現在も旧暦正月にカー拝みが行われるうるま市田場の井泉と歌碑☆|沖縄放浪日記

2017年4月16日日曜日

現在も旧暦正月にカー拝みが行われるうるま市田場の井泉と歌碑☆

ハイサぁ~イ⭐

先月中旬ごろ、天気の良い日が数日続いてたんで、久しぶりにうるま市方面にある史跡を見学しに行ってきました。

まず最初に訪れたのは、うるま市の田場という地域。

以前、この近くに魚釣りで訪れた際に、たまたま史跡の案内板を見つけてて、いつか見学に訪れたいと思ってたんですよ(笑)

うるま市田場にある
『田場ガー』
田場ガーの写真
現在も旧暦の正月にカー拝みが行われているんだそうですよ。。。
こちらは、うるま市の県道224号線8号線が交差する『田場』の交差点から、県道8号線を同市勝連向けに入り、約950mほど進んだところにある『東田場』のバス停を過ぎて最初の信号を左折、そして約60mほど進んだところ左側の脇道に左折すると、すぐ右側の道路下にあります。
田場ガーの写真
道路上にある『田場ガー』の入口(写真左側)と説明書きが記された説明板。
こちらには駐車場がありませんので、『田場ガー』の向かい側の路肩に停めさせてもらい、すぐさま見学しに向かいました。

まずは道路上に設置されている案内板の説明を読んでみることに・・・

≪田場ガー≫
≪うるま市指定文化財第33号「史跡」 指定月日:2005年(平成17年)2月16日≫
≪田場ガーは字田場の東側にあり、別名「ウブガー」とも呼ばれ、古くから地域で正月の若水、子供が生まれた時のカーウリー・産水、生活・農業用水等に利用されてきました。

造りとしては湧き口を囲んだ二つの池と水神を祭った祠、池の水貯めをするマグサ、歩き道の石敷、二箇所の降り口、洗濯場等からなっております。
田場ガーの写真
入口から石段を下りて、途中の踊り場から見た『田場ガー』
石積みの技法は正面を相方積みでその上部を野面積み、その左右を切石積みで造られています。

平成11年に正面上部が崩壊しましたが、区民はじめ関係者の努力により平成16年に修復されました。

現在も字行事として旧暦正月にカー拝みが行われております。≫
・・・とありました。
田場ガーの写真
左側には、説明にあった水神を祭った祠が見えました。
説明を読み終え、すぐさま石段を下りていきました。

石段の途中にある踊り場からは、説明にあった湧き口を囲んだ二つの池と祠、歩き道の石敷、洗濯場、そしてもう一方の降り口が見えました。
水神を祭った祠。内部には香炉が1基置かれており、手前には水貯め(?)が設置されていました。
田場ガーの写真
上から見たところ。
石段を下り、まずは左側にあった祠を見に行くと、内部に香炉が1基置かれており、そのすぐ手前に水貯め(?)みたいなものが設置されていたんですが、これが『マグサ』なのでしょうか・・・?
※もし間違っていたら、すいませんm(_ _)m

そして、この祠の向かい側には二つの池の一つがあります。
田場ガーの写真
二つある池の1つ。手前側に平たい石があったんですが、たぶんこれが洗濯場なのでしょうね。
以前、こちらを訪れたことのある方のブログを拝見させて頂くと、池の中に水が入ってたようですが、この日は、水が見えませんでした。。。

見えなかったというよりは、池の中にも雑草が生い茂っておりました。。。
田場ガーの写真
池の中にも雑草が生い茂っていて、水があるのか確認出来ませんでした。。。
ほいで、この池のすぐ隣にもう一つの石段があるんですが、その中腹辺りに黒い石碑が建立されていました。
池の右上(写真中央から少し右上)に黒い石碑が建立されていました。
その石碑の方へ行ってみると、表側に詩が刻まれており、裏側には碑文が記されていました。
田場ガーの写真
『田場泉井(ガー)』歌碑
≪田場泉井(ガー)≫
≪「産ガー」とも呼ばれる。区民が、かつて、飲み水、生活用水として使用していた湧泉である。

信仰面では、スディ水として、正月の若水、子どもが生まれた時の産水、ウマチーや水ナディーの折に「カー拝」があった。現在でも行事の一部は実施している。

「カー」は、湧き口を囲んだ二つの池と水神の「ホコラ」、「マクサ」、「洗濯場(石)」、歩き道の「石敷」、「シッティ」からなり、石積様式は、あいかた積、布積、土留めの上部には小石の野面積も見られる。
田場ガーの写真
歌碑裏面
市内では最も優れた石造技術で施された「カー」の1つである。

平成十一年、田場泉井(ガー)の正面石積の崩壊にともない、この度、区民始め、内外関係者のご協力により「田場泉井(ガー)」の復元工事が完了した。

生活用水が水道にかわった現在ではあるが、区民の「命の泉」に対する思いを込めて、記念に歌碑を建立する。
平成十五年八月十七日≫
『田場泉井ぬ水ぬ  水ゆいがやゆら  田場ぬみやらびぬ  生まり美らさ』
・・・とありました。

この『田場泉井(ガー)』の歌碑を見たあとで、再度、下の方へと戻りました。
田場ガーの写真
田場ガー
『田場ガー』の大きい方の池を囲う石積みは、正面の下の部分は相方積みで、その上部は野面積み、そして左右は切石積みとなっており、積み方の違う石積みを1度に見学することができます。

ただ、こちらの池も、先程の池と同様に内部に雑草が茂っており、水は確認出来ませんでしたね。。。
田場ガーの写真
こちらも内部に雑草が茂っておりました。。。
そして、正面の石積みは、3段に分かれているんですが、2段目の中央に香炉が1基埋め込まれるような形で置かれていました。
田場ガーの写真
田場ガーの香炉
ワタクシがこちらに到着した時、地元民らしき人がお二人、案内板の説明や歌碑の碑文にあった「カー拝み」に来ておりました。

「カー拝み」を邪魔しないように、離れた場所で待機し、拝みは20分ほどで終わったので、再度、残りの撮影を再開し、あと数枚撮った後で、次の史跡へと移動しました。

今回、こちらの『田場ガー』をいろいろ調べていくと、この字田場の一帯にもいくつかの史跡が点在しているらしいので、また、散策に訪れてみたいですね。

それでは、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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『田場ガー』

☆場所:〒904-2213
      沖縄県うるま市田場

☆見 学:無料

☆駐車場:無し