◎尚円王の子『中城若松』が最後の城主となったとされるグスク☆|沖縄放浪日記

2015年12月21日月曜日

◎尚円王の子『中城若松』が最後の城主となったとされるグスク☆

ハイサぁ~イ☆

今日(21日)の沖縄本島は、雲が多かったものの、比較的いい天気でしたヽ(^。^)☆

明日(22日)は、降水確率が10%となっており、いい天気になりそうです♪

ですが、今現在の週間天気予報を見ると、24日のクリスマスイブから25日クリスマスにかけて『曇り・雨』となっております。。。

せっかくのクリスマスなので、出来れば晴れてほしいんですけどね。。。( ̄▽ ̄;

さてさて☆

この前、北中城村安谷屋にある『若松公園』をご紹介しましたが、今回は、その公園に隣接するグスクのお話しです。

沖縄県中頭郡北中城村安谷屋にある
『安谷屋グスク』
『若松公園』の多目的広場から見た『安谷屋グスク』
こちらのグスクは、明確な入口が分からなかったので、最初は、スマホ片手にネットで検索しながら見学しました(笑)

安谷屋グスクは、北中城村の公式HPによると・・・
≪若松公園の東側にある杜が安谷屋グスクである。城は南北約80m、東西約110mの大きさがある。

北西側にひゃ石段の階段があり、ここがグスクへの入口だと考えられる。この階段を上って東側の広場殿で、さらに東側へ進むと上の御嶽がある。

その東側の岩も拝所となっており、グスク全体が聖地となっている。

南側のがけ下からグスク時代の土器、輸入磁器、陶器等が採集されている。≫
・・・とありました。
写真右奥がグスクへの入口。左側は『若松公園』です。
グスクへの入口は、公園に隣接する県道146号線側と、『沖縄自動車道』に隣接する農道側からの二ヵ所。

いったん県道に出るのは面倒くさいなぁ・・・と、思いながらグスクへと近づいていくと、前方から子供たちが「こんにちは~」と挨拶しながら歩いてくるぢゃないですかぁ。。。

ってことは、子供たちが入ってきた場所からも行けるのでは?と思い、その方向に行ってみると・・・

予測してた通り、グスクへの入口を発見致しました。
グスク入口のすぐ横には、『根所の火の神(ニードゥクル ヌ ヒヌカン)』と呼ばれる拝所がありました。
根所の火の神(ニードゥクル ヌ ヒヌカン)と説明版
村指定有形民俗文化財 根所の火の神
隣に設置してある説明版によると・・・
≪安谷屋の集落は、かつて安谷屋グスクの西側一帯の安里原(俗称)にあったといわれ、周辺には、拝所・井泉が数多くあります。

この根所の火の神は、一体に集落発祥にかかわる家があったことを歴史的に示す拝所で、字の祭祀行事があるたびに拝まれています。

祠は琉球石灰岩を組み合わせて造られ、大きさは幅が約180㎝、高さ150㎝、奥行き140㎝です。

祠の中には三個の石が安置されています。
北中城村教育委員会≫
・・・と書かれていました。
グスク頂上へ続く道
この根所の火の神は、平成14年12月12日に、北中城村の有形民俗文化財に指定されたんだそうです。

この『根所の火の神』を見学した後、さっそくグスク内に入っていき、しばらく進んでったところに、今度は井泉(カー)がありました。
標識があり、右側奥が『イーヌカー』、手摺に沿って進むとグスク内へ
イーヌカーと拝所(右)
こちらの井泉は、『イーヌカー(上の井戸)』と呼ばれてるみたいで、こちらも村指定の文化財になってるみたいです。

カーの井戸口のすぐ横にも、拝所がありました。

この『イーヌカー』を通過して、さらにグスクの頂上部に向かいます。
『イーヌカー』を通過したところにある石段
すると、古い石段があったんですが、この石段がグスクの遺構なのか、それとも後から新設したのかは分かりませんでした。。。

この石段を上がって、しばらく進んでいくと、小さな広場に出ました。

北中城村の公式HPによると、たぶんこちらが『安谷屋城之殿』になると思います。

この『殿(トゥン)』の奥には、小さな石碑が二基建てられてました。
安谷屋城之殿
二基の小さな石碑
二基の石碑には『ウミナイ神』・『ウミキ神』と刻まれてました。
こちらも、グスク内の拝所になっているみたいですね。

