浜比嘉島の『アマンジ』と呼ばれる小島にある神様達の祀られているお墓☆|沖縄放浪日記

2016年12月10日土曜日

浜比嘉島の『アマンジ』と呼ばれる小島にある神様達の祀られているお墓☆

ハイサぁ~イ⭐

この前、沖縄市松本にある『大衆レストラン No.1』さんで食事を終えた後、ドライブがてら、うるま市勝連にある『浜比嘉島』まで行ってきました。

『浜比嘉島』には、神々が祀られているお墓だと伝えられる祠や霊場、遺跡、カー(井泉)など、30を超える拝所があるんです。

んで、今回は、『浜比嘉島』の比嘉区にあるお墓やカー(井泉)、霊場など数か所を見学してきました。

まず最初に向かったのは、比嘉区の海辺にある小島。。。

こちらには、神々が祀られていると伝えられるお墓があるんです。

沖縄県うるま市勝連比嘉にある

『アマミチューの墓』

アマミチューの墓の写真
女神『アマミチュー』と男性神『シルミチュー』の男女二神、及びその他の神が祀られていると伝えられているお墓。
こちらはまず、うるま市の『平安座島』県道10号線238号線がぶつかる交差点から、県道238号線に入り、『浜比嘉大橋』を渡って『浜比嘉島』に渡ります。

『浜比嘉大橋』を渡って突き当りを左折し、道なりに約1㎞ほど進んで行くと、左側に小島が見えてきますので、その小島内にあります。
アマンジの写真
『アマンジ』と呼ばれる岩屋の小島
『アマミチューの墓』は、この『アマンジ』と呼ばれる岩屋の小島内にあるんですが、道路から小島まで、コンクリート製の遊歩道が整備されており、歩いていくことができます。

しかし、『アマンジ』へ通ずる遊歩道入口に、駐車スペースがあるにはあるんですが、一応、歩道上になるので、一旦そちらを通過し、その先の左側にある広場に駐車した方が無難だと思います。
アマンジの写真
港がある側の歩道から見た『アマンジ』
アマミチューの墓の標識の写真
アマミチューの墓の入口
『アマミチューの墓』の入口から見た『アマンジ』
以前は、このコンクリート製の遊歩道は無かったらしく、干潮時にしか渡ることが出来なかったんだそうです。

遊歩道を渡り、突き当り右側には開けた場所があり、そこには手前に拝所らしき場所が1ヵ所、そしてその奥にはコンクリートブロックで囲われた場所がありました。
アマンジの写真
遊歩道の突き当り右側にあった開けた場所
拝所の写真
石が積まれた拝所らしき場所
コンクリートブロックで囲われた場所。
コンクリートブロックで囲われた場所の前から、さらに右奥へとスロープっぽい感じで通路が伸びていました。
アマンジのスロープの写真
コンクリートブロックで囲われた場所から海へと延びるスロープ
スロープの先は海中へと続いており、その横側んはトンブロックが設置されていました。

たぶん、海が荒れて波が押し寄せるのを防止するために設置したんでしょうね。

この開けた場所を一通り見た後、お次は突き当り左側から、島の奥へと続く小道へと向かいました。
アマミチューの墓の小道の写真
突き当り左側にあった島の奥へと続く小道。
ワタクシが訪れた時間帯は、ちょうど満潮から干潮へ向かう下げ潮だったので、小道を難なく歩いていくことが出来たんですが、大潮の時の満潮時だと、たぶん小道まで水が入ってきて歩けなくなりそうでしたね。
後日確認すると、この日は小潮でした。
アマミチューの改築記念碑の写真
改築記念碑
小道入口には、『改築記念碑』と刻まれた石碑が建立されていました。

この石碑も、だいぶ劣化が進んでいたので、もしかるすると、かなり前に建立されたものなのでしょうね。
アマミチューの墓へ続く小道の写真
小道は若干濡れてました。
小道途中にある突き出た岩を潜って、奥へ進んで行くと・・・
アマミチューの墓がある場所の写真
小道の奥にあった開けた場所。
突き当りに開けた場所があり、奥には、『アマミチューの墓』へと続く石段があり、手前右側には『アマミチューの墓』の説明板が設置されていました。
アマミチューの墓の説明板の写真
『アマミチューの墓』の説明板
その説明を読んでみると・・・

≪アマミチューの墓≫
勝連町指定文化財5号 記念物(史跡)
≪宇比嘉の東方海岸にアマンジと呼ばれる岩屋の小島があり、そこに洞穴を囲い込んだ墓がある。

地元では琉球開びゃく伝説で有名なアマミチュー、シルミチューの男女二神及び他の神が祀られていると伝えられている。

毎年、年頭拝み(ニントゥウグワン)には宇比嘉のノロ(祝女)が中心となって島の人々多数が参加して、豊穣・無病息災・子孫繁昌を祈願している。

また、古くから各地からの参拝者が絶えない、信仰圏の広い貴重な霊場である。

文化財保護条例により、勝連町文化財に指定します。
平成7年2月20日 勝連町教育委員会≫
・・・とありました。

文末にある教育委員会が『勝連町』となっているということは、『うるま市』に統合される前に設置された説明板ですね。
アマミチューの墓の写真
広場から見た『アマミチューの墓』
石段の傍らにあった石板のかけら。。。何やら標章のような絵が描かれていました。
説明を読んだ後で、さっそく『アマミチューの墓』を見学。

岩の中腹辺りに、岩陰を利用して造られており、お墓の前には香炉が1基置かれ、その横には賽銭箱が設置されていました。
『アマミチューの墓』を石段の途中から見たところ
また、お墓の手前側には、小さな『改築記念碑』の石碑が、そして、ちょっと判りづらいんですが、『亜留然丁比移民 寄付芳名』と記された石碑が建立されていました。
改築記念碑と亜留然丁比移民寄付芳名の写真
石段の途中に建立されていた『改築記念碑』(左)と『亜留然丁比移民 寄付芳名』の石碑(右)
アマミチューの墓の写真
アマミチューの墓
こちらには、女神『アマミチュー』と男性神『シルミチュー』の男女二神だけでなく、その他の神々も祀られているんですねぇ。。。

また、説明文にあった『ノロ』とは、沖縄や鹿児島県奄美群島の琉球の信仰における女性の司祭・神官・巫(かんなぎ)のことです。
※Wikipedia『ノロ』のページより一部引用。

現在は、この『ノロ』を務める方がだいぶ減ったという話を耳にしますが、まだ、わずかながら現存されています。

現在でも、県内の各集落における祭祀は、『ノロ』を中心として行われています。
浜比嘉大橋と平安座島の写真
『アマミチューの墓』の石段中腹からみた景色。遠くに『浜比嘉大橋』と『平安座島』が見えます。
平安座島と宮城島の写真
『アマミチューの墓』の広場からみた『平安座島』と『宮城島』
ここまで見学した後、クルマへと戻り、今度は『シルミチュー霊場』と呼ばれる『アマミチュー』と『シルミチュー』の二神が居住地にした場所と言い伝えられる場所へと向かいました。

・・・と、この続きは、また別の回でご紹介しましょうね✋😊
アマンジの写真
道路沿いにあった石段の上から見た『アマンジ』
それでは、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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☆『アマミチューの墓』☆


☆場所:〒904-2316
      沖縄県うるま市勝連比嘉

☆見 学:無料

☆駐車場:無し(近くに港の広場があるので、そちらに駐車可能です)