南城市知念の志喜屋集落後方にある丘陵地に位置するグスク跡☆|沖縄放浪日記

2018年3月17日土曜日

南城市知念の志喜屋集落後方にある丘陵地に位置するグスク跡☆

ハイサぁ~イ⭐

前々回まで南城市玉城に属する『奥武島』内に点在する史跡をご紹介してきましたが、引き続き南城市の史跡をご紹介したいと思います。

話が前後してしまうんですが、先月(2月)の9日は、南城市知念の志喜屋集落へグスク跡や拝所などの史跡を見学しに行ってきました。

同集落は、国道331号線を隔てて南北に分かれており、まず最初に向かったのは丘陵地になっている北側の集落です。

沖縄県南城市知念志喜屋にある

『古間グスク(カンチャグスク)

古間(カンチャ)グスクの写真
集落北側の『かちひんばし』から見た『古間グスク』(写真中央)。水平線上に久高島も見えます。
こちらは、まず南城市の県道86号線137号線がぶつかる『垣花』の交差点から、県道86号線を同市玉城つきしろ向けに進み、約290mほどの距離右側にある脇道へ右折します。
かひちんばしの写真
『古間グスク(カンチャグスク)』の西側にある『かひちんばし』。
そして、そこから道なりに進んで行き、約1.1㎞ほどの距離右側にある脇道へ右折し、左側にある最初の脇道を左折すると、前方に小高い丘があるんですが、そこがグスク跡となります。
かひちんばしの写真
『かひちんばし』のオブジェ。
集落の人の話によると、国道から北側は"上志喜屋(カンチャ)"、南側はそのまま"志喜屋(シチャ)"と呼んでいるんだそうで、"カンチャ(上志喜屋)"に対し、"シチャカンチャ(下志喜屋)"とも呼んだりすることもあるんだそうです。
古間グスク(カンチャグスク)の写真
古間グスク(カンチャグスク)。
『古間グスク』は、別称『カンチャグスク』とも呼ばれているそうで、築城年代をはじめ、何の目的で造られたのかなど詳細は不明なのだそうです。
古間グスク(カンチャグスク)の写真
グスクの西側にある農道。この先にも行ってみたんですけど何もありませんでした。。。
グスクの西側にある『かひちんばし』からグスクへ向かうと、グスクの手前左側に農道があったので、まずはそちらの方へ行ってみました。

・・・が、その先は行き止まりになっており、遺構や拝所等は何もありませんでした。。。
古間グスク(カンチャグスク)の写真
上の写真にある農道の突き当り。
農道の突き当りから引き返し、グスクへ近づきます。

グスク域西側は集落へ向かう道路が通っており、この道路を造る際にグスクの西側の岩を掘削して造ったようで、道の両側の岩壁には掘削した跡のようなものが見られました。
古間グスク(カンチャグスク)の写真
グスク西側を通る道。この道の先には"上志喜屋"集落があります。
"上志喜屋"集落向けに道路を下っていくと、右側に小さな丘の上へと伸びる小さな階段を見つけました。
古間グスク(カンチャグスク)の写真
道路を隔ててグスクの向かい側にある階段。
階段の先に何かありそうだったので、そちらへ行ってみると・・・
古間グスク(カンチャグスク)の写真
階段の先。草木が繁茂していてここから先へ進むことは出来ませんでした。
階段の頂部から先は草木が繁茂しており、この先へ進むことは残念ながら出来ませんでした。。。

また、階段左側は崖になっていて、そこも草木が生い茂っていて、何も見つけることができませんでした。。。
古間グスク(カンチャグスク)の写真
階段の左側。こちらは崖になっていました。
階段を下りて、さらに集落向けに歩いていくと、道路沿い右側に丘陵地下へと伸びる小道があったので、その先へと行ってみることにしました。
古間グスク(カンチャグスク)の写真
『古間グスク』の麓にある田んぼ。
すると、そこには田園が広がっており、田園横には小川が流れていました。