この『安谷屋城之殿』を後にし、さらに奥へと進んでいくと、さらに小さな広場があります。

こちらも、北中城村の公式HPと照らし合わせると、たぶん『上の御嶽』と呼ばれる場所になっていると思います。
『上の御嶽』に続く道
『上の御嶽』(?)奥へと続く道と下に続く道がありました。
『上の御嶽』にあった拝所
この『上の御嶽(?)』のほぼ中央付近にも、香炉がありました。

んで、この『上の御嶽』からさらに奥へと続く道と、下の方へと下りれる道がありましたので、まずは奥へと続く道から見に行ってみることにしました。
遥拝所
奥は行き止まりになっており、こちらが『遥拝所』と呼ばれる場所だと思います。

『遥拝所』には、大きな岩があり、その根元に二基の香炉が置かれてました。

ここから先には、進めないので、一旦『上の御嶽』に戻り、今度は下の方へと続く道を行ってみることにしました。
『上の御嶽』から下の方へと続く道
少し下りて行った所に、グスクの遺構らしき石垣がありました。

他にも遺構があるか、その周囲を確認したんですが、この石垣しか見当たりませんでしたね。

この石垣がある場所が、本来のグスクの入口だったと考えられてるみたいです。
グスクの遺構(?)らしき石垣
石垣から、さらに進むと道が二手に分かれており、まずは右側から行ってみることにしたんですが、その先はグスクの東南側(沖縄自動車道側)の出入り口に出ました。
グスク東南側に抜ける道
東南側の出入り口
正面の金網の下は『沖縄自動車道』です。
東南側からみた安谷屋グスク前景
道中、遺構や拝所らしきものは全く見当たらなかったので、先ほどの道が二手に分かれた所まで戻り、今度はその反対側に行ってみました。
もう一つの道。奥は行き止まりになっており、小さな香炉が一基置かれていて、こちらも拝所になってるみたいです。
もう一つの道の最終地点にあった香炉
もう一つの道の先は、行き止まりになっており、奥には香炉が一基置かれていて、拝所となってました。

北中城村の公式HPにある安谷屋周辺の分布図で確認すると、たぶん、こちらが『下の御嶽』なのではないでしょうか。。。

あと、この近くに『ノロ火の神』とゆー拝所があるみたいですが、この日は探すことが出来ませんでしたね。。。

・・・と、ここまで見学して、一番最初に見学した『根所の火の神』がある場所まで戻りました。

すると、『根所の火の神』がある場所から右奥へと道があるのを発見したので、少しそちらにも行ってみることにしました。
うっそうと生い茂る草木の間から、獣道みたいな感じの道を発見し、奥に行ってみると・・・
恐る恐る中へと入っていくと、岩の下にガマのような窪み(?)があり、こちらも拝所のような感じでしたが、詳細は分かりません。
拝所のようなガマ
そして、道はさらに奥へと続いてたので、もう少しだけ進んでみると・・・

壕跡のようなガマがありました。

ガマの周辺が、比較的綺麗に整備されていたので、もしかすると、こちらも戦時中は避難壕として使用されていたのではないでしょうか。。。
道の先にあったガマ
たぶん、集落の人たちや遺族の方々が、定期的に清掃されているんでしょうね。

こちらのガマを見学させてもらい、また先ほどの『根所の火の神』まで戻ると、道に入っていく時には気づきませんでしたが、入り口横にも小さな香炉が置かれており、拝所がありました。
ガマに入っていく道の入口横にあった拝所
・・・と、ここまで見学し終えたところで、辺りも暗くなってきたので、そのまま帰宅の途につきました。

今回は、久しぶりのグスク見学でしたが、グスク内の道が綺麗に清掃されていたので、とても見学しやすかったですね。

もし、『若松公園』を訪れる機会がございましたら、隣接する『安谷屋グスク』も見学してみてはいかがでしょうか?

かなり長くなってしまいましたが、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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☆『安谷屋グスク』☆

☆場所:〒901-2316
      沖縄県中頭郡北中城村安谷屋(若松公園隣り)

☆時間:自由見学

☆駐車場:あり(若松公園内)

☆トイレ:あり(若松公園内)