以前、名護市天仁屋にある『嘉陽層の褶曲』を見学した後、国道331号線をちょこっと北上して、同市天仁屋の集落内へと向かいました。
こちらの集落にも、拝所などの史跡があるんですが、集落の南東側には、かつて映画の撮影に使用された砂浜もあるんです。
沖縄県名護市天仁屋の集落内にある
『拝所郡と天仁屋ビーチ』☆
集落内の路線バス折り返し地点隣にある拝所とアサギ。 |
脇道に入り、そのまま道なりにしばらく直進していくと、正面に『天仁屋』のバス停がある路線バスの転回場所に到着するので、ここが天仁屋集落となります。
神アサギ |
そのサイトによると、『琉球国由来記』には近世の御嶽として『アフラヤマ徹(神名コバヅカサノ御イベ)』が記されているとのことで、『天仁屋村根神』の崇べ所となっていたんだそうです。
この路線バス転回所の隣にある『神アサギ』は、嘉陽ノロが司っているみたいですね。
『神アサギ』内と、その隣には一基ずつ香炉が置かれてました。
神アサギ内にある香炉 |
『神アサギ』のすぐ横にあった、もう一基の香炉。 |
これは、かつて使用済みのガスボンベを再利用し、時報や火災を知らせる鐘として使用していたものです。
この『ガスボンベの鐘』は、現在でも、県内の各地域で、たまぁ~に見かけることができます。
火災を知らせる鐘として再利用されていた『ガスボンベの鐘』 |
ずーっと前にも、ちょこっと訪れたことがあったんですが、その時は、改修工事が行われていたので撮影できなかったんですよ。。。
・・・ですが、この日、訪れると、無事に改修工事が完了してました。
立派な鳥居が設けられた『天仁屋御嶽』 |
なので、もしかすると、こちらの御嶽は『天仁屋御嶽』となるんでしょうね。
また、先ほどの『名護大百科事典』を見ると、こちらの御嶽は『嘉陽ウイグシク』へのウトゥーシでもあるのだそうです。
『天仁屋御嶽』。『嘉陽ウイグシク』へのウトゥーシでもあるんだそうです。 |
『名護大百科事典』によると、現在、神役は『ニガミ』と『ウドゥイガミ』だけとなってしまっているんだそうですが、沖縄戦前までは、『サンナンモー』という神人の小使いや『ニーブガミ』という男神もいたんだそうです。
この『ニガミ』は、比嘉系統から出ているとのことですよ。
ニガミヤー |
この『天仁屋御嶽』と『ニガミヤー』の間の道を、さらに奥へと進んでいくと、ちょうど急カーブとなっている場所の外側に、『竜宮神』と記された拝所があります。
急カーブの外側にあるカーブミラー横の奥に拝所があります。 |
『竜宮神』と記された拝所 |
また、カーブミラーに向かって右側には、天仁屋海岸を一望できる場所があります。
天仁屋海岸。奥に見える離れ小島は『トゥバヤ』と言われてるみたいです。 |
天仁屋海岸。『バン崎』方面。 |
ネット上にアップされてる、その時のオープンセットを見ると、かなり大掛かりなセットだったみたいですね。
映画『カムイ外伝』の撮影で使用された天仁屋の砂浜。 |
こちらの砂浜は、周りが断崖に囲まれており、多少風が強い日でも、ビーチキャンプを楽しむことができちゃいます。
ワタクシも、何年か前、友人・知人たちと、こちらでビーチキャンプしました(笑)
海も、遠浅になってて穏やかですし、ゆっくり過ごすには最高の砂浜ですね(^-^)b
・・・と、この日は、ここまで見学して、帰宅の途につきました。
この『天仁屋御嶽』や『神アサギ』などの拝所がある集落一帯は、天仁屋の初期集落跡と考えられており、『天仁屋原遺跡(てにやばるいせき)』と呼ばれているみたいです。
先ほどの路線バス転回場所に、案内板が設置されていたので引用します。
≪天仁屋の初期集落跡と考えられており、グスク時代の土器片や中国産の青磁、染付や近世・近代の沖縄産陶器が採集されています。
グスク時代から近代までの遺物が最終されていることから、天仁屋集落の歴史を知る上で重要な遺跡となっています。
名護市教育委員会≫
・・・と書かれていました。今度、時間を作って、名護市の図書館や博物館で、天仁屋集落について、ゆっくり調べてみたいと思います。
本島北部のヤンバル東側を訪れた際は、こちらの天仁屋集落にも、足を運んでみてはいかがでしょうか?
それでは、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆
☆『天仁屋集落内にある拝所と砂浜』☆
☆場所:〒905-2261
沖縄県名護市天仁屋
☆見 学:無料
※見学する際は、くれぐれも集落の人に迷惑をかけないように気を付けてください。