前々回、八重瀬町の小城集落のクサティムイである『金満の杜』の1つ『クワギブク嶽』をご紹介しましたが、そちらでの見学を終えた後は、当銘集落内を走る県道134号線沿いにある旧東風平町(現・八重瀬町)の文化財に指定されている"ガジュマル"を見学しに向かいました。
沖縄県島尻郡八重瀬町字当銘にある
『当銘のガジュマル』☆
当銘集落の県道134号線沿いにある『当銘のガジュマル』。 |
『西部プラザ公園』の広場の一画にある『ヒザーガー』。 |
正面から見た『ヒザーガー』。 |
正面の貯水槽内には1基の香炉が置かれていました。 |
また、『ヒザーガー』の側面から内部の様子を伺ってみると、水が溜められてはいたんですが、素面には苔のようなものが堆積しており、周囲には数本の木々が植えられてはいたんですけど、それ以外に雑草が生えててしばらく手入れが行われていないようでしたね。。。
『ヒザーガー』の内部の様子。 |
野鳥観察棟から伸びる水の橋。その下には流れて来た水を貯める池が設けられていました。 |
旧東風平町(現八重瀬町)文化財指定 天然記念物 当銘のガジュマル。 |
近くの路肩にクルマを停めさせてもらい、さっそく見学へ向かうと、"ガジュマル"が立つ敷地の入口に説明板が設置されていたので、まずはそちらを読んでみることに・・・
『当銘のガジュマル』が立つ敷地入口。 |
≪東風平町文化財指定 天然記念物・当銘のガジュマル≫
≪東風平町字当銘四二番地 平成四年四月二日 指定このガジュマルは、幹回り一八メートル、高さ一二メートル、枝張りは東西一二メートル、南北一九メートル、樹齢は推定で八〇〇年といわれている。
沖縄県環境保健部自然保護課実施の「昭和六三年度巨樹巨木林調査」においては、沖縄県第四位の巨木に選ばれた。≫
・・・とありました。
入口横に設置されていた説明板。 |
敷地入口から見た『当銘のガジュマル』。根元にはいくつかの拝所が設けられていました。 |
入口から"ガジュマル"を見上げたところ。 |
入口を入って右側にある拝所。 |
ただ祠内部にも雑草が生えていて、霊石の数を確認することは出来ませんでしたが。。。
霊石と香炉が納められていた拝所の隣にあった小さな拝井泉。 |
円形状に造られた石積みの手前には、古い小さな香炉が1基置かれていましたね。
霊石と香炉が納められた拝所と小さな拝井泉を背にしてみた反対側にある拝所群。 |
拝所群に向かって、まずは左側から順に見ていくと、1番左側(敷地入口側)の拝所は、自然岩を利用した拝所となっており、右上には球状の白い霊石が置かれ、自然岩の手前には1基の香炉が置かれていました。
1番左側(敷地入口側)に設けられていた拝所。 |
そして、この拝所のすぐ右隣りにある拝所は先の尖った自然岩と祠が設けられており、祠の手前には小さな霊石と古い香炉と思しき方形の石が置かれていました。
入口側から数えて2番目の拝所。左の石柱には『當銘大屋 ソントン御イベ 仲加門中』と記されていました。 |
※〇は欠落していて判読出来なかった部分を表しています。
ネットで見つけた情報によると、正確には『當銘大屋 ソントン御イベ 仲加門中』と記されていたようで、"ソントン"とは『舜天王』のことなんだそうで、こちらは"ソントン御イベ"の居住地跡の囲いであるという故事も伝えられているんだとか。。。
(※参考⇒『沖縄・当銘のガジュマル‐巨木マップ_沖縄(sitios de interés)』)・(※参考⇒Wikipedia『舜天王』)
『當銘大屋 ソントン御イベ 仲加門中』の拝所の右隣にある拝所。 |
こちらにも1基の香炉が置かれていたんですが、1番目の拝所と同様に名称や何が祀られているかなどの詳細は不明です。。。
『卯方位 東 當銘御嶽』と記された石柱が立つ拝所。 |
この拝所は、敷地内にある拝所の中で一番"ガジュマル"の根元に近い場所に位置しています。
後方に立つ石柱には『卯方位 東 當銘御嶽』と記されていました。 |
『卯方位 東 當銘御嶽』の右隣にある自然石で作られた祠。 |
この祠も、どこにも文字が記されておらず、"拝所"なのか或いは"古墓"なのか、詳細は不明です。。。
・・・と、ここまで見学させて頂いた後は、そのままクルマへ戻ろうと敷地を出ようとすると、出入口側にある拝所の左側の草むらの中に"拝所"らしき場所を見つけました。
白い球状の霊石が祀られた拝所の左隣にあった"拝所"らしき場所。 |
しかし、一ヵ所に自然石が不自然に集まっていたので、"拝所"のようにも見受けられました。
※あくまでワタクシの憶測なので、定かではありませんよ。。。
・・・と、この"拝所"らしき場所まで見学した後に敷地を出てクルマへと戻り、今度は集落の西側へ移動しました。
県道134号線の『西河』というバス停にある『西ヌカー』。 |
『西ヌカー』の内部。綺麗に造り替えられていましたが、雑草が繁茂していました。。。 |
なので、『西ヌカー』の位置は、図の位置と同じか、若しくは県道を造る際に現在の場所に移築したものと思われます。
※あくまで憶測なので、詳細は不明です。。。
『西ヌカー』は、ご覧の通り綺麗に造られてはいるものの、長い間放置されているらしく、雑草が繁茂していました。。。
雑草に覆われていたため、貯水槽と思われる場所の内部を確認することは出来ませんでしたが、鉄格子が設置されていたため、まだ水が湧き出ているものと思われます。
また、その貯水槽の手前には1基の香炉も置かれていましたよ。
・・・と、この『西ヌカー』を見学した後は、陽も暮れ始めていたため、そのまま帰路に就きましたが、また日を改めて『西部プラザ公園』を訪れ、今度は八重瀬町志多伯に属する『赤石の杜』と称される丘を見学しに行ってきました。
この『赤石の杜』は、また別の機会にご紹介したいと思います。
それでは、今回はこの辺で・・・でわでわ☆★☆
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☆『当銘のガジュマル』☆
☆場所:〒901ー0414
沖縄県島尻郡八重瀬町当銘42
☆見 学:無料
☆駐車場:無し
※訪れる際は、くれぐれもマナーを守って、他の来訪者や地元の方々に迷惑をかけないよう、十分気を付けてくださいね。