曜日

古くから『大蛇伝説』が伝わる嘉手納町と沖縄市の境にある池☆

ハイサぁ~イ☆

以前、嘉手納町屋良にある『屋良城跡』について、いろいろ調べていた際、同町屋良(字)に『大蛇伝説』が残る池があることを、たまたま見つけたんですよ。

んで、先週木曜日(1日)、午後からちょこっと時間が空いたので、行ってきました。

沖縄県中頭郡嘉手納町屋良(字)にある
『屋良ムルチ(漏池)
『大蛇伝説』が伝わる池のすぐ手前にあった拝所
こちらは、嘉手納町の国道58号線県道74号線がぶつかる交差点から、県道74号線に入ってずーっと進んでいき、『道の駅かでな』を過ぎて、約600mほど進むと、県道沿い左側にあります。
『屋良ムルチ』入り口。
この日、こちらに到着したのは、夕方の4時を少し回ったくらい。。。

クルマを路肩に停めさせてもらい、まずは入口の案内板に記載された説明文を読んでみることに。
『屋良ムルチ』の向かい側には、在沖米軍『嘉手納基地』が広がっています。
入口から下の方へと続く階段。
その説明によると・・・

≪嘉手納町と沖縄市の境、字屋良平山原の山中にあり、「ムルチ伝説」の残る地です。

ムルチ伝説では義本王(ぎほんおう)の時代に北谷間切屋良村の茂呂奇(ムルチ)という古い沼に大蛇が棲んでいて暴風を巻き起こしたり、住民に禍を及ぼしたりしていました。

そこで、付近の住民は童女を生け贄として捧げ禍を鎮めていました。
案内板にあったイラスト。
ある年、非常に親孝行の娘が生け贄に選ばれ、娘は悩みましたが近隣の邑々(むらむら)の住民を救うため年老いた母を遺し生け贄となる決意をしました。

すると生け贄の儀式の最中に天神様が現われ、その大蛇を退治してくれました。

その話をお聞いた義本王は、たいへん喜びその娘を王子の妃として向かえ入れ、年老いた母と共に幸せに暮らしました。

この伝説を元に作られた組踊が玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)作の「孝行の巻」で、「二童敵討(にどうてきうち)」や「執心鐘入(しゅうしんかねいり)」などと共に組踊りの〈五番〉や〈五組〉と呼ばれています。≫
・・・と書かれていました。

一通り説明を読んだあと、さっそく茂みの中へと入っていくと・・・

普通、こちらのような沖縄の茂みや藪には、『ハブに注意』と書かれた警告板が設置されているんですけど、こちらは『ワニガメに注意』の警告板が設置されていましたね。
ここ、『ワニガメ』が住み着いちゃってるんですね。。。
警告板には、「平成25年2月11日に無事捕獲されました」と書かれていましたが、もしかすると、まだ仲間がいるのかもしれませんねぇ。。。

しかも、後日ネットで検索してみると、結構デカいぢゃないですかぁー‼‼

ここ、あんな大きなカメが生息しちゃってるんですね。。。
『ワニガメ』の警告板から、さらに下の方へ。。。
もちろん、この日は、そんな大きなカメが生息してるとは夢にも思わなかったので、迷わず下の方へと下りていきました(笑)

すると、階段の中腹辺りの岩陰に、香炉が置かれてる場所があり、どうやらこちらも拝所となっているようでした。
階段中腹辺りにあった拝所
階段は、さらに下の方へと続いています。
拝所から少し下ったところから見た『屋良ムルチ』
下の方に見える池のすぐ手前まで参道が続いており、その先に立派な拝所がありました。
『ムロキノ嶽 神名アキミウハリミウノ御イベ』の拝所
現在でも、屋良部落の祭事が行われているんだそうですよ。
石柱には、『ムロキノ嶽 神名アキミウハリミウノ御イベ』と刻まれており、その隣に香炉が1基置かれていました。

嘉手納町の公式HPにある『史跡』のページによると、昭和9年の観測では、池の広さが715坪あったとの記録があるそうなんですが、戦後、米軍基地の拡張工事により池の約半分が埋められてしまったんだそうです。
屋良ムルチ
まぁ、それでも、実際に池を見てみると、結構広かったですよ。

先程から『池』と表現しておりますが、実際は、比謝川という沖縄本島中部を流れる河川の一部で、いわゆる『淀み』となってる場所ですね。

水面は、ご覧の通り緑色になっており、今でも何か出てきそうな雰囲気を醸しております。
『ワニガメ』ぢゃなくて。。。『何か』が、ですよwww
上流側を見たところ。
『屋良ムルチ』の下流域に向かって左側
『屋良ムルチ』の下流域
現在でも、屋良部落の祭事として毎年旧暦の6月15日は、御供えをして豊作祈願をしているんだそうです。
池の畔にあった小さな石柱
『ムロキノ嶽』の拝所から上流側の少し離れた場所にあった台座のような場所。
『ムロキノ嶽』の拝所から、上流側の少し離れた場所に、台座のようなものが設置された場所があったんですが、もしかすると、古い拝所があった場所だったのかもしれませんね。
※もし間違っていたらごめんなさい。。。
『ムロキノ嶽』の拝所の前から、入口側を見たところ。
・・・と、ここまで見学した後、そのままクルマまで戻り、この場を後にしました。

同じ嘉手納町屋良(字)にある『道の駅 かでな』から、こちらまでは約600ほどしか離れてないので、『道の駅かでな』を訪れた際には、『大蛇伝説』が残るこの『屋良ムルチ』まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか?

それでは、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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☆『屋良ムルチ』☆
  

☆場所:〒904-0203
      沖縄県中頭郡嘉手納町屋良(字)

☆見 学:無料

☆駐車場:無し