金武町金武にある村落共同の火神が祭り継がれてきた御嶽とノロ殿内☆|沖縄放浪日記

2017年1月17日火曜日

金武町金武にある村落共同の火神が祭り継がれてきた御嶽とノロ殿内☆

ハイサぁ~イ⭐

今回は、前々回にご紹介した記事の続きです。

かつて『金武グスク』があったとされる『上ヌ毛(ウィーヌモー)公園』や金武公会堂前に保管されている『金武城門の石』などを見学した後、次に向かったのは、公会堂前の道を『金武町役場』向けにちょこっと進んだところにある丘。。。

こちらは、金武の村落共同の火神が祭り継がれてきた御嶽なんだとか。。。

沖縄県国頭郡金武町金武にある

『トゥムスズ御嶽』

トゥムスズ御嶽の写真
金武町指定文化財の『トゥムスズ御嶽』遠景。
こちらは、金武公会堂前の道を『金武町役場』向けに約130mほど進んで行くと、道沿い右側にあります。

現在は、緑地公園として整備されており、御嶽内は遊歩道があるんですが、長い間、草刈り・清掃などが行われていないようで、場所によっては、木々が生い茂りすぎて、先に進めなくなっていたりしてました。。。
トゥムスズ御嶽の標柱と説明板の写真
『トゥムスズ御嶽』の標柱と説明板。
御嶽の北西側にある遊歩道入口近くには、御嶽の標柱と説明板が設置されていました。

その説明板を読んでみると・・・

金武町指定文化財 トゥムスズ御嶽≫
≪トゥムスズ御嶽は「琉球国由来記(一七一三年)」に金武間切、金武村トゥムスズイベ(神名、シマネドミ)金武ノロ崇所と記された御嶽である。

村建ての火神として御嶽を中心に周辺には、根神、祝女殿内、外間、掟神の居所が築かれていることから村落構成の基礎をなした地域と推察される。

御嶽は金武の村落共同の火神が祭り継がれてきた歴史のある御嶽で、かつ先人の遺跡分布地であり、琉球石灰岩地帯に自生する植物群落の森は先祖が守り育ててきた自然の遺産である。
金武町教育委員会≫
・・・とありました。
トゥムスズ御嶽の遊歩道の写真
御嶽内の遊歩道。
説明を読んだ後、さっそく御嶽内へ入っていくと、道が左右二手に分かれていたので、まずは右側へ行ってみることにしました。
丘の頂上付近にあった開けた場所。
すると休憩用のベンチが設置された、開けた場所にたどり着いたんですが、ベンチ向かい側二ヵ所に拝所のような場所がありました。
トゥムスズ御嶽の頂上付近の写真
拝所(?)
トゥムスズ御嶽の頂上付近の写真
拝所(?)
この開けた場所から南向に遊歩道が伸びていたので、そちらへ行ってみると、御嶽外の道に出ちゃいましたね。。。

なので、そこから引き返し、今度は、先程の分岐点から左側の遊歩道へ行ってみることにしました。

すると・・・
トゥムスズ御嶽のガマの写真
ガマ(拝所)
遊歩道沿いに手摺で囲われたガマを発見しました。

ガマの前には、香炉が1基置かれており、どうやらこちらも拝所となっているようでした。

このガマを通過してその先へ進むと、また御嶽の外へ出ちゃいました。

この出入り口のすぐ横にも、古い説明板があったので、そちらを読んでみると・・・

≪トムスズ緑地公園の植物群落≫
≪本公園内の植物は沖縄群島の隆起サンゴ礁石灰岩地帯に分布する植物群落の特製を示しており、かつては金武・並里の石灰岩地帯にも分布していたとおもわれますが、現在は町でも部分的にしか確認することができません。

本公園内の所産植物として、主なものに高木層にアコウ・ハゼノキ・アカギ・リュウキュウハリギリ・ホルトノキなど、亜高木層にリュウキュウガキ・ヤブニッケイ・クスノハガシワ・アカメガシワ・シマグワ・シロダモ・フクギなど低木層にはクロツグ・ゲッキッ・トベラなどが出現していきます。

