うるま市天願の標高約35mの琉球石灰岩上に位置するグスク☆|沖縄放浪日記

2017年5月21日日曜日

うるま市天願の標高約35mの琉球石灰岩上に位置するグスク☆

ハイサぁ~イ⭐

この前、うるま市天願の天願川に架けられた『旧天願橋(ターチー橋)』を見学した後、同市天願にあるグスク跡へと向かいました。

しかし、こちらは現在米軍基地内にあるため、グスク内に入ることは出来ないので、フェンスの外から見学させて頂きました。。。(泣)

沖縄県うるま市天願にある

『天願グスク【別称:土城(ツチグスク)

天願グスク・天願貝塚の写真
フェンスの向こう側に見える森が『天願グスク』『天願貝塚』
こちらは、うるま市の県道224号線75号線が交差する『天願』の交差点から、県道2244号線を同市宇堅向けに進み、約220mほど進んでいくと、県道沿い右側のフェンス向こう側にあります。
天願グスク・天願貝塚の写真
フェンス内に立てられた『天願グスク』の標柱。
『天願グスク』は、別名『土城(ツチグスク)』とも称され、グスク域内には埋蔵文化財もあるらしいんですが、現在は、米軍基地内に位置しており、発掘調査などは行われていないんだそうです。
天願グスク・天願貝塚の写真
反対側から見た『天願グスク』
また、『天願グスク』に隣接して、『天願貝塚』があるんですけど、そちらも同様に米軍基地内となっており、未調査のままとなっています。

『天願グスク』・『天願貝塚』は、古くから集落の人々と密接な関りがあったそうなんですが、すぐ近くを流れる天願川の氾濫によって、何度も浸水被害に遭っていたそうですよ。(内閣府 沖縄総合事務局【群星 Muribushi】⑩天願川の欄より一部引用)
『群星(むりぶし)』とは、沖縄の方言で『昴(すばる)』のことです。
天願グスク・天願貝塚の写真
『天願グスク』の標柱から、『天願』交差点向けに少し進んだ所に立てられた『天願貝塚』の標柱。
天願グスク・天願貝塚の写真
『天願貝塚』の標柱の前から『天願グスク』側を見たところ。
『天願グスク』や『天願貝塚』について、ネットでいろいろ調べてはみたものの、やはり発掘調査が行われていないので、詳細はほとんど出てきませんでした。。。

・・・が、『天願グスク』に居城していたかどうかについては不明ですが、『天願按司』に纏わる伝承を見つけました。

しかも、この伝承は、沖縄の歌舞劇『組踊』の1つ『伏山敵討(ふしやまてぃちうち)という劇になっているんだそうです。
天願グスク・天願貝塚の写真
いつの日か発掘調査が行われて、出土物や年代などの詳細を知ることができるといいですね。。。
その組踊『伏山敵討』の詳細を見てみると、名君の誉れ高い棚原按司は、天願按司に滅ぼされてしまうんだそうです。

そして、棚原按司の臣下である富盛大主は、棚原按司の奥方と二人の子どもを連れて逃げ延び、別々に隠れたんだそうです。
祝女殿内の写真
『天願』の交差点から天願川沿いの小高い丘の上に延びる階段を発見しました。
後に、天願按司が本部山へ猪狩りに出ることを聞いた富盛大主と棚原若按司は、先回りして山に潜み、天願按司を待ち伏せ仇討ちの機会を狙います。

一方、天願按司は、富盛大主と棚原若按司が仇討ちしようとしているとの情報を狩人から聞き付け、狩人の道案内で富盛大主の隠れ家を襲いに向かいます。

しかし、富盛大主と棚原若按司は、天願按司とその臣下を討ち取り、仇討ちを果たしたんだそうです。
※参考:国立劇場おきなわ 公式HP『組踊公園「伏山敵討」』
※参考:沖縄県国頭郡伊江村 公式HP『組踊 伏山敵討』
祝女殿内の写真
階段を上りきると『祝女殿内』と表記された標柱が立てられていました。
また、この『天願按司』は、『按司』の代表格みたいなものらしく、「按司といえば天願按司の名が出る程、悪按司として知られているんだそうですよ。。。
※沖縄県国頭郡伊江村 公式HP『組踊 伏山敵討』より一部引用。

・・・と、話を戻しまして。

『天願グスク』・『天願貝塚』をさらっと見学した後、『天願』交差点で天願川沿いの丘の上へ続く階段を発見したので、そちらへ行ってみることにしました。

階段を上がると、『祝女殿内(ヌンドゥンチ)』と表記された標柱が立てられていました。
祝女殿内の写真
階段を上がると、奥の方まで小道が伸びておりその先に真新しい祠が見えました。
その標柱を通過すると、米軍基地のフェンス沿いに小道が伸びており、その先に真新しい祠があるのが見えました。
祝女殿内の写真
祝女殿内(ヌンドゥンチ)
『祝女殿内』は、最近建て替えられたばかりのようで、とても綺麗な状態でしたね。

そして内部には、ご覧のとおり、5基の香炉が置かれていました。
祝女殿内の写真
『祝女殿内』内部に置かれていた5基の香炉。
5基の香炉の内、向かって一番左側にある香炉にだけ『御先巫』と刻まれていましたが、その他の香炉には何も記されていませんでした。

こちらの『祝女殿内』についてもいろいろ調べてはみたんですが、『天願グスク』・『天願貝塚』同様に、詳細は分かりませんでした。。。(泣)

・・・と、こちらの『祝女殿内』まで見学した後、一旦、クルマへ戻り、今度はうるま市宇堅・赤野に点在する史跡を見学しに向かいました。

今回はここまでにして、この続きはまた別の回にご紹介しましょうね。

それでは、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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『天願グスク』・『天願貝塚』・『祝女殿内』

※マップ内には『旧天願橋』も表記されています。

☆場所:〒904-2202
      沖縄県うるま市天願
※『天願グスク』・『天願貝塚』は、現在米軍基地内となっており、敷地内へ入って見学することは出来ません。

☆見 学:無料

☆駐車場:なし