こちらは、志喜屋集落を横切る国道331号線沿いにある『志喜屋グスク』の後方になります。
古間グスク(カンチャグスク)の写真
田園の横から見た『古間グスク(カンチャグスク)』。(民家後方にある丘)
ここまで『古間グスク』の周辺を散策しましたが、拝所や井泉などの史跡は見当たらなかったので、クルマへと戻り、今度は集落の東側へと移動しました。

『古間グスク』の南側から集落へ入り、すぐ左側の道へ左折します。

すると、その突き当りの左角に『共榮泉』と記された拝井泉がありました。
共榮泉の写真
共榮泉。
井泉は、コンクリートブロックで造られており、左側には祠が設けられていました。
『共榮泉』と記されていました。
全体的にコンクリートブロックで造られているため、内部の様子を伺うことは出来ませんが下部に水道管らしきホースが設置されていたので、もしかすると、まだ水が湧き出ているものと思われます。
『共榮泉』に設置されていた祠。
『共榮泉』を見学した後、その横を通る道を左折し、丘陵の上へと移動しました。
カンチャ公園の写真
"上志喜屋"集落の後方にある『カンチャ公園』。
坂道を上り、突き当りを右折すると、すぐ右側に『カンチャ公園』があります。

公園入口横にある塔には『郵便局の簡易保険 融資施設』と記されており、どうやら『知念郵便局』が融資して造られた公園となっているようです。
ウフガンチャ山の写真
公園の西側に位置する『ウフガンチャ山』。
『カンチャ公園』の西側には小高い丘があるんですが、こちらは『ウフガンチャ山』と称される聖地なんだそうです。

その『ウフガンチャ山』の手前、公園内の少し高くなった場所に拝所が3ヵ所設けられています。
ウフガンチャ殿の写真
ウフガンチャ殿。
公園内から『ウフガンチャ山』に向って左側にある階段を上がると、すぐ左側に東屋っぽい建造物があります。

こちらは『ウフガンチャ殿』と呼ばれる拝所なんだそうで、内部には火之神が祀られています。
神屋の写真
神屋。
そして『ウフガンチャ殿』の右斜め前にある建造物は『神屋』と称される拝所で、内部には1基の香炉が置かれており、右側下部には火之神が祀られていました。
神屋の写真
『神屋』の内部。
また、『神屋』の後方の茂みの中にも"拝所"があるらしいんですが、刈られた草や雑草などがあり、その拝所を確認することが出来ませんでした。。。
ウフガンチャ山の拝所の写真
『ウフガンチャ山』に向かって右側にある茂み。この奥に"拝所"があるみたいです。
カンチャ公園の写真
『ウフガンチャ殿』や『神屋』がある場所から見た『カンチャ公園』。
『ウフガンチャ殿』や『神屋』などを見学した後、最後に『ウフガンチャ山』の西側へと移動しました。

そこには『古間殿』と称される拝所があります。
古間殿の写真
古間殿。
こちらは民家のすぐ横にあり、道路から少し外れた場所にあって、こちらの内部にも『火之神』が祀られていました。

また、『古間殿』の斜め向かい側にも"拝所"らしき建造物がありました。
拝所の写真
『古間殿』の前にあった拝所。
"殿"とは、もともと"屋敷跡"を意味しているんですが、どうやらこちらも元々は領主か豪族などの"屋敷跡"だったと思われます。

・・・と、この『古間殿』まで見学した後は、そのままクルマへと乗り込み、先程ちょこっとお話した『志喜屋グスク』を見学しに向かいました。

ちょうど区切りがいいので、今回はここまでにして、この続きはまた別の回にご紹介したいと思います。

それでは、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んで下さいまして、誠にありがとうございますm(_ _)m
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『志喜屋集落内に点在する史跡』☆

☆場所:〒901ー1400
    沖縄県南城市知念志喜屋

☆見 学:無料

☆駐車場:無し

☆問い合わせ:南城市役所(代表)098-948-7111

※訪れる際は、くれぐれもマナーを守って、他の来訪者や地元の方々に迷惑をかけないよう、十分気を付けてくださいね。