以前、嘉手納町屋良にある『屋良城跡』について、いろいろ調べていた際、同町屋良(字)に『大蛇伝説』が残る池があることを、たまたま見つけたんですよ。
んで、先週木曜日(1日)、午後からちょこっと時間が空いたので、行ってきました。
沖縄県中頭郡嘉手納町屋良(字)にある
『屋良ムルチ(漏池)』
『大蛇伝説』が伝わる池のすぐ手前にあった拝所 |
『屋良ムルチ』入り口。 |
クルマを路肩に停めさせてもらい、まずは入口の案内板に記載された説明文を読んでみることに。
『屋良ムルチ』の向かい側には、在沖米軍『嘉手納基地』が広がっています。 |
入口から下の方へと続く階段。 |
≪嘉手納町と沖縄市の境、字屋良平山原の山中にあり、「ムルチ伝説」の残る地です。
ムルチ伝説では義本王(ぎほんおう)の時代に北谷間切屋良村の茂呂奇(ムルチ)という古い沼に大蛇が棲んでいて暴風を巻き起こしたり、住民に禍を及ぼしたりしていました。
そこで、付近の住民は童女を生け贄として捧げ禍を鎮めていました。
案内板にあったイラスト。 |
すると生け贄の儀式の最中に天神様が現われ、その大蛇を退治してくれました。
その話をお聞いた義本王は、たいへん喜びその娘を王子の妃として向かえ入れ、年老いた母と共に幸せに暮らしました。
この伝説を元に作られた組踊が玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)作の「孝行の巻」で、「二童敵討(にどうてきうち)」や「執心鐘入(しゅうしんかねいり)」などと共に組踊りの〈五番〉や〈五組〉と呼ばれています。≫
・・・と書かれていました。
一通り説明を読んだあと、さっそく茂みの中へと入っていくと・・・
普通、こちらのような沖縄の茂みや藪には、『ハブに注意』と書かれた警告板が設置されているんですけど、こちらは『ワニガメに注意』の警告板が設置されていましたね。
ここ、『ワニガメ』が住み着いちゃってるんですね。。。 |
しかも、後日ネットで検索してみると、結構デカいぢゃないですかぁー‼‼
ここ、あんな大きなカメが生息しちゃってるんですね。。。
『ワニガメ』の警告板から、さらに下の方へ。。。 |
すると、階段の中腹辺りの岩陰に、香炉が置かれてる場所があり、どうやらこちらも拝所となっているようでした。
階段中腹辺りにあった拝所 |
拝所から少し下ったところから見た『屋良ムルチ』 |
『ムロキノ嶽 神名アキミウハリミウノ御イベ』の拝所 |
現在でも、屋良部落の祭事が行われているんだそうですよ。 |
嘉手納町の公式HPにある『史跡』のページによると、昭和9年の観測では、池の広さが715坪あったとの記録があるそうなんですが、戦後、米軍基地の拡張工事により池の約半分が埋められてしまったんだそうです。
屋良ムルチ |
先程から『池』と表現しておりますが、実際は、比謝川という沖縄本島中部を流れる河川の一部で、いわゆる『淀み』となってる場所ですね。
水面は、ご覧の通り緑色になっており、今でも何か出てきそうな雰囲気を醸しております。
『ワニガメ』ぢゃなくて。。。『何か』が、ですよwww
上流側を見たところ。 |
『屋良ムルチ』の下流域に向かって左側 |
『屋良ムルチ』の下流域 |
池の畔にあった小さな石柱 |
『ムロキノ嶽』の拝所から上流側の少し離れた場所にあった台座のような場所。 |
※もし間違っていたらごめんなさい。。。
『ムロキノ嶽』の拝所の前から、入口側を見たところ。 |
同じ嘉手納町屋良(字)にある『道の駅 かでな』から、こちらまでは約600ほどしか離れてないので、『道の駅かでな』を訪れた際には、『大蛇伝説』が残るこの『屋良ムルチ』まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか?
それでは、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆
☆場所:〒904-0203
沖縄県中頭郡嘉手納町屋良(字)
☆見 学:無料
☆駐車場:無し