今月(1月)11日の午後は、少し時間が空いたのと天気もまぁまぁ良かったんで、以前訪れた際に回ることが出来なかった拝所などを見学するために、再び名護市の久志集落へ行ってきました。
※今回もちょっと長くなりますのでご了承下さいませ🙇🙇🙇
沖縄県名護市久志に点在する
『ウガミをはじめとする拝所群』☆
久志集落南東の砂浜にある岩の上に立つ『龍宮』の石碑。 |
運動場の南側の道路沿いにある『ワタンサー(渡川)』と称される拝所。 |
ワタンサー(渡川)。 |
久志集落には、旧暦の1月3日に行われる『ドウドイ』と称される「股間が痛い」祭事があるんですが、この『ドウドイ』が行われる前に『カーウガミ』と称される集落内に点在する川や井戸に御願をしてまわる行事が行われます。
こちらの『ワタンサー(渡川)』も、この『カーウガミ』(カーウガンとも)の際にまわる拝所の1つとなっているようです。
久志公民館前にあるガジュマルの木。 |
こちらにはとても立派なガジュマルの木が立っているんですが、このガジュマルの木は2014年に公開された『がじまる食堂の恋』という映画にも登場しているんだそうですよ~。
ちなみに、ワタクシはこの映画をまだ見たことがないんですが、興味がある方はぜひご覧になってはいかがでしょうか?(笑)😅
掲示板のすぐ隣にある『久志貝塚』の説明板。 |
その説明を読んでみると・・・
≪久志貝塚≫
≪字久志の初期集落の可能性があります。1979年の発掘調査で、貝塚時代後期後半の土器が多数出土し、住居跡も6軒確認されました。後期土器の中に稲のモミ圧痕が確認され、稲作の存在を推察する資料となっています。≫
・・・とありました。
名護市の公式HPを見てみると、沖縄貝塚時代後期後半からグスク時代初期(約1700年前~約800年前)と記載されていました。
(参考⇒名護市公式HP:http://www.city.nago.okinawa.jp/9/8882.html)
久志公民館と併設されている久志区体育館。 |
この久志区体育館の前にも井戸跡があるんです。
久志区体育館前にある『ウェヤガー藍屋井』。 |
ウェヤガー藍屋井。 |
モルタルと石で囲われた井戸跡。手前に香炉が1基設置されていました。 |
久志区体育館前から先程のガジュマル木を見たところ。 |
公民館の北東側のオート川沿いにある『シチャヌ川(産川)』。 |
シチャヌ川(産川)。 |
『シチャヌ川(産川)』の前からオート川の上流を見たところ。 |
丘陵上にある拝所へ通ずる小道。右へ進むと『久志之若按司御位牌安置所』に向かうことができます。 |
丘陵上の草木に囲まれた拝所。 |
久志集落東側の丘陵上にある拝所。 |
十字路から道なりに約210mほど進んでいくと、道路沿い右側に『ヌロカー(祝女川)』があります。
『久志之若按司御位牌安置所』後方の十字路から約210mほど進んできたところ。 |
『ヌロカー(祝女川) イチミチガー』。 |
その石柱の右側から林の奥へ入っていくと・・・
突き当りに1基の香炉が設置されていました。 |
また、香炉が設置されている場所の右側の一段低くなった場所には、小川が流れていました。
久志集落の東側の『ウガミ』という重要な拝所がある丘陵遠景。 |
そして、約100mほどの距離左側にある2つめの脇道へ左折し、最初に差し掛かる十字路をまた左折して道なりに約140mほど進むと、右側の木々の間に丘陵上へと続く階段があります。
『ウガミ』へと続く階段。 |
丘陵上の広場にある『ウガミ』。 |
この『ウガミ』がある場所の南側の斜面は、かつて久志の古い村があった所なんだそうです。
祠の内部には4基の香炉が安置されていました。 |
『ウガミ』を見学させて頂いた後、今度はここから南側の以前ご紹介した『久志之若按司之墓』の県道13号線を挟んで道向かいにある小道の先へと移動しました。
久志集落の南東側にある砂浜。波打ち際にある岩の上に石碑が立てられています。 |
波打ち際にある岩の上に立つ『竜宮』と記された石碑。 |
『竜宮』の拝所。 |
久志区ハーレー船倉庫。 |
ハーレー船を海に進水させるためのスロープ。 |
ハーレーが行われる久志集落前の海を見たところ。 |
久志集落の『慰霊塔』の前にある広場。 |
んで、広場の東側の一画に石柱が立っているのを発見。
すかさずそちらの方へ行ってみると・・・
『ティマンサ』と記された石柱。県道上からはほとんど見えません。。。 |
『ティマンサ』の拝井泉。 |
また、この『ティマンサ』の拝井泉の向かい側、広場の西側に土が少しこんもりと盛り上がった場所があり、その左隣に方形のコンクリートの石が置かれていました。
広場の入口近くにあった拝所らしき場所。木の根元に方形のコンクリート石が置かれていました。 |
・・・と、ここまで見学した後はクルマに戻り、久志集落を後にしました。
いかがでしたでしょうか?
今回4記事に渡って久志集落内に点在する史跡をご紹介してきましたが、史跡だけでなく、久志集落には、久志舞踏保存委員会があり、古くから伝わる伝統芸能にも力を入れているんだそうです。
特に、長者の大主・人形踊・南洋千鳥・組踊「久志の若按司」などをはじめとする15の演目を久志区の保存舞踏に指定しているとのこと。
また、3年に一度行なわれる『村踊り」は、旧暦の7月14日(正月)と16日(別れ)に行なわれるんだそうで、『村踊り』が無い年には、『エイサー』と『盆踊り』が行なわれるんだそうですよ。
機会があれば、久志集落の新年の恒例行事である『ドウドイ』や『村踊り』などを見学しに行ってみたいものです。
今回は、ちょっと長くなってしまいましたが、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆
☆『ウガミ』・『龍宮』・『ワタンサー』・『ウェヤガー藍井』他☆
☆場所:〒905-2173
☆見 学:無料
☆駐車場:無し
※訪れる際は、くれぐれもマナーを守って、他の来訪者や地元の方々に迷惑をかけないよう、十分気を付けてくださいね。