◎聖水と生活用水とに使い分けて使用されたガー☆|沖縄放浪日記

2015年8月12日水曜日

◎聖水と生活用水とに使い分けて使用されたガー☆

どぉ~もです☆

一昨日の天気とは一転して、昨日の沖縄本島は、なかなかいい天気でしたね☆

ですが、週間天気予報を見てみると、晴れマークの中に、曇りや雨マークがちらほら付いてたりするので、まだ少し不安定な天気が続きそうです。。。

天気が安定してくれたら、また荒磯にリベンジしに行きたいんだけどなぁ。。。あ!夜釣りのことですよヽ(^。^;

さてさて☆

今回は、水道がまだ整備されていない時代から、人々の生活に欠かせない大切な水源として使用してきた2つのガー(井泉)のご紹介です。

沖縄県浦添市西原にある
『西原東(あがり)ガー・西原洗濯ガー』
右側にあるのが『西原東ガー』、左側の立て看板の奥に『西原洗濯ガー』があります。
こちらは、浦添市の国道330号線にある『西原トンネル』から宜野湾市我如古向けに行くと、左手に『長府製作所 沖縄営業所』が見えてくるので、そのすぐ手前を左折します。

そして、またすぐに左折して、真っ直ぐいくと、その曲がり角にあります☆

まずは、道路沿いにある『西原東ガー』
西原東ガー
ガーのすぐ隣に設置されている浦添市教育委員会の説明板によると。。。
≪カー(井泉)は水道がまだ整備されていない頃から今日まで、人々の生活に欠かせない水を供給していました。
カーの水は人の体を育て、健康を保つセヂ(霊の力)がこもっていると信じられていました。

西原東ガーは西原部落の東(アガリ)に位置するカーであることから、アガリガーと呼ばれています。
水は、石灰岩と粘板岩(クチャ)の境目から湧き出ています。
東ガーの奥のカー。
アガリガーは600年位前から現存すると言われ、現在の石積みに改築されたのは300年位前と伝えられています。

アガリガーは出産の時に使われる産水を汲んだ『産井泉(ウブガー)』としても使われていました。

また、人々から拝まれ、元日の朝には若水(ワカミジ)を汲んで、仏壇に供え、家族の健康と安全を祈り旧暦の6月15日のウマチーには、水神への感謝と村人の健康祈願をしています。

カーの前の『ヒンプン』は行水の際の『ヒタテ(かこい)』に使われていました。その後、婦女子が水を運ぶ時に、頭に水おけを乗せやすくするための台としても使われたようです。
昭和56年3月2日指定 浦添市教育委員会≫
・・・と書かれていました。

要するに、こちらの東ガーの水は、神聖な水と信じられていたので、元旦や出産時などの祝日、または、身内に対する安全祈願のために使用されていたみたいですね。

同じ場所からの湧水ではあるけれど、『聖水』と『生活用水』とに分けて使用することとなり、後に『西原洗濯ガー』が新築されたんですね。
西原洗濯ガー
こちらも説明板から引用させていただきます。
≪西原洗濯ガーは、隣接する村ガー『東ガー』を補うカー(井泉)として昭和2年9月に新築された。

東ガーは産水、正月の若水といった聖水として利用されたのにたいし、洗濯ガーはその名のとおり衣類の洗濯、農具類や野菜の洗い、水浴びなどに利用された。
洗濯ガー横の石垣に掘られていた『昭和二年九月 新築』の文字
土地・道路の寄付者の刻銘は、見当たりませんでした。
築造は、クチャ(泥岩)に溜池を掘り、腰部に方形の石灰岩を布積みにして表面をセメント張りにしている。
また、カーの築造や背景を示す『昭和二年九月 新築』や土地・道路の寄付者の刻銘も良好に残している。

洗濯ガーは本市の近世から近代にかけた井泉の変遷を理解する上で重要な文化財であり、築造に関する刻銘及び近世の隣接するカーとの使い分けなど、稀に見る井泉である。
平成18年12月19日指定 浦添市教育委員会≫
・・・と、書かれていました。
洗濯ガーには、落ち葉などが溜まって、そのせいで水が茶色に染まってました。
メダカ?がたくさんいましたよwww
東ガーは、かなり古くから村人によって利用されていたのに対し、洗濯ガーは、かなり後の昭和に入ってから新築されたんですね。

いかがでしたでしょうか?

このように、使用する用途によって、分けられたガーは、県内でも大変珍しいとのことなので、興味がある方は、一度訪れてみてはいかがでしょうか?

それでは、この辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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☆『西原東ガー・西原洗濯ガー』☆

☆場所:〒901-2101
      沖縄県浦添市西原4

☆時間:自由見学

☆入場料無料

☆駐車場無し

☆トイレ有り(隣接する公園内)