浦添市の前田集落北側に位置する前田発祥の屋敷跡地等がある拝所の森☆|沖縄放浪日記

2017年9月12日火曜日

浦添市の前田集落北側に位置する前田発祥の屋敷跡地等がある拝所の森☆

ハイサぁ~イ⭐

先週の土曜日(9日)も、浦添市内の"史跡"巡りに行ってきました(笑)。

今回足を運んだのは、浦添市の前田地区で、同集落内にも"拝所"や"井泉・井戸跡(カー)"などの史跡がたくさん点在しているんですよ。

んで、まず最初に向かったのは前田集落発祥の屋敷跡地があるという森で、この森を含む一帯は『前田山川原』と称される場所になっているみたいです。

沖縄県浦添市前田にある

『ジリチン毛』☆

前田部落拝所の森の写真
前田集落拝所の森の中にある『前田発祥の屋敷跡地』の拝所。
こちらは、浦添市の県道38号線153号線が交差する『西原入口』の交差点から、県道38号線を同市安波茶向けに進み、約620mほどの距離にある『浦添市消防本部』を通過すると、すぐ右側に細い路地があるので、そちらに右折し、約40mほど進むと右側にあります。
ジリチン毛の写真
ジリチン毛
森の入口近くにクルマ1、2台分ほどの空きスペースがあったので、そちらにクルマを停めさせてもらい、さっそく見学へと向かいました。
ジリチン毛の写真
『ジリチン毛』の入口。大きな石が左右に立てられています。
大きな岩が左右に立てられた森の入口を入っていくと、左側にコンクリート製の建物が見えてきます。
ウチャーギウヤシチの写真
ウチャーギウヤシチ
こちらは、『ウチャーギウヤシチ』という拝所で、前田集落発祥の屋敷跡地なんだそうです。

内部には、1基の香炉と琉球石灰岩などの霊石が納められていました。
ウチャーギウヤシチの写真
『ウチャーギウヤシチ』の内部には1基の香炉と霊石が納められています。
『ウチャーギウヤシチ』を後にし、さらに奥へ入って行くと、突き当りに階段があったので、そちらを上っていくと、『前田高御墓』と刻まれた墓標が立つ立派な御墓がありました。
前田高御墓の写真
前田高御墓
ネットでこちらの"御墓"についていろいろ検索してみたんですけど、こちらに関する資料など何も出てこなかったんであまり詳細は分からないんですが、『前田高御墓』は以前は『前田名川原』という場所にあったんだそうです。

しかし、1975年(昭和50)の県道38号線道路工事のために現在の場所に移築されたとのことですよ。

御墓の前に数基の香炉と霊石らしき石が置かれており、香炉の中のひとつに『奉寄進』と題された文が記されていたんですが、かなり劣化しててところどころ文字が消えてしまっていたので、あまり判読できませんでしたね。。。
前田高御墓の写真
御墓の前に置かれていた文が記された香炉。
・・・ですが、判読できる箇所を見ると、『前田按司』とか『恵祖按司』・『恵祖子』などの文字が記されていたので、もしかすると『前田按司』・『恵祖按司』・『恵祖子』などに関する人物が安置されているのかもしれませんね。

そして、『前田高御墓』の前は小さな広場になっているんですが、その一角に先の尖った石と水桶らしきものが置かれた"拝所"(?)らしき場所がありました。
ジリチン毛の写真
先の尖った石が設置された拝所らしき場所。
この"拝所"らしき場所の後方には、木々が立つ大きな石灰岩があるんですが、その後方にも建造物があったので、回り込んでそちらへ行ってみると・・・
火の神(ウミチムン)とグフンシジが祀られた拝所の写真
『火の神(ウミチムン)』と『グフンシジ』が祀られた拝所。
内部に『火の神(ウミチムン)』と『グフンシジ』が祀られた拝所となっていました。
火の神(ウミチムン)の写真
火の神(ウミチムン)
グフンシジの写真
グフンシジ
『火の神(ウミチムン)』が祀られた拝所は、霊石で祠状に作られており、手前に香炉が3基置かれてました。