これらの公園内の自然は我々の先祖が遺してきた遺産であり、我々もまた子孫へ正しく遺しておく義務がありますので、立木の伐採を禁じ公園施設を大切にしましょう。≫
・・・とありました。

また、ここから御嶽の南側へ行くと、東屋が設置されており、その近くにも拝所があるみたいなんですが、この日は、ちょっと撮影するのを忘れてしまいました(泣)
※再度、金武町を訪れた時に撮影して、後日、こちらにUPしますね。

この『トゥムスズ御嶽』を見学した後、金武公会堂方面へ戻りました。

んで、戻る途中、左側に赤瓦の三角屋根の建築物を発見したので、そちらへ行ってみると・・・
トゥムスズ御嶽の近くにあった拝所の写真
『トゥムスズ御嶽』のすぐ近くにあった拝所(もしかして『根神ヤー』かな?)。
上段の棚に香炉が3基、そして下段の棚には香炉が1基と霊石が3つ並べられた拝所(もしかすると『根神ヤー』かも?)でした。
トゥムスズ御嶽近くの拝所の内部の写真
建物内部の上段の棚には香炉が3基。
トゥムスズ御嶽近くの拝所の内部の写真
下段の棚には霊石が3つと香炉が1基置かれていました。
ネットでいろいろ検索しまくったんですが、こちらの拝所についての詳細は、全くと言っていいほど何も出てきませんでしたねぇ。。。(泣)

んで、こちらの拝所を後にして、金武公会堂向かい側から右斜めに伸びる小道の方へ行ってみると・・・
金武ノロ殿内の写真
金武ノロ殿内
広い敷地の奥に立派な『金武ノロ殿内(ドゥンチ)』がありました。

どうやらこちらの『ノロ殿内』は、昭和56年4月三十日に再建されたようです。
金武ノロ殿内の写真
金武ノロ殿内
ワタクシが訪れた時は、門が閉じられており、中に入ることは出来ませんでした。。。

金武町の公式HP《勾玉・簪・古文書[民族文化財(有形)]のページによると、「女官御双紙(1706年)」に、金武ノロは『首里殿内の管轄』と記されているんだそうです。

なので、金武ノロ職の辞令、神具、神衣装、役地などの王府からの伝達・命令は『首里殿内』を通じて行われていたものと考えられているんだそうですよ。
※『金武ノロ殿内』についても、上記の情報くらいしか得られませんでした。。。(泣)

この『金武ノロ殿内』を後にして、再び『上ヌ毛公園』の近くまで戻り、今度は公園から西に約90mほどの距離にある『金武観音寺』の前に向かいました。
金武観音寺の写真
『金武観音寺』入口。
『金武観音寺』も見学したかったんですけど、この日は、時間帯的にちょっと厳しかったんで、こちらはまた日を改めてゆっくり見学しに行くことにしました。

・・・とゆーのも、こちらには鍾乳洞があり、その鍾乳洞の奥は蔵元『金武酒造』さんの泡盛の保管場所となっているらしく、見学することも可能なんだそうですよ。

なので、たっぷり時間を設けて見学することにしたってわけなんです。

んで、この『金武観音寺』入口から、少し西側に進むと、道沿いに黒い石碑が建立されているのを発見したんですよ。
金武町金武の石碑の写真
石碑(地元の方によると、慰霊碑なのでは?とのことでした)
石碑の表(?)に何やら文字が刻まれていたんですが、達筆すぎるのと、劣化によって判読できませんでした(泣)

ほいで、すぐ近くに地元の方がいたので、この石碑について尋ねてみると、「たぶん慰霊碑なんじゃないかなぁ?」とのことでした。

こちらも、いちおーネットで調べてはみたんですが、やはり何も出てきませんでしたねぇ。。。

・・・と、ここまで見学した後、そのままクルマに戻り、金武町を後に致しました。

金武町内には、今回ご紹介した史跡の他にも、まだいくつかの史跡(拝所やカーなど)が点在しているので、また近いうちに散策しに行きたいですね。

それでは、この辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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☆『トゥムスズ御嶽』・『金武ノロ殿内』・『拝所(根神ヤー?)』☆

☆場所:〒904-1201
      沖縄県国頭郡金武町金武

☆見 学:無料

☆駐車場:『上ヌ毛公園』北側と金武公会堂前にあり。