前々回にご紹介した『船越大川(フナクシウッカー)』を見学した後、次に向かったのは船越集落の後方の台地に位置するグスク跡です。
こちらのグスクは、14世紀中頃に玉城王の四男が築城したという説や糸数按司の長男が移り住んだという伝承などが残されており、グスク域内には拝所や崖葬墓などが点在しているんだとか。。。
沖縄県南城市玉城船越にある
『船越(富名腰)グスク』☆
祠内部に『蒲葵生嶽』と記されたグスク域北東の奥にある拝所 |
※『船越大川』までの道順は、前々回のブログ記事をご参照下さい。
『船越大川』前に広がる田畑から見た『船越グスク跡』がある台地 |
『船越大川』の前の道から右折して道なりに250mほど進んできたところ。正面の森がグスク域です。 |
分かりにくいんですが、写真中央付近がグスクの入口です。 |
上の脇道入口の写真にもゴルフ場の看板がチラッと写っているんですが、雑草に埋もれて目につきにくくなっています。。。
また、グスク入口からさらに北向けにちょこっと進むと、左側に駐車場があったんでそちらにクルマを駐車しました。
グスク入口から北向けに少し進んだところにあった駐車場。 |
入口を入ってすぐのところに設置されていた『船越(富名腰)グスク』の説明板。 |
≪船越(富名腰)グスク(玉城村指定文化財(史跡):平成7年2月23日指定)≫
≪船越グスクは標高約100mの巨大な石灰岩塊の上部に築造されている。外壁は南側と一部西側に高さ約1.5m積まれ、その他の場所には見られず自然地形の崖面になっているが、内壁は南西部の一部を除いて、全体を囲むように野面積みで積まれている。
説明板を通過すると、道が左右二手に分かれた地点に出ます。 |
この場所から、右へ進むとグスク内、左へ進むとグスク西側に行くことができます。 |
グスクの歴史については、14世紀中頃、玉城王の四男が富名腰按司としてグスクを築城したという説や糸数按司の長男が富名腰集落に移り住んだという伝承がある。
まずは右へ進み、グスク内へ向かいます。 |
グスクの南側の崖下一帯に岩陰囲い込みの石積み墓があり、さらに下方に山川之殿(やまがーぬとぅん)、クバウノ御嶽、富名腰巫火神(ぬるひぬかん)などの拝所が点在している。
郭の入り口から見た郭内。奥に香炉が設けられた拝所が2ヵ所見えます。 |
玉城村教育委員会 平成17年3月31日設置≫
・・・とありました。(※現在は南城市の"史跡"に指定されています。)郭の入口左側にあった石垣。木の根に埋もれてしまい、神秘的な雰囲気を醸しています。 |
郭の北側にある2基の拝所。 |
すると、主郭らしき開けた場所に出るんですが、その奥に香炉が設けられた拝所が2ヵ所ありました。
拝所 |
拝所 |
郭の中央付近にあった拝所らしき場所。 |
郭の入口右側にあった亀裂の内部の石垣。 |
亀裂は郭の入口から北東に向って伸びていました。 |
郭を見学した後は、一旦、先程の分岐点へ戻り、もう一方の道へ進んでみることにしました。
分岐点から左へ進んできたところ。2基の香炉が設けられた崖葬墓がありました。 |
この道沿いの岩壁には、数基の崖葬墓が点在しています。
2基の香炉が設けられた崖葬墓の右側にある獣道。その道沿い右側にも崖葬墓が点在しています。 |
崖葬墓 |
上のお墓の左隣にある崖葬墓。こちらには上部に文字が刻まれていたんですが、判読出来ませんでした。。。 |
名嘉門中祝女墓 |
こちらの崖葬墓を横切って進んでいくと、岩の間からさらに奥の方へ獣道が伸びていました。
グスク域西側の獣道。こちらの道の両側にも石垣が点在していました。 |
岩の根元に、人の手で掘られたような長方形の穴がありました。 |
上の写真の穴の反対側にあった長方形の穴。 |
こちらを後にし、さらに奥へ進んでいくと、木々の合間から遠くの方に小さな祠が見えました。
グスク北側へ伸びる獣道。遠くの方に小さな祠がチラッと見えます。 |
祠の内部に『蒲葵生嶽』と記された拝所。 |
また、この拝所のある場所から東側を見ると、一際存在感を放つ大きなガジュマルの木がありました。
『蒲葵生嶽』の拝所の前から東側にある大きなガジュマルの木。 |
根元から木の上部を仰いだところ。 |
もしかすると、この森の神木なのかもしれませんね。。。
※あくまでワタクシの憶測ですよw
この立派なガジュマルの木を後にし、先程の『蒲葵生嶽』の拝所からさらに北へと獣道が伸びていたので、そちらの方へ向かいました。
・・・と、少し長くなってしまいましたので、今回はここまでにして、この続きはまた別の回にご紹介しますね。
それでは、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆
☆『船越(富名腰)グスク跡』☆
☆場所:〒901-1400
沖縄県南城市玉城船越332
☆お問合せ:098-946-8990(南城市役所 大里庁舎 文化課)
☆見 学:無料
☆駐車場:あり
※参考:『らしいね💗南城市』の紹介ページ⇒http://www.kankou-nanjo.okinawa/bunka/details/51
※南城市の公式webサイト内の紹介ページ⇒http://www.city.nanjo.okinawa.jp/about-nanjo/movie_ja/2012/02/post-61.html