第一尚氏王統尚泰久王の四男が居城したとされる南城市玉城富里のグスク跡☆|沖縄放浪日記

2018年7月23日月曜日

第一尚氏王統尚泰久王の四男が居城したとされる南城市玉城富里のグスク跡☆

ハイサぁ~イ⭐

前々回、南城市玉城富里にある『番所公園』を見学した後、公園横の道に進み『南城市陸上競技場』へと向かいました。

この陸上競技場内には、『尚巴志』の妾の子と云われる『豊見城按司』によって築城が開始され、後に『尚泰久』の四男『八幡加那志』が引き継いで完成させたといわれるグスク跡があります。

以前、同じ玉城富里にある『百十踏揚の墓』を見学しに来た際に、こちらも見学したかったんですが、その時は陸上競技場が工事してて見学出来なかったんですよねぇ。。。

沖縄県南城市玉城富里にある

『仲栄真(なけーま)グスク』

仲栄真グスクの写真
南城市陸上競技場の駐車場内にある『仲栄真グスク』。
こちらは、前々回にご紹介した『番所公園』の横から道なりに進んで行き、約260mほどの距離にある『南城市陸上競技場』の敷地に入ります。
※『番所公園』へは、前々回のブログ記事を参考にして下さい。⇒https://oki-night.blogspot.com/2018/07/blog-post_20.html

そして、競技場に突き当たると、そこから右折してまた道なりに進んでいくと、敷地内の道の左側にあります。
仲栄真グスクの写真
『南城市陸上競技場』の敷地内にある『仲栄真グスク』。
陸上競技場の駐車場にクルマを停め、さっそく見学へと向かいました。

南城市の資料『第五章 歴史文化保存活用区域の方向性』によると、『仲栄真グスク』は琉球王国第一尚氏王統 第二代目の中山王である『尚巴志』の妾の子と云われる豊見城按司によって築城が開始されたと記されています。
(※参考⇒琉球の国王)
仲栄真グスクの写真
道路側に『仲栄真グスク』と記された標柱が立てられていました。
しかし、グスクの完成までは携わってはいなかったようで、第一尚氏王統 第六代国王『尚泰久』の四男である『八幡加那志(はちまんがなし)』が、第一尚氏復興のために築城を引き継いで完成させたと言われているんだそうです。
(※参考⇒南城市資料『第五章 歴史文化保存活用区域の方向性』)

グスク域の道路側に『仲栄真グスク』と記された標柱が立てられていたので、そちらからクルッとグスク域を一回りすることにしました。
仲栄真グスクの写真
標柱が立てられている場所から左側にちょこっと進んだトコにあった拝所らしき場所。
標柱が立てられている場所から時計回りに歩き始めると、標柱から少し離れた場所に方形の石が置かれた拝所らしき場所がありました。
仲栄真グスクの写真
拝所らしき場所にあった香炉のような方形の石。
ワタクシが目を通した資料などには、『仲栄真グスク』内の拝所については記されてはいなかったので、こちらが本当に"拝所"となっているのかは不明です。。。

んで、この"拝所"らしき場所を後にし、さらにグスク域を見て回ります。
仲栄真グスクの写真
競技場側のグスク域。
陸上競技場のスタンドがある建物とグスク域の間を歩いていくと、その途中右側にグスク域の中へと続く小さな小道がありました。
仲栄真グスクの写真
陸上競技場側のグスク域にあった小さな小道。
小道は5mほどの距離しかなく、その突き当りには木が立っており、その根元にグスクの遺構らしき石積みがありました。
仲栄真グスクの写真
小道の先にあったグスクの遺構らしき石積み。
また、この小道の入口横にある岩の根元にも1基の香炉が置かれた拝所がありました。
仲栄真グスクの写真
小道の入口にある岩の根元にあった拝所。
この小道を後にし、さらにグスク域の後方(?)へと進みます。
仲栄真グスクの写真
小道の出入口から少し離れた場所にある岩の裂け目。
仲栄真グスクの写真
反対側から見た岩の裂け目。
グスク域の反対側も陸上競技場の駐車場となっているんですが、そこからグスク域を見ると、内部に石積みの遺構が残っているのが見えます。
仲栄真グスクの写真
陸上競技場の駐車場から見た『仲栄真グスク』。
仲栄真グスクの写真
木々の奥に見える『仲栄真グスク』の石積み。
仲栄真グスクの写真
『仲栄真グスク』の石積みのアップ。
尚泰久』の四男である『八幡加那志』が、第一尚氏復興のためにこの『仲栄真グスク』に居城していたようですが、琉球王国第二尚氏王統 第3代国王『尚真王』の時代に、『仲栄真グスク』は取り壊されてしまったのだそうです。。。
仲栄真グスクの写真
富里集落を背にして見た『仲栄真グスク』。
仲栄真グスクの写真
グスク域南側。草木が生い茂っていて遺構などは確認出来ませんでした。。。
取り壊された『仲栄真グスク』の石積みの石は、玉城城の二の丸にあった番所の石垣や『ウザファビラ』という坂道の石畳などに使用されたのだそうですよ。
(※参考⇒ハイホーの沖縄散歩=南部地区=『仲栄真グスク跡』)

・・・と、ここまで『仲栄真グスク』を見学した後、グスク域の西側を通る道の反対側に、森の中へと続く獣道を見つけたので、今度はそちらへ行ってみることにしました。

この獣道の先には、『尚泰久』の長男『安次富加那巴志』や次男の『三津葉多武喜』、四男の『八幡加那志』が、この地に来た際に仮の住居を建てたという伝承が残されている場所があり、その近くには『豊見城按司』の御墓もあります。

・・・が、今回はここまでにして、この続きはまた別の回にご紹介したいと思います。

それでは、この辺で・・・でわでわ☆★☆

最後まで読んで下さいまして、誠にありがとうございますm(_ _)m
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『仲栄真(なけーま)グスク

☆場所:〒901ー1400
      沖縄県南城市玉城富里222

☆見 学:無料

☆駐車場:あり(南城市陸上競技場駐車場)

※訪れる際は、くれぐれもマナーを守って、他の来訪者や地元の方々に迷惑をかけないよう、十分気を付けてくださいね。