◎うるま市兼箇段の諸説言い伝えが残されるグスク☆|沖縄放浪日記

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2015年12月25日金曜日

◎うるま市兼箇段の諸説言い伝えが残されるグスク☆

ハイサイ☆

今日(25日)は、クリスマスですね♪♪♪

沖縄本島は、あいにくの雨模様の一日でした( ̄▽ ̄;

んで、明日(26日)の天気予報は、降水確率が20%となっており、『晴れ・曇り』とのこと。。。

できれば、クリスマスの今日が晴れてほしかったですね(笑)ヽ(^。^;

さてさて☆

この前、恩納村仲泊にある『仲泊遺跡』を見学した後、まだ少し時間に余裕があったので、帰る途中に、うるま市具志川にあるグスクを見に行ってきました☆

うるま市兼箇段にある
『兼箇段(かにかだん)グスク』
『兼箇段グスク』全景とグスク入口前の広場にある里主所の殿☆
こちらは、沖縄市の国道329号線県道36号線がぶつかる『池原』の交差点から、県道36号線に入って道なりに直進していき、うるま市兼箇段にある『(株)くみき 中部営業所』とゆー農業機械取扱専門店の前を通過する際、左前方に小高い丘が見えますので、そこがグスクになります☆

グスクへの入口は、『(株)くみき 中部営業所』を過ぎて最初の角を左折し、すぐ右側に小さな道がありますので、そこに進み、しばらく進んでいくと、左手に開けた場所(殿遊庭)があり、里主所の殿が建てられてますので、入口はその奥になります。
アシビナ(殿遊庭)の拝所『里主所の殿(火神・イベ)』
この『兼箇段グスク』は、明確な伝承は残ってない様ですが、言い伝えによると、安慶名グスクを築城した安慶名大川按司が、この小高い丘にグスクを築こうとしたが、後に安慶名グスクがある丘陵地の方が築城する地に適するとして、変更したんだそうです。

また、他には、北谷グスクの野国按司が、次男をこちらの城主にして国立させたという言い伝えもあるようです。

さらに、西原町棚原にある『棚原グスク』の棚原按司夫人が、幸地按司から、この兼箇段まで逃げてきたが捕まってしまい、夫人は、幸地按司の思い通りにはさせまいとして舌を噛切り自害してしまいます。。。

そのことを知った兼箇段大主は、棚原按司夫人の亡骸を丁寧に葬ったという話も残ってるんだとか。。。
兼箇段グスクへの入口。右側には古墓があります。
『兼箇段グスク』は、埋蔵文化財に指定されているみたいで、地元の人々からは『兼箇段御嶽』と呼ばれており、祭祀を行う際の祭場になっているんだそうですよ。
兼箇段のビジュル(兼箇段御嶽のイベ)
小道からグスク入口に向かって入ると、里主所の殿と呼ばれる拝所が建てられた広場(殿遊庭)があり、こちらではシーミー(清明祭)や八月の十五夜などには集落をあげて盛大な祭りが行われているんだそうです。

また、グスク入口のすぐ横には古墓があり『兼箇段のビジュル』と呼ばれていて、こちらは普天間権現のクサイ(一対)として集落の人々から信仰され、子供たちの成長を祈願するための拝所となっているようです。

現在では、旧暦の9月に、集落の人達が、『子育て祈願』を行っていて、近隣からもたくさんの人達が訪れてるとのことです。

入口から、北側に少し歩いた場所には、グスクの地図が建てられてました。
グスクの地図を発見。その奥にはグスクへと続く階段がありました。
兼箇段グスクの地図
この地図がある場所から、グスクに向かって伸びる階段がありましたが、一旦クルマに戻り、グスクの『郭』のような場所までクルマで入って行きました。
グスクの三の郭(?)へと続く道
兼箇段グスクの三の郭(?)
グスクの郭のような開けた場所は、ここしかなかったので、たぶんこちらが『三の郭』になるのでは?と思います。

この『郭』のような場所には階段があり、先ほどの地図があった場所から上に伸びてた階段と繋がってました。
『郭』から伸びてた階段の先
んで、その階段をさらに上がっていくと、岩の中腹に古墓がありました。
階段の先の様子☆
階段の先にあった『クニヌシの墓』
こちらの古墓も、拝所になっているみたいで、『クニヌシの墓』と呼ばれてるみたいです。

この『クニヌシの墓』がある場所が、グスクの『二の郭』のようですね。

古墓の横から、岩の反対側に行けそうな感じでしたが、草木が生い茂ってて、ハブが出そうなので断念し、先ほどの『三の郭』に戻りました。
『三の郭』から『主郭』がある頂上を見たところ
『三の郭』から『主郭』に行くには、目の前にある崖を登るか、クルマで通ってきた道から伸びる、獣道のような小道を行くかのどちらかです。。。

獣道みたいな小道は、ハブが出そうなくらい草木が生い茂ってたので、目の前の崖を一気に登りました。。。
写真では分かりづらいと思いますが、獣道みたいな小道。。。
『三の郭』から頂上付近を見ると、結構大変そうでしたが、登ってみると、意外とそこまでは大変ぢゃなかったですヽ(^。^;

頂上に到着すると、まずは空に突き出したような岩が目に入ります。
頂上に到着した場所の目の前にあった岩
その岩から右方向へと進むと、すぐに開けた場所がありましたね。

たぶん、ここが『兼箇段グスク』の『主郭』になるのでは(?)と思います。
『兼箇段グスク』の『主郭(?)』
この『主郭』のような場所の真ん中くらいに、また獣道のような主郭の反対側へと続く小道があったので、そこに行ってみると・・・
登ってきた場所と『主郭』を挟んで反対側にあった見張り台のような場所
金武湾まで見渡せるくらいの絶景スポットがあり、見張り台のような場所でしたね。

こちらも、たぶんグスクの拝所になっているみたいでした。
絶景が見渡せる場所のすぐ横にあった琉球石灰岩
見張り台のような場所から見た景色☆遠くにうっすらと見える海が金武湾(^^♪
この場所から、先ほどの『主郭』がある場所とは別の場所に、下へ降りれそうな道(?)みたいな場所があったんですが、岩が崩れたりしてて、ちょっと危ない感じでした。

たぶん、ここが、先ほどの『三の郭』近くにあった獣道と繋がっているのではないでしょうか。。。
見張り台のような場所から、下へ降りれそうな道(?)
岩が崩れそうな感じだったので、下へは降りれそうもなかったですね。
頂上に上がって、この道を見た時、今来た道から登ってきて良かったって思っちゃいました(笑)
頂上にあった三角点
・・・と、ここまで見学して、来た道を戻り、この日はそのまま帰宅の途につきました。

『兼箇段グスク』いかがでしたでしょうか?

この『兼箇段グスク』がある『兼箇段集落』一帯には、ウタキ、祭祈場、古い琉球家屋、古墓、井戸などが点在してるみたいなので、年が明けて落ち着いたら、また再訪したいですね。

それでは、この辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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☆『兼箇段グスク』☆

☆場所:〒904-2241
      沖縄県うるま市兼箇段

☆時間:自由見学

☆駐車場:あり(里主所前の広場、若しくは三の郭) 
※三の郭へ続く道は両サイドに木々が生い茂ってるので、クルマに傷が付いてしまう可能性(大)なので注意してください。

☆トイレ:無し