南城市大里大城の大城グスクの南側にある大城ノロの屋敷跡☆|沖縄放浪日記

2017年3月28日火曜日

南城市大里大城の大城グスクの南側にある大城ノロの屋敷跡☆

ハイサぁ~イ⭐

少し話しが前後するんですが、以前ご紹介した南城市大里大城にある『大城城跡』や城跡北側に位置する『上稲福遺跡群』を見学した日、帰りがけに『大城城跡』の南側に位置する史跡に立ち寄りました。

こちらは、かつて『大城ノロ』が住んでいたとされる屋敷跡なんだとか。。。

沖縄県南城市大里大城にある

『のろ殿内(ヌルドゥンチ)

のろ殿内(大城神社)の写真
終戦後に『大城神社』と呼ばれた『大城ノロ』の屋敷跡
こちらへのアクセスは、途中までは『大城城跡』と同じです。

まず、南城市の県道77号線86号線が交差する『仲間』の交差点から、県道86号線を同市大里大城向けに進み、約1.5㎞ほど進んだところにある十字路(角に『ローソン南城大城店』があります)を左折します。

次に、十字路を左折して、約80mのところ右側にある最初の脇道を右折して、道なりに約90mほど進んでいくと、右側に脇道がありますので、そちらへ入って奥まで進んでいくと、その突き当り左側にあります。
イーヌヘーリンツの写真
大きなガジュマルの木の根元に『上のヘーリンツ』と呼ばれる拝所があります。
『のろ殿内』に向かう途中の小道沿い左側にも拝所が3ヵ所ほど点在しています。

まず、最初は大きなガジュマルの木の根元にある拝所で、古い標柱には『上のヘーリンツ(イーヌヘーリンツ)』と刻まれていました。
イーヌヘーリンツの写真
『上のヘーリンツ(イーヌヘーリンツ)』
南城市の公式HPにある資料『第五章 歴史文化保存活用区域の方向性』によると、こちらは大城按司の次男の屋敷跡とされているんだそうです。

資料には「琉球石灰岩製の祠がある。」と記されていたんですが、ガジュマルの木の根元には写真の標柱しかなく、その周囲にも祠らしきものは見当たりませんでした。

この『イーヌヘーリンツ』を後にし、小道をさらに奥に進むと、次は『上里拝所』と記されたコンクリートブロック制の祠があります。
上里拝所の写真
上里拝所
上里拝所の写真
『上里拝所』の内部。いくつかの霊石と香炉が2基置かれていました。
こちらは、村立ての家の1つである上里の屋敷跡なんだそうで、上里の神棚が祀られているとのことです。
(南城市の公式HPの資料『第五章 歴史文化保存活用区域の方向性』より引用)

そして、この『上里拝所』から少し離れた場所には『ヌルガー』があります。
上里拝所とヌルガーの写真
『上里拝所』から少し離れた右奥に『ヌルガー』がありました。
ヌルガーの写真
ヌルガー
『ヌルガー』の前に設置された標柱の説明によると、こちらのカー(井泉)は、≪大城ノロが使用したといわれる井泉≫なんだそうです。
ヌルガーの写真
ヌルガー
また、≪区においては旧正月や五月・六月ウマチーの際に拝みを行っています。また、ノロが勾玉や髪を洗い清めたのがタマガハルガーといわれています。≫とありました。
(『ヌルガー』の標柱にあった説明より引用)

この『ヌルガー』を後にし、小道をさらに奥に進んでいくと、突き当り左側の一段高くなった場所に『のろ殿内(ヌルドゥンチ)があります。
のろ殿内(大城神社)の写真
『のろ殿内(ヌルドゥンチ)の入口
こちらの入口にも説明が記された標柱が設置されていたので、引用させて頂きます。

≪のろ殿内(ヌルドゥンチ)
≪大城ノロが住んでいた屋敷跡です。昭和59(1984)年にコンクリート製に改修されました。

3つの香炉のうち、左奥側の香炉はヌルヒヌカンで、ロッカジューガに御通し(うとぅーし)の祈願をします。

右側の香炉はウツーヌアジ墓へ、手前の香炉は糸満のタマターグシクへ御通しの祈願をします。≫
・・・とありました。
のろ殿内(大城神社)の写真
のろ殿内(ヌルドゥンチ)
また、南城市公式HPの資料『第五章 歴史文化保存活用区域の方向性』によると、終戦後には『大城神社』と称されていたみたいなんですが、平成10(1998)年に『ヌルドゥンチ』へ呼称を戻したんだそうです。
のろ殿内(大城神社)の写真
『ノロ殿内』内部
のろ殿内(大城神社)の写真
奥の香炉は『ヌルヒヌカン』。手前の香炉は糸満の『タマターグシク』への御通しの祈願のための香炉。
のろ殿内(大城神社)の写真
右側奥の香炉。こちらは『ウツーヌアジ墓』への御通しの祈願をするんだそうです。
のろ殿内(大城神社)の写真
左側の壁の上には『大城神社寄付者御芳名』が設置されていました。
この『のろ殿内』を見学した後、一旦小道に戻ると、『のろ殿内』の道向かいに案内板が設置された小道がありました。

その案内板には『上ヌカー(イーヌカー)とありました。
のろ殿内(大城神社)の写真
小道突き当りから見た『のろ殿内』入口と『上ヌカー』へ通ずる小道の入口(左側)
上ヌカーの写真
『上ヌカー』へ通ずる小道の入口
案内板が設置された場所から急な下り坂の小道が伸びており、そちらの方へ行ってみると・・・
イーヌカーの写真
上ヌカー(イーヌカー)
坂の途中左側の少し奥まった場所に『上ヌカー(イーヌカー)がありました。

こちらにも説明板が設置されていたので、そちらを引用させて頂きます。
上ヌカー(イーヌカー)の写真
上ヌカー(イーヌカー)
≪上ヌカー(イーヌカー)
≪大城集落の上方に位置していることから、この名で呼ばれています。産湯、若水、死水に使用されていた井泉(かー)であり、水道が普及する以前までは飲料水として使用されていました。≫
・・・とありました。
上ヌカー(イーヌカー)の写真
井戸周りは綺麗な石垣で囲われており、現在も水を湛えていました。
この『上ヌカー(イーヌカー)』まで見学した後は、クルマを駐車してある『のろ殿内』の前まで戻りました。

んで、クルマに乗り込もうとした時、『のろ殿内』に向かって左側の方に『大城城跡』に向かって伸びる小道を見つけたんですよ。
のろ殿内の横の小道の写真
『のろ殿内』の横にあった小道。
この小道の先には、もしかすると『アジガー』があるかもしれなかったんですよ。。。

しかし、この時すでに暗くなり始めており、さらに雨もポツポツと降り始めてきたんで、この日は断念してそのまま帰宅の途に就きました。

先程ご紹介した『上ヌカー』の前の細い下り坂は、大城集落に続いているようで、その大城集落内にも拝所やカー(井泉)などの史跡がいくつか点在しているみたいなんですよ。

なので、また時間を作って、そちらの史跡も見学しに行こうと思っているので、その時に、上の写真の小道の先にも立ち寄ってみたいと思います。

それでは、今回はこの辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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☆『のろ殿内(大城神社)』・『上里拝所』他

☆場所:〒901-1400
      沖縄県南城市大里大城 (大城集落)

☆見 学:無料

☆駐車場:無し