前回のブログ記事でご紹介した南城市玉城志堅原にある『もずくそばの店 くんなとぅ』に行った翌日(8日)も南城市へ行ってきました。
この日は同市佐敷字佐敷にある三山を統一した『尚巴志』の父で、後の琉球王朝第一尚氏・初代国王となった『尚思紹』の屋敷跡です。
沖縄県南城市佐敷字佐敷にある
『苗代大屋の屋敷跡』☆
佐敷集落後方にある森の中にひっそりと佇む『苗代大屋の屋敷跡』。 |
『苗代大屋の屋敷跡』の入口。 |
こちらには専用駐車場が無いため、路肩にクルマを停めさせてもらい、さっそく見学へと向かいました。
『苗代大屋の屋敷跡』入口横に掲示されていた説明板。 |
≪苗代大屋の屋敷跡≫
≪苗代大屋(後の尚思紹王)の屋敷跡。戦前は白木(槇)造り平屋の赤島瓦葺きであったが、第2次大戦で焼失し、戦後氏子のミヒチ=御引、仲里.アンザ.喜友名.場佐良門中の子孫が現在のコンクリートブロックに建てかえて拝んでいる。≫・・・とありました。
入口から森の中へと伸びる階段。 |
森の中へと続く階段を上っていくと、突き当りが二手に分かれており、左側は未舗装の獣道、右側は比較的綺麗に整備された階段が続いていました。
二手に分かれた分岐点から右側を見たところ。この奥に屋敷跡があります。 |
分岐点から左側を見たところ。この先は行き止まりになっており、何もありませんでした。 |
分岐点左側の道を進んできたところ。この先は道が無く、行き止まりとなっていました。 |
分岐点から右側の整備された階段を進んでいくと、左側の一段高くなった場所の奥に≪苗代大屋の屋敷跡』がありました。
階段上から見た『苗代大屋の屋敷跡』。 |
記念物(史跡) 苗代大比屋の屋敷跡。 |
設置されていた説明板やネット上では『苗代大屋』と表記されていますが、こちらの標柱や南城市の資料には『苗代大比屋』と記されているんですけど、どちらも"うふやー(あるいは"うひやー"とも)"と読みます。
建物の手前に立てられていた『記念物(史跡) 苗代大比屋の屋敷跡』と記された標柱。 |
『苗代大屋の屋敷跡』の敷地横の藪の中にコンクリートブロックで造られた祠がありました。 |
近づいてみたかったんですけど、草木が繁茂していて接近するのは困難だったため、断念しました。。。
『苗代大屋の屋敷跡』の敷地の西側を通る獣道。 |
獣道を進んでいくと、ちょうど屋敷跡の裏手に位置する場所に『つきしろの岩・井』がありました。
『苗代大屋の屋敷跡』の南側にあった『つきしろの岩・井』。 |
『市指定史跡 つきしろの岩・井』と記された標柱。 |
※2017年12月27日には『ディレクターズカット版』も放送されていますよ。⇒http://www.rbc.co.jp/tv_program/shouhashi/
どぉ~りで見覚えがあったんですねぇ~(笑)
市指定史跡 つきしろの岩・井。 |
現在は、井戸の水は枯れていますが、井戸に向かって左側と手前に香炉が1基ずつ置かれていました。
香炉手前の平たい石は祭壇に使用されているものと思われます。
※あくまでワタクシ個人の憶測なので定かではありませんが。。。
『泉代』と記された円柱状の水タンク。 |
すると、『つきしろの岩・井』の後方の木々に囲まれた場所に円柱状の水タンクらしき建造物がありました。
その側面上部に、『苗代泉』と記されており、そのすぐ下に『一九六三年十一月十六日竣工』と右から左に記されていました。
側面上部に『苗代泉』と記されていました。なぜか右から左に表記されています。 |
『苗代泉』の水タンク横にあった拝所。内部に方形の香炉が1基納められていました。 |
苗代殿(ナーシルトゥン)。 |
『苗代殿』と記された標柱。 |
苗代殿。 |
祠の内部。中央付近に大小2基の香炉が置かれており、その周囲に数基の霊石が置かれていました。 |
そして『苗代殿』を見学させて頂いた後、獣道がさらに森の奥へと続いていたので、その先へ行ってはみたんですが、途中から道幅がかなり狭くなっていき、草木もかなり繁茂していて歩くのが困難になったため、進入を断念し、そのまま引き返しました。
『苗代殿』の前からさらに南向けに伸びる獣道。 |
途中から歩くのがかなり困難になったため、ここから引き返しました(泣)。 |
『苗代大屋の屋敷跡』の敷地入口横に遭った平屋。敷地内はだいぶ荒れていました。 |
雑草が繁茂しているのを見ると、だいぶ長い間、人の出入りがなかったようですね。
家屋に近づけなかったため、こちらが"拝所"なのか、あるいは民家として使用されていたのか詳細は不明です。。。
・・・と、ここまで見学した後はクルマへと戻り、次の目的地へと向かいました。
『苗代大屋の屋敷跡』は、2016年1月にご紹介した『佐敷(上)グスク』からも近いので、『佐敷(上)グスク』を訪れた際には、こちらも見学してみて下さいね。
生い茂る草木の中にひっそりと佇む『苗代殿』。 |
最後まで読んで下さいまして、誠にありがとうございますm(_ _)m
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☆『苗代大屋の屋敷跡』☆
☆場所:〒901ー1400
☆見 学:無料
☆駐車場:無し
☆問い合わせ:南城市役所大里庁舎文化課098-946-8990
※訪れる際は、くれぐれもマナーを守って、他の来訪者や地元の方々に迷惑をかけないよう、十分気を付けてくださいね。