前々回、読谷村喜名の閑静な住宅街にある『喜名焼・喜名古窯跡』をご紹介しましたが、そちらを見学した後、この日最後に向かったのは同じ喜名集落内にある『読谷村立喜名小学校・幼稚園』の敷地内に建立されている石碑です。
なんでも、この石碑が建立されている場所が、読谷村の教育の発祥の地なんだとか。。。
沖縄県中頭郡読谷村喜名にある
『読谷村教育発祥の地碑と喜名番所』☆
『讀谷山村役場』と記された標柱が立つ『喜名番所』。 |
道路上から見た『読谷村教育発祥の地』と記された石碑。 |
んで、石碑をよく見てみると、台座部分に説明が記されていたので、望遠レンズを使って読んでみることに。。。
読谷村教育発祥の地碑。 |
≪読谷村教育発祥の地≫
≪明治15年(1882年)現敷地に読谷山小学校が設置され、読谷山間切中の生徒が本校に通学した。明治18年には校名を読谷山尋常小学校と改称し、以後、渡慶次、古堅に分校を設置するとともに高等科を併置して読谷山尋常高等小学校となった。
台座に記されていた碑文。 |
昭和23年4月6日、6・3・3制度施行とおともに現敷地に喜名初等中等学校として開校し昭和24年4月より喜名初等学校となった。≫
・・・とありました。
史料では、沖縄戦が1945年(昭和20年)の6月23日に終了したとなっていますから、それからわずか3年後には学校教育がスタートしたんですねぇ。。。
この『読谷村教育発祥の地』の石碑を見学した後、この日はこのまま帰路に就いたんですが、この石碑のすぐ近くには、かつての読谷山間切の番所跡があるので、ついでにそちらもちょこっとご紹介させて頂きますね。
※ちなみに、『喜名番所』の画像は、以前こちらの向かいにあるお店を訪れた時に撮影したものです。
『讀谷山村農會』と記された標柱も立てられていました。 |
そして廃藩置県後には"間切役場"となり、1908年からは『読谷村役場』として使用されていたんだそうですよ。
(参考⇒Wikipedia『道の駅 喜名番所』)
『喜名番所』全景。この日は休館日となっていて中に入ることが出来ませんでした(泣) |
『喜名番所』前に設置されていた『喜名番所周辺観光案内図』。 |
≪喜名番所≫
≪番所とは、間切(まぎり)と呼ばれる琉球王国時代の地方行政区に置かれた拠点施設で、現在の役場に相当します。喜名は首里・那覇と国頭(くにがみ)地域の中間にあり、徒歩で双方の地域から朝に出発するとちょうど夕方頃に着く地理的位置であったため、旅人が宿を求める宿場町として賑わいました。
その交通の要衡に喜名番所は置かれました。1853年には来沖したペリー提督の調査隊一行も訪れています。
観光案内図に掲載されていた『喜名番所』と『讀谷山村道路元標』の説明。 |
2005年、番所は往時の雰囲気をそのままに、観光案内所として整備されたました。
発掘調査の結果に基づいて、屋根にはかつてと同じく灰色瓦を使用しています。≫
・・・とありました。
また、『喜名番所』の敷地内には、かつて全国の各市町村に1つずつ設置されたという標石が立てられており、観光案内図にもその説明が記されていました。
『喜名番所』の敷地内に立つ『讀谷山村道路元標』。 |
≪讀谷山村道路元標≫
≪道路元標とは、1933年に公布された道路法によって、全国の各市町村に一つずつ設置されたもので、市町村における道路の基準点を示す標石です。沖縄でも同様に各市町村に設置されたと考えられますが、この「讀谷山村道路元標」も旧道路法の規定に基づいて一辺が25㎝、高さが60㎝の四角柱で、かつての街道に面して建てられています。≫
・・・とありました。
さらに、観光案内図には、以前から当ブログでもご紹介してきた『喜名観音堂・土帝君』や『喜名古窯跡』の写真が掲載されていました。
『喜名古窯跡』の発掘風景の写真。 |
『喜名観音堂』。現在のお堂と少し違いますね。。。 |
『土帝君』。こちらも現在と若干違うように見受けられました。 |
・・・と、この日も、ここまで見学した後はこのままこちらを後にしたんですが、今度は『喜名番所』の中も見学してみたいですねぇ~(笑)。
まぁ、内部は"観光案内所"となっているようですがwww
今回は4回に分けて読谷村の喜名集落内にある史跡をご紹介させて頂きましたが、喜名集落内にはこの他にも拝井泉や拝所などがいくつか点在しているとのことなので、そちらもまた機会を設けてご紹介させて頂きたいと思います。
それでは、今回も少し短いですが、そろそろこの辺で・・・でわでわ☆★☆
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☆『読谷村喜名に点在する史跡』☆
☆場所:〒904ー0302
沖縄県中頭郡読谷村喜名
☆見 学:無料
☆駐車場:無し
※訪れる際は、くれぐれもマナーを守って、他の来訪者や地元の方々に迷惑をかけないよう、十分気を付けてくださいね。