名護市天仁屋の集落内にある拝所と映画の撮影で使用された砂浜☆|沖縄放浪日記

2016年6月18日土曜日

名護市天仁屋の集落内にある拝所と映画の撮影で使用された砂浜☆

ハイサぁ~イ⭐

以前、名護市天仁屋にある『嘉陽層の褶曲』を見学した後、国道331号線をちょこっと北上して、同市天仁屋の集落内へと向かいました。

こちらの集落にも、拝所などの史跡があるんですが、集落の南東側には、かつて映画の撮影に使用された砂浜もあるんです。

沖縄県名護市天仁屋の集落内にある

『拝所郡と天仁屋ビーチ』

天仁屋集落内の史跡の写真
集落内の路線バス折り返し地点隣にある拝所とアサギ。
こちらはまず、名護市の国道331号線を同市嘉陽から、東村有銘向けに進み、底仁屋区内にある廃校となってしまった『名護市立 天仁屋小学校』を通過し、約380mほど進むと、右側に天仁屋集落へと続く脇道があるので、そちらに入ります。

脇道に入り、そのまま道なりにしばらく直進していくと、正面に『天仁屋』のバス停がある路線バスの転回場所に到着するので、ここが天仁屋集落となります。
天仁屋の神アサギの写真
神アサギ
この天仁屋集落について、ちょこっと調べてみると、《名護大百科事典 Nagopedia 試行版》というサイトが出てきました。

そのサイトによると、『琉球国由来記』には近世の御嶽として『アフラヤマ徹(神名コバヅカサノ御イベ)』が記されているとのことで、『天仁屋村根神』の崇べ所となっていたんだそうです。

この路線バス転回所の隣にある『神アサギ』は、嘉陽ノロが司っているみたいですね。

『神アサギ』内と、その隣には一基ずつ香炉が置かれてました。
天仁屋の神アサギの写真
神アサギ内にある香炉
天仁屋の神アサギの拝所の写真
『神アサギ』のすぐ横にあった、もう一基の香炉。
そして、『神アサギ』から少し離れた場所には、空のガスボンベが吊るされています。

これは、かつて使用済みのガスボンベを再利用し、時報や火災を知らせる鐘として使用していたものです。

この『ガスボンベの鐘』は、現在でも、県内の各地域で、たまぁ~に見かけることができます。
天仁屋のガスボンベの鐘の写真
火災を知らせる鐘として再利用されていた『ガスボンベの鐘』
この『神アサギ』と『ガスボンベの鐘』がある場所から、少し南側に行くと、入口に鳥居が設けられた御嶽があります。
 
ずーっと前にも、ちょこっと訪れたことがあったんですが、その時は、改修工事が行われていたので撮影できなかったんですよ。。。

・・・ですが、この日、訪れると、無事に改修工事が完了してました。
天仁屋御嶽の写真
立派な鳥居が設けられた『天仁屋御嶽』
名護市の『御嶽・拝所等の分布状況』が記された資料にある分布図を見てみると、ちょうど天仁屋の所に『天仁屋御嶽』が記されていました。

なので、もしかすると、こちらの御嶽は『天仁屋御嶽』となるんでしょうね。

また、先ほどの『名護大百科事典』を見ると、こちらの御嶽は『嘉陽ウイグシク』へのウトゥーシでもあるのだそうです。
天仁屋御嶽の写真
『天仁屋御嶽』。『嘉陽ウイグシク』へのウトゥーシでもあるんだそうです。
そして、この『天仁屋御嶽』の道を隔てた向かい側には、『ニガミヤー』があります。

『名護大百科事典』によると、現在、神役は『ニガミ』と『ウドゥイガミ』だけとなってしまっているんだそうですが、沖縄戦前までは、『サンナンモー』という神人の小使いや『ニーブガミ』という男神もいたんだそうです。

この『ニガミ』は、比嘉系統から出ているとのことですよ。
天仁屋のニガミヤーの写真
ニガミヤー
現在も続いている伝統行事は、旧暦の1月3日の『カーウガン』、4月の『アブシバレー』、5月の『ウマチー』、9月の『柴指』などみたいです。

この『天仁屋御嶽』と『ニガミヤー』の間の道を、さらに奥へと進んでいくと、ちょうど急カーブとなっている場所の外側に、『竜宮神』と記された拝所があります。
天仁屋の竜宮神の写真
急カーブの外側にあるカーブミラー横の奥に拝所があります。
天仁屋の竜宮神の写真
『竜宮神』と記された拝所
こちらの『竜宮神』について、ネットでいろいろ調べてみたんですけど、何も出てきませんでしたね。。。

また、カーブミラーに向かって右側には、天仁屋海岸を一望できる場所があります。
天仁屋ビーチの写真
天仁屋海岸。奥に見える離れ小島は『トゥバヤ』と言われてるみたいです。
天仁屋ビーチの写真
天仁屋海岸。『バン崎』方面。
眼下に見える砂浜は、2009年に公開された映画『カムイ外伝』のロケ地として使用されたみたいですよ。

ネット上にアップされてる、その時のオープンセットを見ると、かなり大掛かりなセットだったみたいですね。
天仁屋ビーチの写真
映画『カムイ外伝』の撮影で使用された天仁屋の砂浜。
もちろん、現在、セットはありません。

こちらの砂浜は、周りが断崖に囲まれており、多少風が強い日でも、ビーチキャンプを楽しむことができちゃいます。

ワタクシも、何年か前、友人・知人たちと、こちらでビーチキャンプしました(笑)

海も、遠浅になってて穏やかですし、ゆっくり過ごすには最高の砂浜ですね(^-^)b

・・・と、この日は、ここまで見学して、帰宅の途につきました。

この『天仁屋御嶽』や『神アサギ』などの拝所がある集落一帯は、天仁屋の初期集落跡と考えられており、『天仁屋原遺跡(てにやばるいせき)』と呼ばれているみたいです。

先ほどの路線バス転回場所に、案内板が設置されていたので引用します。
≪天仁屋の初期集落跡と考えられており、グスク時代の土器片や中国産の青磁、染付や近世・近代の沖縄産陶器が採集されています。

グスク時代から近代までの遺物が最終されていることから、天仁屋集落の歴史を知る上で重要な遺跡となっています。
名護市教育委員会≫
・・・と書かれていました。

今度、時間を作って、名護市の図書館や博物館で、天仁屋集落について、ゆっくり調べてみたいと思います。

本島北部のヤンバル東側を訪れた際は、こちらの天仁屋集落にも、足を運んでみてはいかがでしょうか?

それでは、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んで下さいまして、誠にありがとうございますm(_ _)m
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『天仁屋集落内にある拝所と砂浜』☆

☆場所:〒905-2261
      沖縄県名護市天仁屋

☆見 学:無料

※見学する際は、くれぐれも集落の人に迷惑をかけないように気を付けてください。