◎ミントン按司の二男、或いは中城屋宜按司によって築城されたなどの諸説入り乱れる南城市垣花のグスク☆|沖縄放浪日記

2016年1月2日土曜日

◎ミントン按司の二男、或いは中城屋宜按司によって築城されたなどの諸説入り乱れる南城市垣花のグスク☆

新年、明けましておめでとうございますm(_ _)m☆

昨日(元旦)は、午後から夜中まで、新年の挨拶回りに出かけていたため、ブログを更新することができませんでした。。。ヽ(^。^;

なので、今回が新年最初の記事になります☆

昨年同様に少しずつ沖縄の情報をお伝えしていければと思っておりますので、どぉぞ宜しくお願いいたしますm(_ _)m

さてさて☆

新年最初のブログ記事は、昨年末、沖縄本島南部の南城市方面へドライブに出かけた際のお話からです☆

南城市屋比久にある『屋比久グスク(屋比久児童公)』を見学した後、次に向かった先は、同市垣花にあるグスク☆

以前、ネットで見かけた際に、規模はそこまで大きくはなかったんですが、石垣などの遺構が、ほぼ綺麗な状態で保存されてるらしく、一度見学しに行ってみたかったんですよo(^-^)o

沖縄県南城市玉城垣花にある
『垣花城跡(カキノハナジョウセキ)
赤瓦の民家の後方にある小高い丘が『垣花城跡』
こちらはまず、南城市の国道331号線県道137号線が交差する『新里』の交差点から、県道137号線に入り、そのまま道なりにしばらく進みます。

しばらく進んでいくと、同市の『親慶原』の交差点に差し掛かるんですが、そこから道が左右二手に分かれてどちらの道も県道86号線になるんですが、左側へと進みます。

すると、今度は、『垣花』の交差点に差し掛かり、左折すると県道86号線、直進すると再び県道137号線が始まりますので、また県道137号線へと進みます。

またしばらく進むと、左側に『垣花』のバス停があり、そこを通過して約60~70mくらい進むと左手に『垣花城跡』と刻まれた石碑が見えますので、その後方にある小高い丘がグスクです。
県道137号線沿いにある『垣花城跡』の石碑
入口は、そこから集落へと続く小道に入り、丘の後ろ側に回り込むように進むと、右側にグスクの説明板があるので、その説明板の横から入ることができます。
石碑の横にある『垣花城跡』と『垣花樋川』の案内板
この日、こちらに到着したのは、午後3時過ぎくらい。。。

石碑横にある小道から、丘の後方に回り込むように進んでいき、グスク入口付近の路肩にクルマを寄せて駐車させてもらい、さっそく見学を開始しました。

まずは、グスクの説明板より☆
≪この城跡は、一の郭と二の郭からなり、垂直に近い野面積みの城壁を有している。城内の最も高い所に立つと、太平洋を眼下に、南の低地に百名、仲村渠の各集落、北に垣花を眺望することが出来る。

城の歴史については、記録や伝承がなく不明である。
『垣花城跡』の説明板があるグスク入口
二つの郭には、それぞれ小面積の平場が確認され、現在では、アワダン、クロヨナ、ツゲモドキ等の熱帯樹が繁茂している。

一の郭の奥には御嶽があり、『琉球国由来記』によるとしんめいは「アフィハナテルツカサノ御イベ」と記されている。

この城跡の周辺には、東には志喜屋グスク、南にミントングスク、西に玉城城跡が点在する。
昭和60年3月25日 玉城村教育委員会 沖縄県教育委員会≫
・・・と書かれていました。

『垣花城跡』は、昭和36年6月15日に県指定史跡になっています。
入口を上がってすぐの所にあった小さな広場
築城年は不明とのことですが、同じ南城市内にある『玉城グスク』や『糸数グスク』と同じ13~14世紀頃の三山時代なのではと考えられているんだそうです。

グスク内から出土した遺物から、三山時代を通して使用されていたのではないかと見られてるみたいですね。
入口からさらに上がってくると、石段があります。
石段途中から見られる城壁(?)の石積み
城門跡
また、『垣花城跡』には、明確な記録や伝承がないんだそうですが、様々な言い伝えが諸説残されているんだとか。。。