また、『グフンシジ』の方は、奥と手前左側に霊石が安置され、奥の霊石の前に大小合わせて2基の香炉が置かれていました。

双方ともに「一九八四年(申子年)十二月吉日」に建立されたようですね。
ティーダウカーの写真
『ジリチン毛』の南東側に位置する『ティーダウカー』。
こちらを後にし、『ジリチン毛』の南東へと向かいます。

敷地内の南東側には『ティーダウカー』と称される井戸跡の拝所があるんですが、こちらはもともとは『ジリチン毛』に隣接する『浦添市消防本部』の敷地内にあったんだそうです。
ティーダウカーの写真
ティーダウカー
『浦添市消防本部』が現在の場所に建てられたために、『ティーダウカー』を現在の場所に移転させたんですね。石碑の前方には"井戸跡"の石積みと香炉が1基設けられており、石碑後方にも1基の香炉と円柱の形の"井戸跡"(?)らしきものが設置されていました。
ティーダウカーの写真
石碑前方の"井戸跡"と香炉。
ティーダウカーの写真
石碑後方の拝所。
この『ティーダウカー』がある場所から北向けに遊歩道が伸びていたんですが、その先は『浦添城跡霊園』という墓地になっていました。
ジリチン毛の写真
『ティーダウカー』から北向けに伸びる遊歩道。この先は『浦添城跡霊園』となっていました。
この遊歩道から『ジリチン毛』の出入口の方へと伸びる小さな小道があり、そちらの方へ行ってみると・・・
ジリチン毛の写真
『ジリチン毛』の南側に合祀されていた3基の拝所。
『後之御嶽』・『まさら神』・『ふえしじ之御嶽』という合祀された3基の拝所がありました。
後之御嶽の写真
拝所に向かって左側にある『後之御嶽』。
まさら神の写真
拝所中央の『まさら神』が祀られた石灰岩の霊石がある拝所。
ふえしじ之御嶽の写真
向って右側にある『ふえしじ之御嶽』。
こちらの3基の拝所についても、資料などが出て来なかったんで残念ながら詳細は不明です。。。

・・・と、こちらの合祀された拝所を後にし、一旦『ジリチン毛』を出て北に向かって少し歩いていくと、3基の立派な御墓がありました。
前田大王・前田大屋の御墓の写真
『前田大王』・『前田大屋』の御墓。
御墓に向かって左側の御墓は、かなり古い感じだったんですけど、墓標など何も無かったので詳細は不明ですが、正面と右側の御墓の前には墓標が立てられていました。
前田大王・前田大屋の御墓の墓標の写真
2基の御墓の前に立てられていた墓標。
その墓標には『前田大王』・『前田大屋』と記されており、この2基の御墓は昭和三九年(一九六四年) 申辰 旧八月十六日に浦添市字仲間の稲俣原から、現在の場所(前田山川原)に移転されたと記されていました。
ジリチン毛の写真
『前田大王・前田大屋の御墓』の左側にあった古い御墓。
・・・と、こちらまで見学した後は、そのままクルマへと戻り、前田集落内に点在する拝所などの史跡を見学しに向かおうとすると、『ジリチン毛』の出入口のすぐ近くにも"拝所"らしき場所を発見しました。
ジリチン毛近くの拝所の写真
『ジリチン毛』の近くにあった"井戸跡"らしき拝所。
"井戸跡"となる円柱の後方に古い石碑が立てられていたんですが、かなり劣化しており、文字が記されていたのかどうかすら分からなくなっていました。。。

また、後日、『浦添城跡』近くにある『浦添城跡・ようどれ館』という資料館を訪れた際、ガイドの方にこの拝所の名称を聞いてみたんですが、そちらでも名称などの詳細は分かりませんでしたね。。。

この拝所まで見学した後で、前田集落内に点在する拝所などの史跡を見学しに向かいました。

『浦添城跡・ようどれ館』のガイドの方によると、『浦添市立図書館』の2Fに『沖縄学研究室』というブースがあり、そちらには沖縄の歴史や史跡などに関する資料が保管されていて、そちらに行けば分かるかもしれないとのこと。

なので、今度時間を設けてそちらにも足を運んでみたいと思います。

それでは、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んで下さいまして、誠にありがとうございますm(_ _)m
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『前田集落内に点在する史跡

☆場所:〒901-2102
      沖縄県浦添市前田

☆見 学:無料

☆駐車場:無し