◎糸満市の武富集落内に点在する拝所群(その1)☆|沖縄放浪日記

2016年6月9日木曜日

◎糸満市の武富集落内に点在する拝所群(その1)☆

ハイサぁ~イ☆

今日(9日)も、沖縄本島はとーってもいい天気でしたね☆

まだ梅雨明けしていないにもかかわらず、雨があまり降りませんね。。。(^^;

しかし、明日(10日)は、降水確率が60%となっており、日中は雨が降る見込みとのこと。。。

週間天気予報を見ても、しばらくは『曇』や『雨』の日が続くみたいですね( ̄▽ ̄;

今年の梅雨明けは、いったいいつ頃になるんでしょうか。。。

さてさて☆

以前、糸満市字武富にある『武富グスク』をご紹介したんですが、この『武富グスク』がある武富集落内にも拝所やカー(井泉)などの史跡・文化財が、いくつか点在しています。

ちょっと数が多いので、2回に分けてご紹介させて頂きますね(^^;

沖縄県糸満市武富にある
『武富集落内の拝所群』(その1)
『武富公民館』の道向かいにある拝所群。
武富集落へは、以前ご紹介した『武富グスク』と同じような感じなんですが、まず豊見城市の県道7号線那覇空港自動車道(無料区間)豊見城ICがぶつかる交差点から、糸満市向けに進み、『ケンタッキーフライドチキン・イオン武富店』がある3つめの信号を左折します。

左折して、しばらく進むとすぐに集落内に入ります。

また、『武富公民館』へは、集落に入ってきた道を、そのまま道なりに進み、×印が書かれている十字路もそのまま直進すると、道沿いの右側にあります。
公民館向かいの拝所群
まず初めにご紹介するのは、武富公民館の道向かい側にある拝所と2基の古墓。

こちらには、『武富大屋御先袋親加那志ヌ墓』・『国柱(島尻柱)』・『武富大屋初代嫡子の墓』の二基の古墓と拝所があります。
武富大屋御先袋親加那志ヌ墓
この2基の古墓について、ネットで検索してみたんですが、資料など何も出て来ず、どのような人物だったのか、全く分かりませんでした。。。

んで、初めに見学したのは、道沿いにある木の根元にある古墓。

こちらは『武富大屋御先袋親加那志ヌ墓』と表記されており、『タケトミ ウフヤウサチフクルウヤガナシヌハカ』と読むんだそうです。

しかし、この武富集落内に存在しているとゆーことは、何かしら集落に貢献した人物なのでしょうね。

この『武富大屋御先袋親加那志ヌ墓』を通過して奥に進むと、今度は『国柱(島尻柱)』と書かれている標柱が立てられた拝所があります。
国柱(島尻柱)
ニーガン《御太陽(母)神加那志》(左)、国柱(中央)、イガン《御月(父)神加那志》(右)
こちらには、中央に国柱(くにじく)、向かって右側に『イガン《御月(父)神加那志》、左側に『ニーガン《御太陽(母)神加那志》が祭られていました。

こちらもちょこっと調べてみると、『加那志(「かなし」若しくは「がなし」)』とは、『神様』などの『~様』とゆー意味のようです。

なので、『御月(父)神加那志』とは、『月の神様』的な意味合いなのでしょう。

この『国柱(島尻柱)』の右斜め後方には、『武富大屋初代嫡子の墓』があります。
武富大屋初代嫡子の墓
この『武富大屋初代嫡子』は、『たけとみウフヤショダイチヤチ』と読むみたいですね。

『嫡子』は、一般的には『ちゃくし』と読み、世継ぎ、跡取りのこと、もしくは、正妻が生んだ子供のことを指すんだそうです。(weblio辞書『嫡子』のページより一部引用)
『国柱(島尻柱)』がある場所から、小道を挟んだ反対側
『武富大屋御先袋親加那志ヌ墓』・『国柱(島尻柱)』・『武富大屋初代嫡子の墓』を見学したあと、今度は、小道を挟んで反対側の木々が生い茂る場所に向かいました。

上の写真に写っている木々の根元に拝所がありました。
根ガー(柱グサイワク神)
こちらは、『根ガー(ニガー)』と呼ばれる拝所のようで、『柱グサイワク神』が祭られているみたいですね。

この『根ガー』から、さらに東側へと移動すると、道路沿いにカー(井泉)がありました。
アガリンカー
こちらのカー(井泉)は、『東ンカー(アガリンカー)』と呼ばれているみたいで、かつては『ンブガー(産井泉)』として使用されていたんだとか。

糸満市の『観光プログラム企画等』の『武富コース概要』の欄に記載されている資料によると、かつてはこの『東ンカー』の水を使うと美人になったといわれていたそうで、美しい娘は首里に連れて行かれるので、武富集落の西側に位置する『西ンカー(イリンカー)』を『ンブガー(産井泉)』にしたと言われているんだそうですよ。
東ンカー(受水)
東ンカー(走水)
『東ンカー』は、拝所が2ヵ所に分かれており、奥が『受水(ウキンジュ)』、手前側が『走水(ハインジュ)』となっており、こちらでは『泉ロワク神(イジュングチ)』が祀られているみたいです。

『受水・走水』と言えば、たしか南城市玉城字百名に『琉球の稲作発祥の地』と伝えられる二つの井泉『受水走水』がありますね。

もしかすると、こちらも集落の稲作発祥の地になっているのかもしれませんね。
※あくまで想像ですw
土帝君神
この『東ンカー』を見学した後、『武富公民館』まで戻り、公民館を通過すると、右側に『ニービヌフニ(第三紀砂岩)』がご神体として祀られている『土帝君神(トゥティクンシン)』があります。

こちらは、9月の『ムヌメー(物参)』などに拝みが行われているんだそうですよ。【観光プログラム企画等(武富コース概要)の欄より一部引用】

この『土帝君神』の後方にある道から、さらに北西側へと移動すると、今度は道沿いに『西方ヌ嶽(地分き御嶽)』《トゥイヌファヌタキ(ジワキウタキ)》があります。
西方ヌ嶽(地分き御嶽)
こちらも【観光プログラム企画等】の『武富コース概要』の欄によると、かつてはこちらに『タントゥーイモー』があったそうで、『タントゥイ御嶽』とも呼ばれていたんだそうです。

また、豊年の守り神を祀っているとも言われているみたいですよ。【観光プログラム企画等(武富コース概要)の欄より引用】

この『西方ヌ嶽(地分き御嶽)』から、いったん公民館向けに戻り、×印がある十字路を左折します。

そこから北向けに、突き当りまで進むと、その突き当りの左側に『ムイグワー(御天竺)』という拝所があります。
ムイグワー《御天竺(ウテンジク)》
こちらも『観光プログラム企画等』の『武富コースマップ』に記載はされていたんですが、詳細は表記されていませんでした。。。

・・・と、今回はここまでにして、残りの史跡は次の機会にご紹介しましょうねヽ(^。^;

それでは、この辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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『糸満市の武富集落内に点在する拝所群』☆


☆場所:〒901-0311
      沖縄県糸満市武富

☆営業時間:自由見学

☆入場料:無料

※見学の際は、くれぐれも集落の人達の迷惑にならないように気を付けてください。