例えば、大城按司の息子である若按司を慕う人々が、徐々に集まって集落を形成し、その集落を防衛するために若按司が築城したと言われるものや、『垣花城跡』のすぐ近くにある『ミントングスク』の按司の二男が築城したとか、さらには中城屋宜按司によって築城されたとかがあるんだそうです。

いずれの説も、確実な記録や文献などが残されていないため、その詳細は不明のままになってるみたいですね。
一の郭へ続く道
城門を過ぎると、すぐに道が二手に分かれていました。

先ほどの説明板に記載されていたグスクの全体図によると、直進すると一の郭、左の道から高い所へと続く道にいくと二の郭になるみたいです。

まずは、一の郭の方から見学することにしました。

すると、小道の両サイドが、たくさんのクワズイモ(?)に覆われてましたね。。。

その小道を突き進んでいくと、またまた城壁らしき野面積みの石垣がありました。
小道を突き進んだとこの城壁
この石垣を越えると、また開けた場所に出て、その奥に拝所がありました。
城壁を越えた所にあった広場
広場横にも城壁の石積みがありました。
広場奥にあった拝所。神名は『アフィハナテルツカサノ御イベ』
拝所側から見た一の郭の広場
この拝所がある場所が一の郭の終点になっているみたいだったので、一旦戻ることにしました。

先程、この広場の入口に入った際、二の郭の方に続く道もあったので、グスク入口まで戻らず、そちらに行ってみることにしました。
拝所があった広場から二の郭へと続く道
二の郭にあった小さな広場
すると、小さな広場があって、そこから左方向に続く道があったので、そちらに進みました。

たぶん、この一帯が、二の郭になっているのでしょうね。

少し進んだ所には、城壁を背に、小さな香炉が置かれた拝所がありました。
グスクの一番高い所へと続く道。写真の左側に、小さな香炉が置かれた拝所がありました。
二の郭の広場の一角にあった拝所。香炉のすぐ後ろは一の郭から見えてた城壁。
二の郭の拝所
この拝所からさらに進むと、琉球石灰岩の上に出たんですが、ここがグスク内で一番高い場所なのではないでしょうか。。。
道っぽくないんですが、この琉球石灰岩の上がグスク内で一番高い場所になると思います。
反対側から見たグスク内の一番高い場所
この琉球石灰岩の上からは、眼前に太平洋を一望することができます。

生い茂った木々が少し邪魔でしたけど。。。ヽ(^。^;
グスク内で一番高い場所である琉球石灰岩上から見た太平洋
三山時代、このグスクに住んでいた若按司も、きっと同じような景色を見ていたんでしょうね(笑)

んで、この場所から、城門がある場所へと続く道があったので、さらに突き進んでいくと、またまた景色が一望出来そうな場所を発見しました。
城門へと続く道
こちらも絶景でした♪♪♪
道沿いに小さな岩があったので、そちらにヒョイッと登ると、こちらも絶景で、景色が本当に綺麗でしたねぇ♪

絶景を撮影しながら楽しんだ後は、そのまま道なりに進んでいくと、一番最初の城門へと辿り着きました。
城門側から見た二の郭へと続く道
城門から見た二の郭へと続く道
ここでグスク内の見学は終了して、クルマを駐車してた場所に戻ると、その近くに遺構らしきものがありましたね。
クルマを駐車させてもらってた場所の近くにあった拝所らしき遺構
この拝所らしき遺構まで見学した後は、『垣花グスク』から約190mくらい離れた場所にある『垣花樋川』を見学しに向かいました。

この『垣花グスク』周辺には、13ものグスクが点在してるらしいので、また機会を作ってこの一帯のグスクや史跡・戦跡などをゆっくり見学しに行きたいですね。

今回も、ちょっと長くなってしまいましたが、この辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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☆『垣花城跡』☆

☆場所:〒901-0601
      沖縄県南城市玉城字垣花

☆時間:自由見学

☆駐車場:無し 

☆トイレ:無し